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「上手さ」よりも「強さ」が際立つ勝負強いアメリカの大学サッカーにおいて日本人として1シーズン通して活躍できたことが自信につながりました。
海外挑戦アスリートインタビュー アメリカ大学編 Vol.007
氏名:北川 愛唯
フリガナ:キタガワ アイ
出身地:兵庫県神戸市
出身校(出身チーム):大阪学芸高等学校
留学先での所属大学:メンフィス大学
留学先での所属チーム:メンフィス大学
Q.アメリカでのサッカーのレベルについてどう感じましたか?
最初に感じたのは、アメリカのサッカーは個人技が重視されるという点です。日本のサッカーは基礎がしっかりしていて、チームプレーを大事にするけれど、アメリカでは個人のレベルが非常に高く、スピードや力強さが求められます。最初はボールを取られまくったけど、練習を重ねるうちに、試合でその「速さ」や「フィジカル」の差を感じて、だんだん自分もそのペースに合わせられるようになりました。最初の1ヶ月は走り続ける感じだったけど、練習を通して、だんだんみんなと仲良くなり、距離も縮まったんです。
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Q.チームメートとの関係はどうでしたか?
最初はちょっと内気だったんですけど、だんだんフレンドリーにやり取りできるようになりました。みんなと練習や試合をしていくうちに、共通の目標や努力を通じて仲良くなって。今ではカナダ人のベストフレンドもできましたし、インターナショナルなチームの中でも良い関係を築けています。最初の1ヶ月は文化や言葉の壁もあって、みんなと「ヤッホー!」みたいなフレンドリーな挨拶ができなかったけど、だんだん慣れてきて、みんなとコミュニケーションを取るのが楽しくなりました。
Q.アメリカ留学を決めた理由は何ですか?
高校2年生の冬に進路を考え始めた時、日本の大学やプロから声がかかる可能性は少ないだろうと感じていました。そこからアメリカに行こうかと考え始めたんですが、高校3年生の選手権後、プロとしてやれる自信も持てました。でも、仮にプロになっても、早ければ30歳くらいで引退するだろうなと思い、長い目で見たときにアメリカで英語を学んだり、違う経験を積む方が将来に繋がると感じました。それがアメリカ行きの決め手でした。親は心配もあったようですが、最終的には自分で決めた道を進みました。
Q.アメリカでの生活はどうですか?
最初は文化の違いに驚くこともありましたが、今はだいぶ慣れてきました。アメリカの人たちはよく盛り上がるので、たまにうるさいと感じることもありますが、逆にそのエネルギーを楽しんでいます。最初は英語が全然わからなくて不安でしたが、先輩日本人選手がいたおかげで乗り越えられました。寮生活が基本なので、毎日英語を使って過ごしており、休みの日はみんなで出かけたり、遊びに出たりして話をしたりもしています。食事も、Panda ExpressやChick-fil-A、タコスが好きでよく食べています。
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Q.将来的にどのような道に進みたいと考えていますか?
最初はプロに早く行きたいと思っていましたが、シーズン終わりに負けてからはちょっと気持ちが落ち着きました。サッカーをやりたくないとか、モチベーションがなくなったわけではないんですが、少し一旦休憩したいという気持ちもあります。今は大学で結果をしっかり残すことが最優先だと考えています。それと、自分よりももっと上手い選手がたくさんいるので、新人賞をいただきましたが現状ではすぐにプロは難しいだと感じており、レベルアップしたいと思っています。次のシーズンに向けて準備をしっかりしていきます。
Q.アメリカでの経験を他の人にどう伝えますか?
アメリカに来て、サッカーだけでなく、英語や新しい文化を学ぶことができて本当に視野が広がりました。サッカーのレベルアップももちろん、個人のスピードや技術を実感できるので、これからサッカーを続ける人にはぜひおすすめしたいです。サッカーだけじゃなく、色々な道が広がることを実感していて、今後の自分にとっても大きな成長があると思います。