(アンコール)くのいちとの一夏の思い出編
巷で密かなブームとなりつつある(ほんまかどうかはしらんけど)私の過去の恋愛シリーズ。
第一章くのいち編が終わり新章に突入することを昨日書きました。
すると予想以上の反響をいただきまして、「くのいちとの話をもっと読みたかった」「くのいち最高」「くのいちは実は私です」と言った声がコメント欄に溢れたとか溢れなかったとか。
予想外のおかわりコールに加えて、もう少し大人要素強めで、というオーダーまでいただきました。
そんなわけで、求められたら応えるのがマイトンでしょ、と急遽書いております。
そうですね。なんとなくレギュラーな朝投稿とは別で、あくまでプラスアルファの活動としてでございます。
今回のがそれなりに好評ならまたスピンオフとしてぼちぼち書こうとは思いますし、書いたのに皆さん興味無しならしばらくして闇に葬る所存でございます。
ちなみに、これまで以上にリアルなところに迫って書く都合上、予告通り有料とさせてください。
コアな「くのいちファン」の方向けですので、応援してくださる優しい方は是非最後までお読みください。
刺激強めはちょっとと言う方はご遠慮ください。
それではどうぞ。
通された部屋は畳10畳は有に超えるだだっ広い和室だった。
家の構造が全く分からないが先ほど会った彼女の甥っ子達やおじいちゃんもきっと近くの部屋にいるのだろう。
今思い返してもその部屋の様子を思い出すことが出来ない。
なぜなら部屋に入った途端に彼女に後ろから抱きしめられたからだ。
古い家屋だ。襖一つ隔てた隣の部屋で初対面の彼女の親戚がいる。
それも先ほど数分挨拶を交わした程度。
それなのに彼女は最初から計画していたかのように助走無しの全速力で激しく求めてくる。
お互いの息遣いや鼓動が隣の部屋に聞こえてやしないか。
その雰囲気を感じ取った甥っ子達が襖を開けて急に部屋に入ってくるのではないか。
軽いパニックと背徳感。冷静さを完全に失った私がその部屋のディテールを覚えている筈もないのだった。
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