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西欧の美食家に好まれなかった日本土産

日本食は世界一だ!という自信満々の国民精神。

その自信の根拠はつらつらとマスメディアに植え付けられた幻想であるかもしれないと気づいたのが私の最近のトピックです。よくある外国人の日本食愛をテーマにした番組やコンテンツは、私たちの国のすべての食事が海外から愛されているという自負を持たせます。

私は、「私たちが好きな日本食(特にシンプルでヘルシーなもの)はどんな人でも喜ぶだろう!」と、なぜか無根拠に信じていました。だって、日本食って基本的には健康的だし、万人受けすると思ってしまいませんか?エスニックのようにクセがあるわけでもないし、ローファット、シンプルヘルシー。

しかし、現実はかなり違っていたのです。

私が差し出したり作ったりした日本食は、私が出会った西欧人にとって、「美味しい!」というより、「おや?初めての味、初めての食感…」という、怪訝な表情を引き出すことが多いようでした。

初めてというのは、必ずしも褒め言葉ではないのです。全く食べ慣れていないものに対して、最初からプラスの感情を持つことは難しいでしょう。例えば私はネパールでネワリ族の料理を初めて食べましたが、全く人生で初めての味付けに、これが好きかどうか判断することさえ出来ませんでした。

人生初ネワール料理

それと同様に、西欧の方々は、私たちの「ごく普通の」料理に対して、全くの未知の世界という場合もあるのです。
それなのに、私たちはマスメディアによって「海外の人は日本食がとにかく大好き!」というイメージを植え付けられているため、認知のギャップが生じています。私だけですか?いえ、違うはずです。

以下に、西欧の美食家(イタリアとフランスの料理好きマンマ)に日本食を振る舞い、いただいたフィードバックを書き記します。さて、結果はいかに・・・?
※嗜好には個人差があることを理解の上、ひとつのデータとしてご覧ください。

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