「じぶん」をつくっているもの
未知のものに足を踏み出すときには、ワクワク感と不安が入り交じり、神経を細部まで覚醒させる。その一方で、慣れない環境や役割に身を置くと、身体も心も強張り、自然体でいることが難しい。新しい環境で、周囲との関係性を探りながら、もう一度、自分を作り上げなくてはならない。その負担感は人それぞれだが、5月病というのは、誰しも通り抜ける調整のプロセスなのだろう。
人は、それぞれの文脈の中で生きている。物事が細分化されてしまった世の中では、あたかも、人は一人で生きているように見えるかもしれ