毎週ショートショートnote 『忘年怪異』

今日はガチの怪談を書きました。
苦手な人はブラウザバックください。
自己責任でお願いします。

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「じゃあ最後に皆で写真撮ろう！おれ店員呼んでくるわ」

幹事の小山が笑顔で声をかける。

毎年恒例、仲良し6人組の忘年会。
テーブルの前に女性3人がしゃがみ、その後ろに男性3人が並んで腕組みをしている。

一見何の変哲もない記念写真だが、何かがおかしい。

7人いる。

小山の後ろに女がいる。

男性陣の背後は壁で人が入れるスペースはないのに。

スマホの画面を見て固まる一同。

「こわっ！誰だろ、この女？」
小山がひぇっと奇声をあげた。

女性が写りこんだ写真。

真に怖いのはそこではなかった。

その女性は、小山の奥さんだった。

ちょうど1年前の忘年会。

途中で小山のスマホが鳴った。

電話向こうの警察は、近くの池に沈む奥さんが発見されたと告げた。

取り乱し、靴も履かず飛び出した小山の姿はとても痛ましかった。

その後、皆で参列した葬儀で見た奥さんの遺影。


まさしく写り込む女性はそのひとだった。

でも

それお前の奥さんだよとは言えなかった。

写真の女性の顔にはハッキリとこう書いてあったからだ。

「言うなよ」

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（426字）

今週も参加します。
たらはかにさんの毎週ショートショートnote。

お題は『忘年怪異』ということで、ストレートな怪談としました。

投稿も夜にしてみたりして🌃

マイトンたら、いやね。

忘年会で写真を撮る時はくれぐれもお気をつけください……。