毎週ショートショートnote 『激辛の鏡』
私はしがないサラリーマン。
裏では万年係長と陰口を叩かれているが、それも仕方ないとあきらめられるくらいくたびれている。
最近はストレスがもろに生え際に出て、娘にベジータかよ、と鼻で笑われる。
そんな私にも楽しみがある。
いわゆる女王様のいるお店に行くのだ。
小さい頃から己を抑圧され42年経った今、遂に解き放たれたのだ。
なによりその女王様というのが私の課の新人のエミくんだったことを知った時、あまりの興奮にいつもの3倍声が出てしまった。
万年係長と給湯室で私をディスっている筆頭がエミくんだと知った時と同じくらい声が出てしまった。
とにかく今日も5時になった。
誰よりも早く退社して、店の待合室でエミ様の出勤をお待ちするのだ。
「エミ様、今日もお疲れ様でございます」
「あら、万年係長ったら今日も来たの?
昼間の仕事はできないのに夜はやる気まんまんなのね。
今日はそんな子豚ちゃんに素敵なプレゼントを用意したわ。
激辛の鏡よ!
さあお舐めなさい!」
(410字)
こちら、たらはかにさんの今週の裏お題『激辛の鏡』になります。
表の『夜からの手紙』を美しく仕上げたところ、変態じゃないことにお叱りを多数受けましたので、改めてリベンジしました。
その結果、たらはかにさんには読ませられないものになりました。だからタグもたらはさんの記事も貼れません🤣
と思ったのですが、夜からの手紙と対比で読むと面白いというご意見もいただきましたのでやはり貼らせてください。
路地裏に配布しますので、宜しければどなたか拾ってください。
朝っぱらから失礼しました。てへっ。
続いて、R指定の天使こと蒼龍葵さんに1曲紹介します。
私の青春時代の思い出曲。
広沢タダシの『もしもうたえなくなっても』
ええ声ですよね。
お気に召したら声出して悦びます。てへっ。
そして今日の勝手に紹介記事はこちら。
M.eriさんです。
あれ、昨日も紹介してなかったっけ?と思われた方もいるかもですけど、読んで泣いちゃったから仕方ない。
溢れちゃったから仕方ないのです。
結局、自分にないものに憧れるんですよね。
だからeriさんの文書が好き。