ドキッとした娘の一言
「ねぇ、ママ。私って<ADHD>なの?」
金曜の夜、娘からの突然の問いかけに
私は一瞬たじろいでしまった。
<ADHD>とは、注意欠陥・多動性障害と呼ばれ、発達障害の一種の病気である。
頭の中をフル回転させ
どう返事しようか迷った挙句
しばらくしてようやく言えたのが
「うん、たぶんね。」
…そうなのだ。
いつかハッキリと言わなくちゃと思っていたけど、
うちの娘は、恐らくっていうか間違いなく<ADHD>なんだと。
↓
「でもなんでそう思ったの??」
と答えて反応をみた。
すると、
「この画面見て」
娘が自分のスマホを私に見せてきた。
真っ黒な四角■の画像
「何?なにか怖いものでも写ってるの?!ママ、そういうの嫌だからね」
「違う、これが真っ黒じゃなくて砂嵐みたいに見える人は<ADHD>なんだって!」
それ、ホントなのかしら???
つぎに娘が<ADHDの特徴>を読み上げた
内容は確かこんな感じで…(→→ は、私の心の声:苦笑)
****************
・テストなどでうっかりミスが多い
(→→いつものことよ)
・授業中、気が散りやすくぼーっとしている。落書きや居眠りしたり。
(→→居眠り常習犯です!)
・宿題を先延ばしにする。夏休みの宿題など、計画的にできず、宿題が間に合わない。
(→→冬休みの宿題、まだ取り組んでない教科もあるのよね。いつやるのかしら?)
・片付けが苦手。学校でも机の中がぐちゃぐちゃ。
(→→鞄の中は、プリントやお便りだらけ。母には届かず。)
・落とし物、失くし物、忘れ物が多い。
(→→定期券、メガネ、学生証を電車に置き忘れる。警視庁まで取りに行ったことも:苦笑)
・遅刻が多い。親や先生から言われたことをすぐに忘れる。
(→→週2〜3日は遅刻かな)
(日本精神神経学会のサイトより内容を拝借しました)
読み終えて
「全部私に当てはまってるよー」
「友達にね、私、<ADHD>かもって言ったら、知ってるって言われた。(笑)」
あら、仲良しさんも気づいてたの!?
っていうか、お友達はそんな精神病のこと、知ってるんだ。へぇ。
そしてとうとう本人が気づく時がきたか!?
いや、自分では気づいてはないと思うけど、知る時がきたか?!
しかも自分で調べて!
ま、親に言われるよりは受け入れやすいのかもしれないわね
と、少しだけ本人が意識してくれたことに、ホッとしたのも事実
もちろん、安心はしていない
これから先も大変なのは分かっている
娘の通院している大学病院に相談してカウンセリングも何度か受けはした。
結局のところ、本人が今は大して困っていないのでカウンセリングも一旦打ち切りとなった。
そのかわり、周りのサポートは半端ない!
↓
・遅刻し過ぎを防ぐため、朝はときどき駅まで車で送ってあげている
・行ってきま〜す!
と元気に学校に行ったはずが、駅から電話。忘れ物を届けたことも何度も。
・お金を持たず、定期も切れてて、PASMOのチャージも残高不足になって、学校からの帰り、迎えに行ったことも一度ではない。
・友達も面倒をみてくれたりする
などなど。
しかしまあ、なんて周囲から守られている子でしょう。
本来、私自身はサポート気質なので、ひとの助けになることは喜んでしてしまうのだが、とにかく娘は手もかかるし、心配は尽きない
う〜む
だから、娘のことを負担に思わないように
起きた事をネタだと考えるようになった。
大変な経験も、びっくりする事も、怒りも、突拍子もない事件も
全ては、人生を楽しく生きることのネタ。
また言語化することのネタ。
そう考えると、心が軽くなるし、笑ってしまうから不思議だ。
きっと
今朝も娘は遅刻だったろう。
そして真冬の冷たい寒空のなか、
コートも着ず
マフラーも忘れ
手袋はもちろんしないで学校に行った。
持っていくことがそもそも頭にないのだ。
冷たい雨まで降ってきた
かろうじて折り畳み傘はそっと鞄にしのばせておいた
(さすがサポート気質!)
きっと冷え冷えで
手もコチコチで
ぶるぶる震えて帰ってくるに違いない。
今日は午前中で学校が終わる日。
娘の大好きな、温かいおうどんでも作ってあげようかな。
心も身体も温まるように。
さあ、週明け、新たな一週間はどんな出来事が起こるかな♪