少子化対策は重要視するべきなのか?
今、日本中で少子化対策が叫ばれている。たとえば岸田首相は異次元の少子化対策を表明した。この場での少子化対策は日本人の出産、育児への支援を指すものとする。
少子化対策の成功例としてよく挙げられるものはフランスや北欧諸国だろう。実際どのくらいそれらの国では成功しているのだろうか。それらの国の現在の出生率は1.4〜1.8程度だ。人口を保つために必要とされている人口置換水準の2.07には及ばない。また、その出生率は受け入れている移民の高い出生率で押し上げられているという側面もある。少子化対策を全力でおこなったとしてもこの程度にしかならない。
つまり出産・育児支援などの少子化対策では人口減を完全に防ぐことは不可能だ。そこで鍵となってくるのが移民の受け入れである。移民を受け入れれば労働力は獲得できるし、彼らの出生率は高いので国全体の出生率も増える。現に西ヨーロッパ諸国やアメリカは多くの移民を受け入れ人口増を保っている。もちろん受け入れには彼らの生活支援などの費用がかかる。しかしそれらは少子化対策にかかるとされている巨額の費用に比べれば安く済むだろう。
私は少子化対策をするなとは言っていない。日本は少子化対策が他の国と比べても小さいのは事実だし、その拡充もするべきだろう。ただ少子化対策だけに頼りそれだけで人口減が止められると思うのは危険だと言いたい。移民の受け入れを行うことが日本の人口減への大きな解決策となるだろう。
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