京都大学理学部特色入試(数理科学)不合格体験記
はじめに
初執筆です。文章下手&極度の機械音痴なので戸惑っていますが特色受験記はサンプルが少ないのでこれからの受験生のためになればと思って記事を書くことにしました。(落ちたけど)
理学部特色の試験内容
このパート要るかな。一応雑に書いておきます。
書類選考(ほぼ通る)→筆記試験(4時間4問)→約15名口頭試問へ(志望理由、問題の解説など)→5名通過、共テ7割で最終合格
出願前のお気持ち
特色入試自体は結構前から知ってはいて、どうしようかな〜出願しようかな〜と決断が出来なかったのでJMOの成績で決めようと思い立ちました。結局JMOは事故り散らかして予選落ちだったので、そのときは前期試験で行くと決心しました。が、前期の過去問を解いてみると想像の100倍解けたので特色記念受験する余裕あるかも〜(阿呆)というお気持ちになり、ノリで出願しました。(よくもそんなに余裕でいられたなと当時の自分を殴りたいです。前期普通に落ちてそうで怖い)
対策
試験の対策としては過去問を解くこと以外は特にやっていません。前期の勉強に支障が出てはいけないと思って深入りは避けました。
出願
理学部特色は書類が点数化されないので書類作成が楽という噂を聞いていたのですが、結構面倒でした。中でも特にしんどかった課題を2つほど紹介します。
「あなたの好きな定理は何ですか」
「自分で発見した数学のお話をして下さい」
まあ、ある人にとってはスラスラ書けるのでしょうけど私のような一般人には中々ハードです。後者は幸運にも書けそうなネタがあったのでそれを書き、前者は適当にやりました。
書類を仕上げ、学校側が作る書類を貰ってさあ出願...と思って職員室へ向かったのですが、教師側へ情報伝達が上手くできていなかったようで書類が用意されていないとのこと。めちゃくちゃ焦りました。情報伝達は抜かりなく行いましょう。結局出願期限ギリギリに郵送しました。危ねー
筆記試験
(ここから試験内容のネタバレを含むのでご注意を)
緊張はしなかったです。なんせ記念受験なので。過去問を解いた感じでは1度だけ受かりそうな点数が取れて、後は厳しそうだったのでまあ無理だろうなと思っていました。試験中のムーブはこんな感じ。
➀全部の問題に目を通す
4-2はカタラン数の性質そのままだな〜後はわからんな〜今回やばいかも
②4-2解く
③3に取り掛かる
原始ピタゴラス数くせ〜一般式いじったら解けるやろマジで解けたウケる(約1.5時間経過)
④1やる
抽象的だな〜きついな〜雑に評価してみるかこんな雑にやって解けるわけ〜ありました(は?)(約2時間経過)
⑤椅子を温める
幾何苦手&4ゲキムズだったので手が出せません。何も進展が得られず...
⑥1の論証不備に気づき、顔面蒼白(その瞬間試験終了)
筆記試験後
1完半。。諦めて京都観光をしました。夜ホテルに戻って惰性で試験の見直しをしていたところ、1の不備が軽微ですぐに直せることに気づきます。ここで1に大きめの部分点が入っている可能性が浮上し、微かな希望と共に筆記の合否を見るとーーーーー
筆記通ってました!!!!
まさか自分が特色入試の筆記試験に受かるとは。今振り返っても驚きです。急いで復習を進めて、口頭試問に備えます。が、何も解けない。何も分からない。ギリギリまで粘ってみますが一向に手が進まず、不合格を確信してしまいます。観光なんてしていないで復習しておけば〜と思うかもしれませんが、多分そうしても無理だったでしょう。何というかここが自身の能力の限界だった気がします。
口頭試問
不合格を確信した状況での口頭試問。こんなに億劫なものはありません。とはいえ折角の教授と会話ができる機会なので楽しもうと自身を奮い立たせます。解けなかった問題の解説を要求されたので1の不備を訂正しようとしたところ、「君、その問題は解けてるから別のを解説して」と言われます。は???「や、ここに不備があると思うのですが ...」と食い下がってみると、「そこは言われてみればそうだけど本質じゃないから良いや」だそうです。どうやら2完半らしい。他に解説できるものも無く、その旨を正直に伝えると、黒板解説パートが終わって提出書類に関する質問に移りました。(やっぱ落ちたかーという気持ちでした)提出書類は好評(多分)で、なんか良い感じで口頭試問が終了。教授の優しさで口頭試問を良い感じの雰囲気に持っていってくれたのかな。
合格発表
落ちてました。それはそう。あまり落ち込んだりはしなかったです。すぐに前期の対策に切り替えられたと思います。
周りの人は結構期待していたようでしたが私はその人々に対して特色入試を舐めるなと心の中で叫んでいました(誰目線)。周囲からの勝手な期待ってしんどいね。期待されるのはありがたいことなのだけれども。アスリートってすげえなと思いました。
最後に
自称2完半ですが全然違ったら恥ずかしいですね。開示を待ちましょう。というか前期怖すぎ(数学2箇所計算ミスしちゃった)
これから特色を受験する方へ言いたいことはただ一つ、
「書類の準備はしっかりやれよ」
長い、拙い文を最後まで読んで頂きありがとうございました。おしゅり先生の次回作はありません。
追記(3/10)
京都大学理学部に合格しました。無事大学生になれるようで一安心です。