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アラン・フィンリー探偵事務所シリーズ1~3編集後記

私のYouTubeのサイトにはアランフィンリー探偵事務所シリーズという
バケモノが住んでいます。
何が化け物なのかというと、視聴数が一桁多いんです。

「アラン・フィンリー探偵事務所」(Danzigさん作)
最初に発表したのは2023年の1月

⇧イギリスを舞台にしたとある探偵事務所のお話。
探偵事務所を営むアラン・フィンリーには裏の顔があった

観ての通り、YouTubeを初めてから4作目※くらいにチャレンジした長編ボイスドラマです。
聞き直すと、まだまだ編集は試行錯誤状態ですねー。
(※これより前の作品にはすでに別媒体で録音されたものを調整しただけのアーカイブもあるため)

「アラン・フィンリー」というシリーズ作品については私のチャンネル以外で発表されているものも軒並み数字が良いというちょっとしたお化け作品だと思います。
もちろん内容も面白いので評価されてるのはわかるのですが、しかし、なんとなくで聞くには1時間近い物語だし、YouTubeというタイトな動画を楽しむ媒体で、ニッチな分野のボイスドラマ。なおかつ長編。
タイパとかそういうの気にする人は敬遠しちゃうのでは?なんて思っていたので、本当に驚いています。

これは私の勝手な考察ではありますが、(当チャンネル比です)
私のチャンネルでは1時間近い有名作品が4桁行きやすい傾向があります。
これは多分「ながら聞き」してくださるリスナーさんがいらっしゃるのではないかと思います。
私も、掃除をしながらオーディオブックをきいたり、外出時に聴いたりすることもあるので、そういう感じかなーと、特にボイスドラマは画面を見る必要がないので、ながらにちょうどいいですよね。
(ちょっと背景変えたり文字を出したりするときはあります)

一応自慢になるので控えめに言いますが(でも言う)
このシリーズはたくさんの方が演じていますが、その中でも視聴数5桁はかなり多いと思います。がんばって作ってるからかな?よし自信持とう。私。


物語の魅力

アランは少しおかしいけど
自分ではおかしいと思っていない
いたって普通の社会人だと思っている
(⇧これは私の勝手な役づくりです、おそらく彼の身近な家族とかがもっとおかしいという環境で育ったんだろうなーと思ってます)

だから、普通なら突飛な探偵に対して
読者との橋渡しであるワトソンがいるのだけど
この話にはいない。

話が通じる、一般的社会感覚を持っているフリをしながら
ちらっと闇が垣間見える、そこが単体の探偵としての魅力なのかもしれない

「探偵事務所」という名前を持ちながら、裏の家業がある
やっぱりそういうのみんな好きですよねー

声劇台本という特性から、アラン・フィンリー本人は男女不問としても
相手役の刑事や依頼主はすべて男女比を変えたものが用意され
(一部作品は女性固定あり)至れり尽くせりのシリーズです

アランフィンリー探偵事務所台本 Danzigさん作

⇧作者様のサイトです。是非文字でも読んで、演じてみて下さい。

演者の魅力

当チャンネルのアラン・フィンリーは私が固定でやらせていただいているのでおいといて、その他に探偵事務所を訪れてくれるキャストはゲストの皆様にお願いしています。

◯第1話
ジェームス・コイル(女性版はジェニファー):イギリスの秘密情報部の諜報部員が嫌々ながらも事務所を訪れます。
こちらはひざさんが演じています。
ひざさんの魅力は何と言ってもモノローグですよね
この話の冒頭はジェームズの語りから始まります

このシリーズはどの話もナレーションのような語りが随所にちりばめられているため、その部分を「聴かせる」声が必要になります
その点で言うなら「ロンドン、イーストエンド」の言い方から、つかみはバッチリですね。あえてこの一言の後からOP音楽をバックに流しています。

秘密情報部というハードボイルドな仕事をしながら、愚痴をいったり少しお茶目なところがあるのも、ひざさんのかわいいおじさんっぽさ全開で演じてくださってるのでピッタリでした。

◯第2話の~奇妙な依頼~
ウォルター・ライル(女性版はクレシダ):ロンドン警視庁の警察官が登場します
時々セリフで出てくるのですが、アランは警察嫌いのようです。
とはいえ、探偵パートでは協力することもあるので表面上良好な関係を築いていきたい。
この話では「相棒」とまではいかないまでも警察官と共同で事件を紐解いていきます。
なので人物像としては、実直そうで真面目アランから見ても好ましい雰囲気の人柄、そして部下がいて、上司に圧をかけられる位置、つまり中間管理職的な刑事。
演者としても捜査パートのナレーションを予断を持たせずちゃんと聞かせる読みができる力、ーー実はめちゃくちゃ悩みました。
甘楽さんはその辺りをきれいに掬い上げて、いかにも困ってそうな中間管理職臭を出してくれました。
権限を持ち過ぎず、権力に困らされていて、ある程度は自分で決められる。
とてもいいキャラでした。

こちらにはこっそりアーサーテイラー役として、風の人さんに手紙だけを読んでもらっています。ちょっとだけの役なのですが、別の録音をする時にコレを読んでもらえないかとお願いしました。こういうことができるのがボイスドラマのいいとこですよね(贅沢)

◯第3話~300年前の約束~
シャノン・レディングとエリス・ランシー(男性版はエリック)、タイプの違う2役を担ってくださったのは机の上の地球儀さん。
冒頭から怪しさ満載ででてくる路地裏の殺人鬼?と、秘密のある依頼人。
地球儀さんのすごいところは、依頼人のエリス・ランシ―の演技にもちゃんと2種類色分けをしてくださっているところ。
このシリーズの中では珍しくアクション的な動きのある話でもあります。
録音するときはSEなどは全く揃えてないんですが、
「もしいい感じのSEがあったらここでこういう音鳴らすので、ジタバタしてる息だけください」とかそういう無茶ブリにも快く答えてくれました。

お久しぶりのジェームスさん。1と同じくひざさんが担当してくれました。
この回には、台本内にある説明ナレーションを一部SEに変換させていただいたのですが、主にナレーションでその言葉を言うひざさんに差し替え部分の相談にのっていただきました。(作者さんに許可をとって変更しています)
1でもすでに顔見知りでしたが、3ではさらに「おなじみ感」のあるおじさんになっていて距離の近さも感じます。
ジェームスのちょっととぼけた人柄が感じられるのは「しゃのんれでぃんぐ?」と初めて名前を聞いて聞き返すひざさんの言い方に表れてますよね。……言い方がひらがななのよ(笑)
あとアランに対して誤解があった時に素直に謝ることができる所などは、相変わらずハードボイルドな職業とはアンバランスな人の好さを感じますね。

編集について

発表が第1話、第3話と続いて、なかなか第2話を上げられなかった理由は、演者がなかなか見つからなかったのと、編集がかなり大変そうで、演出が思いつかなかったというの大きいです。
それは捜査パートがアランとウォルターの交互のナレーションで進むからなんです。
事件が発覚する前も交互の語り、「日常のウォルター」と「事件に近づくアラン」をどうするか。BGMで場面変化をつけるのは短い場面の入れ替わりなので2曲は無理、そして同じ曲にすると混同してしまいそう。
シーンの変化をどうわかりやすくするか。
1との違いは二つのモノローグが、同じ時系列ではないところです。
後半の操作のところは場面は違っても時系列が同じなのでBGMは進行に合わせればよいのですが、冒頭だけは結構悩みました。

ドラマや舞台などで視覚情報があれば、同じ視野(画面)の中で2つの場面が同時進行しているという感じです。
結局選択したのは、環境音で場面を分けるという手法でした。
苦心の結果は良かったら聞いてみて下さい。違和感なく聞いていただけたら成功・・・ですかね。

第3話の方で苦心したのは、背中越しに話していて、振り向くという場面。
そういう風に聞かせる足音がなくて・・・。まあないですよね、普通。
本当は音響的にも方向を変えたりとかできたらいいのに……と思いました。
一応背中越しに話して、目を合わせて話してと芝居を変えていますがもっと分かりやすくする何か方法があったんじゃないか…といまだに課題です。

最近ポッドキャスト始めました

YouTubeは広告が入るのと、バックグラウンド再生ができないので
ポッドキャストで聞きたいという要望をいただき
Spotifyに作品を上げ始めています

この連休で、アラン・フィンリーシリーズ1~3も上げましたので
是非聞いてみて下さい

こちらはSpotifyのURLです⇩

ありがたいことにYouTubeの方では「シリーズの続きを是非」とのコメントもいただいているので、ちゃんと続きも頑張って作ろうと思っています。
その話はまた作った後に改めて。

ここまで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

ティータイムにクリームソーダ

YouTubeを聞いたイメージでフリスクさんがクリームソーダを作ってくれました
落とし穴があるー!

とても嬉しかったので最後にペタリ!🍹
聞いた感想どころか、こんなのまで作っていただけるなんて
嬉しいの極みでした。しかもとてもおいしそう🤤
ありがとうございました

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