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人類が宇宙に行く意味とは?

 近年、宇宙開発の熱が急速に高まっていっている。冷戦の頃とは異なり、大国だけではなく、多くの中小国や民間企業もが宇宙開発に取り組んでいる。だが宇宙は日常とはかけ離れた存在であるが故に、宇宙開発に大量の資金が投じられていることに疑問を呈す人もいる。実際のところ宇宙開発の目的は分かりにくいい。この記事ではその『目的』を細分化して紹介する。

1.人工衛星

 人工衛星はGPSや天気予報を通して私たちの日常を大きく変えた。人工衛星を駆使した精密な天気予報を使えば、台風の被害を軽減したり、農業の生産性を上げることができる。GPSによって飛行機や船は自分の位置を正確に知ることができる。軍事的にも優位に立つことができる。人工衛星の発達は人類が宇宙開発によって受けた恩恵は計り知れない。

2.科学の発展

 宇宙を探査機などを通して調査することによって、地球では得られない発見をすることができる。現在行われている宇宙探査の目的は究極的にはこれに属する。何かしらの利益をこのことを通して得るのは難しい。宇宙開発は巨額の金がかかるでけに、化学の発展という目的だけでは説得力に欠けることも多い。

3.自国の力の誇示

 自国の力の誇示は冷戦期の米ソの宇宙開発おいて最重要とされた目的だった。自国が宇宙開発の最先端に立つことで自国が他の国よりも進んでいるということを世界中に知らしめることができる。この目的に向かって米ソ両国が鎬を削ったことで、宇宙開発は大きく進んだ。この目的は国民の理解も得やすい。アメリカでもソ連に対応するために行われたアポロ計画は国民の強力な支持のもとに進んだ。
 冷戦終結後はこのような競争は少なくなったが、中国が宇宙開発で台頭していく中で、再び宇宙開発競争は激化している。半世紀ぶりに月に人を送り込むアルテミス計画が巨額の費用がかかるにもかかわらず、積極的に進められている背景に中国への牽制があることは疑いようがない。

4.人類に第二の故郷を作るため

 イーロンマスクは100万人を火星に送り込むと宣言している。火星に人類を送り込むことは人類にとってリスクヘッジになる、と彼は主張する。なぜなら、火星に人類が住んでいれば、地球住むのに適さなくなったとしても人類は生き残るからだ。『地球に人類が住めなくなる』ような事態としては地球温暖化の激化や小惑星の衝突などが考えられる。

 他にも理由はあると思うが、今回は以上の4つを挙げた。宇宙開発の高額な費用は一見、無駄に見える。だが、私はその費用は得られる便益と比べたら、安いものだと思う。







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