いつもと少し違った我が家の夏休み<変化編>
長いようでアッという間だった夏休みが終わった。
ここ1ヶ月半、私は
「書くこと」
「自分の思いや考えを言語化すること」
それをあえてしないで、遠ざかっていた。
というか、本当のところ
「書くこと」があまり好きではなく、逆に苦痛を感じていたので
まるで夏休みに突入した子供みたいに
「やったー!当分書かなくてもいいんだぁ!」
と、ホッとした気持ちで
子供たちの夏休み開始と同時に、言語化をやめてみた。
そして開放感に浸っていた。
それまでは
「記事を書かなくちゃ!」
という、何か義務感みたいな思いをずっと抱いていたのだろう。
安堵感が心に広がっていった。
「無理に書かなくていいんだ」
「書きたくなったら書けばいい」
そんな気持ちで夏休みを過ごしていたが、なぜか
「あ、これも記事のネタになる」
「あ、今のこの感情を書いたらどうかな」
と、ついつい考えてばかりいた(苦笑)
一日一日と書かない日が続くと
内心、書かないでいる自分を責めるようになっていた。
「嫌なことから逃げてるだけじゃん」
そんな心の声まで聞こえてきた気がする。
早くこの思いを言語化して
辛さから脱したい!
と、次第に思うようになっていた。
そして、この夏休み。
我が家には大なり小なりの変化や成長、驚き、そして
うわぁ、そう来たか…
という出来事がさまざまあった。
決めた!
やっぱりこの思いを言葉にのせて、解き放とう!!
<私の変化と家族の変化>
スーツケースを片手に、ひとり。
都心とは逆方向の電車に乗った。
乗り換えを5回経て、2時間半後、
ようやく目的の駅に到着。
無人駅だ。
駅の周りは山に囲まれ、濃い緑が目に優しい。
改札口の真上には、ツバメが巣を作っており、
ひな鳥たちがクチをパクパクさせている。
ここは東京都青梅市奥多摩町。
山間の風景に
同じ東京なのか?!と驚きを隠せない。
前の日はスーツケースを広げて、
「しおり」を見ながら、持ち物を確認し
ひとり、荷造りを始めていた。
ドキドキ…
呼吸が浅くなる
期待なのか緊張なのか
遠足を翌日にひかえた子供のように
心が落ち着かなかった。
娘が通う学校のPTA委員会活動の一環で、
在校生と卒業生の「保護者と先生方だけ」が参加する<サマーキャンプ>があるのだ。
キャンプといっても、キャンプ場でするものではなく、
ミッション系の中高一貫校なので
皆で礼拝をしたりする【集い】のことである。
1泊2日。
夏休みを前に、私は決意していた。
家族を置いて、ひとり
この<サマーキャンプ>に参加してみよう!と。
私にとって、このたった1泊は冒険なのだ!
パパと子供たちは、出張があったり、宿泊行事や修学旅行など
出かけることがあっても、
主婦であり母である私が
家族を置いて泊まりに出かけるなんて
結婚して子供を産んで以来
考えてもみなかったからだ。
しかし、今年は違った。
予定を知ってからは、委員としてもだし、
自分のために行った方がいい!行くべきだ。
という思いが消えなかった。
頭の中で段取りも考えていた。
申込み直前には、比較的近くに住んでいるパパの叔母にも協力を依頼し
<サマーキャンプ>への宿泊計画がスタートした。
そして、恐る恐るパパに
「行ってもいいかしら?」と相談したが、
「何それ?どうしても泊まらないとダメなの?断れないの?」
と、なんともガッカリする返事がかえってきた。
え〜! そうくるか?!
パパは私が一日でも居なくなることが嫌なんだ。
食事の支度は?家事は?
全てが不安なのだろう。
今までだったら分かるが、
子供たちはもう高校生と中学生だよ!?
たった1泊を快く許してくれる、大きな心は無いんかい!?
そう思ったが、
私も引き下がらなかった。
そのために手は打っていたからだ。
叔母が夜、仕事終わりに泊まりに来てくることを伝えたら
しぶしぶ了承してくれた。
ヨシッ!!
心の中でガッツポーズをした。
意外にも、子供たちはすんなりOKだった。
パパより子供たちの方が理解があるわ(笑)
1泊2日の<サマーキャンプ>は礼拝三昧。
食事以外は、礼拝と講演会やディスカッション
さらにはお楽しみのキャンプファイヤー、
寝る前は同室の方とのおしゃべりで
スマホを目にする時間もないほどだった。
そして、驚いたことに
家庭のことを全く気にすることもなく、
委員のお仕事もこなし、
忙しくも充実していた時間が経過していた。
こんな時間が持てるようになるなんて✨
礼拝の際には
森の中のチャペルにいるこの時を
心から感謝した✨
そして、そんな機会をくれた家族にも感謝した✨
ただいま〜
玄関に入った私を迎えることもなく
昼寝をしていて静まり返っていた我が家に帰宅した。
何の変化もなかったかのようないつもの光景だ。
1泊2日。
私がいなくても乗り切れるんじゃないの!
心配はしてなかったけど(笑)
これならきっとこれからも、
ママは大いにお出かけする機会を増やせそうね。
少しずつだけど、
いつかはお友達と約束した海外旅行へも
行ってらっしゃ〜い!!
と快く送り出してくれる日が来そうね。
そんな日が早く訪れるのを
心の中で計画しながら
楽しみに待つことにしよう✨