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選ぶ側と選ばれる側

演者選考について書かれている記事を読んだので、
便乗して私も書いてみようと思った

って始めておいて、私を知っている人から
「は?おまえ公募したことないじゃん?
選んだことないじゃん?」っていうツッコミが
全方向から飛んできそうである

そんなことないもん!
めちゃくちゃ考えてるもん!
っと駄々をこねたところで有無を言わさず書いていきます
こういうのは勢いだから。ね。

知らない方へ説明を。私はYouTubeにボイスドラマとかを上げています
私は脚本を書かないので、既存の台本の使用許可をとり、
演者さんを選んで、編集をして、YouTubeにアップしてます
なので、もともと台本ありき。
台本にあった演者さんを想定していきます

いつも、「誰にしようか思いつかないー」とかぼやく癖に
どうして公募しないのか?
単純に選考する時間がないし、録音を貰って編集じゃなく
役者さん同士その場で演じたものを編集して上げる能力しかないので
整音とかそういう技術的な面も、足りないからです

この時点で「あ、オーディションの心構えとかじゃないんだ」で読むのをやめる人もいそうだが、
人によっては共通することもあるんじゃないかなと思うのでもう少しお付き合いを。
前提として趣味でやっていることなので
無償で、私の思う演出(わがまま)に付き合ってくれて、ご一緒して楽しい方という注釈が付きますが・・・・。

だから第一に「人柄」

私とご一緒してくださってる方は、すでに私がめっちゃくちゃわがままなお願いに聞いてくださっている方たちなので総じていい人です(断言)。
演技力や、声も大事ですが、それ以上に、
集まって録音時にそのままその場でダメ出しをして修正していくので
嫌な顔せず(していても見えませんが)「いいよ」って言ってくださる人が前提なんですよね。
しかも、私のダメ出しは分かりにくいうえに、
やってみてもらって、もうちょっとこうして?とか普通に言います。
編集してみてどうしても違ったら、音源くださいとかお願いしたり、たまに説明したいからと呼び出すことだってあります。
それでも付き合ってくれてる人たちに、マジで感謝しかない。

「ダメ出しに慣れている人」

これは公募だとわからないことの一つなんですが
舞台をやっていたとか、現役でも、かつてでも、アマチュアの範囲でも、
現場でディレクションされた経験のある方はお願いしやすいのは確かです。
なぜなら、「こうしてください」「ちがいます、こうです」と
何度もお願いしても、意図をくみ取って出してくれる人は
アマチュアであってもプロ意識があるから頼みやすい。
私、お金出してないのにね!!ごめんね!

私はダメ出しの語気は強くない方だと思うけど、
だからって「できません」とか「は?そうやりましたけど?」と反論する方は今のところ誰もいないんですよ。さすがですね。
割と若い新人さんとかたまにそういう反論言ってるの、目にすることがあるので、昭和の私としてはひぇぇってなっちゃいますね。
粛々とこなすのがいいとは言いません、わからないことは聞いていいと思います、それが令和じゃないかと思います。
ただ演出には演出意図があるので、それを否定してまで主張するのは危ないかもしれませんね。
(あ、私の場合は質問してくださっていいんですよ、説明下手なので)

「癖に頼らない人」

自分が編集しているので、自分の癖だけでしゃべって演技する人だと
何百回も聞いているうちに飽きてきちゃうんです
凄く個人的なことをいいました。すみません。
だから私のダメ出しは癖を出し過ぎているところは、抑えて下さいとお願いすることが多いです
もちろん出してくださっていいんです、味になっているところは残したい。
でも全部そうなると、聞いていてもつらい、編集もつらい、発表したら多分数年後、演者本人も「ちょっとなー」って思う作品になるという
3コンボが来ます(予言)
キャラクターによってはそれが欲しかった、そこを癖で印象に残したい、ってのもあるから一概には言えないんですけどね。

「役柄に合っている音」「周りとかぶらない音」

ここで初めて「声」に言及します
いや、役は決まっているのだから最初からうっすら前提としてあるんですけど、決め手にしているのは上記の3つですから、ここは数多ある理由の一つくらいかなといって差し支えないかと。
だから「イケボ」だからで選ぶことはまずありません。
結果、「イケボ」だったってことはあります(堂々)

考えてみて下さい
全員イケボだったら気持ち悪い物語になりませんか?
出てくる人全員イケメン。モブも、敵も、味方も、主人公も。
何なら私は毎回出ているので、私以外全員イケボ。
嫌だそんな世界、私モテないの確定じゃん!(何言ってんだ)

お前演技力について何も言って無くない?

そうですね
私「演技力で決めました」とかなかなか言えないんですが、
そんなこといったら“みんなできる人”ばかりなんですよ。
あ、じゃあ棒読みでもいいんですか?
そういうことじゃないですね。
登場人物のその場で生きた会話ができる人は大前提です。
匠である必要はなく、かんだり読み間違ったりしてもいい、ただ
その時その感情をトレースしてほしい。
せっかく一緒に録音しているので、できたら演者同士で少し相乗効果があればなおうれしい。
ただし、一言でも、違う感情が混じったら指摘して直してもらうので、
やっぱり上記の、ダメ出しに耐えてくれる人柄というのが大きいです。

オーディションに通らないと悩んでる君へ

取捨選択は苦手だからやらないとか言っておきながら、
大きくふるいには何度もかけています(心の中で勝手に)。
でも、
選ばれなかった人に理由があったというより
選ばれた人には理由があったと考えてほしい。
あなたを選ばなかったんじゃなく
この役にはこの人がよかったんだと。
以前キャスティングディレクターが言っていたことがあって
ものすごく納得した一言がこれです。
『マーボー茄子というメニューが決まっていて茄子を買いに行って
どんなに新鮮で艶々のほうれん草が売ってても買わないよね?』
ということです。

だから、オーディションや選考に漏れたからと言って
自分はダメだなんて思わないでほしい。

って、まあ自分に言ってるようなものなんですけどね
(売れない役者人生〇〇年)

趣味の世界だから

仕事の合間に、何なら休みの時間をつっこんでやっていることなので
かなり好き勝手やらせてもらっていますが、
だからこそ、自分のわがままでお願いしているところはあります。
作業中何十回聞いても「この芝居いいなぁ、好きだなぁ」と思える人と出会えると編集作業も楽しくなりますよね。そういうことです。

最後に私のYouTubeチャンネルって全部私が出演してますが、
自分大好き!ってわけじゃなくて、編集が素人すぎて
駄目なときは自分の音で調整するという力業マンパワーなんですよ(笑

もし少しでも興味を持ってくださった方がいたら、よかったら聞いてみて下さい。2022年暮れからコツコツと作品上げてそろそろ2年。
編集も少しずつですが上達・・・してる、かもしれない。

イイネとかチャンネル登録とかしてくれたっていいんだぜ👍
成長を見守ってくれよな!!

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