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新たな環境での発見!〜35歳でピアノを始めたきっかけ③

8歳になり、2DKの小さな長屋から引っ越した先は、マンションに近いような当時としては部屋数も多い大きな団地でした。
全部で20棟以上あり、その住居の一室で書道教室や公文式、そろばん教室などそこかしこにあった記憶があります。
そしてもちろん!ピアノ教室も何軒かあったのですが、偶然にも私が越して来た部屋の斜め上のお宅がピアノ教室だったのです!!

転校先の学校にも慣れ、気持ちに少しゆとりが出来始めた頃、なぜか日曜日の朝10時頃から必ず聞こえて来る音があります…「ドレドレドレドレミレミレミレミレ…」
それがピアノの音という事は、もちろんわかるようにはなっていたのですが、執拗に続くあの同じよ〜なリズム…それが、ピアノ教室でほとんどの人が学んでいたと言われる教本!ハノン(あれは今思えば46番でした!)だったなんて…
30数年も後になって知った時は、これまた感動でした!!
ハノンに関しては、また後ほど詳しく書かせて頂くとして…

平日は夕方辺りから、土曜日は半ドンの時代でしたので午後から、日曜日はだいたい10時頃から一日中、毎回必ずハノン(46番以外では47番の同音連打)に始まり次にショパンの幻想即興曲・ワルツ1番・英雄ポロネーズ・軍隊ポロネーズのうちどれか2曲を組み合わせた練習が本当に多かったです。
あの頃はまだ曲名も誰が作曲したのかも分かりませんでしたが、どの曲もテレビのCMなどどこかで聴いた気がする曲ばかり!
毎回、それらの音が聞こえて来る時間がとても幸せでした。
この日常もまた、私が大人になってからでもなお、ピアノを習いたい!と強く思うきっかけとなった記憶の一つです。

まさに華麗なる大円舞曲!
最初の4小節が聞こえるとワクワクしていました❣️

それから4年ほど経ち、私が小学校6年生になるとこの心地よいピアノの練習曲が聞こえる子供部屋は3つ下の弟の部屋となり、私は真逆の方角にある部屋へと移ったためピアノの音色が聞こえることはなくなりました。
しかし、その1年前である小学校5年生になると、卒業のその日まで学年全体でちょっと珍しい表現付きの大合唱に取り組む2年間となり、私の憧れは合唱曲のピアノ伴奏者へと移って行ったのです!
クラシック音楽とは20年後までしばしお別れ…

合唱曲伴奏についても連続して書こうと思いましたが、ちょうど区切りが良さそうなので次の投稿で書かせて頂きますm(_ _)m