エンジン異音その3 原因発覚と小さな大問題 Vストローム250SX
こんにちは、おくとです。
長期入院です。当分ツーリングに行けません。
これまでのあらすじ
Vストローム250SXの冷間始動時にエンジン異音が発生。バイク屋に報告したところ、カムチェーンテンショナーの交換に。
それでも解決しなかったため、SXをバイク屋に預け、整備士に異音を直接確認してもらう運びとなりました。
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異音を聞いた整備士によれば、
バルブとカムシャフトあたりから音が聞こえる。スズキの方に聞いても前例がない症状なので、エンジンヘッドカバーを開けて、そこら辺をとりあえず交換してみるとのこと。
そのまま1週間程度の入院となりました。
その修理中に、無事?に原因が発覚したようです。
発覚した異常の原因
カムシャフトにあるオートデコンプの故障でした。
デコンプは、エンジン始動時に圧縮を抜き、その始動をスムーズにするための部品です。冷間始動時のみ異常が見られたことも頷けます。
故障内容は、オートデコンプのピン折れです。
ジクサー含めても前例が無いらしく、何度も何度も新品のカムシャフトと見比べて発見したとのこと。
ピンが折れた理由は不明ですが、とりあえずはカムシャフトごと交換して万事解決。……とはなりませんでした。
整備士「折れたピンが見つかりません」
折れたピンがエンジンのどこかにあるらしい
ピンの大きさは2mm程度。オイルを泳いでエンジンを巡っている?その程度なら気にしないでもなんて思いましたが……
自分「ちなみに、ピンを泳がせたまま乗り続けると?」
整備士「最悪、トランスミッションのギアに噛む可能性もあります」
自分「……お願いします!」
最悪が本当に最悪でした。
今エンジンヘッドカバーからは見つからなかったため、今度は左右のクランクケースを開けることになり、それでも見つからない場合は、最終的にはエンジンを全バラしてしらみつぶしに探すようです。
エンジン全バラの可能性を考慮して、あらかじめスズキの整備工場に転院することに。期間は短くても3週間。
6月下旬の現在からだと、早くて7月中旬の帰宅です。
ピンは一体エンジンのどこにあるのか、どこまでバラすことになるのか。2mm程度の小さなピン相手に大捜索です。
ひと段落しての感想
後は、ピンが取り除かれて帰ってくるのを待つだけ。とりあえずのひと段落として感想でも書きます。
まさかここまで事が大きくなるとは思いませんでした!その一言です。
異音の勘違い(多分)から始まり、本当の異音が発生して、最終的にエンジンをバラす可能性まで出るとは。想像できますかそんなの。
一応美談要素も無いことはなく、
500 km/dayのロングツーリングから帰った翌日に発生。カムチェーンだとは思ったが、修理に向かう最低限しか乗らないようにしていた。不具合が出るならせめて梅雨にしてくれ。色々奇跡的にかみ合って、今回は被害を最小限にできた可能性まであると思います。
バイクには乗る人の意思が宿るとか、そんな非現実的な話も多少は信じる気にもなりますね。なら初めから故障しないでほしいですが。