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使ってみて感じたNikonZとFujifilmXの違い

いきおいZfを買ったはいいのですが、使っているといろいろみえてくるものですね。まだまとまり切っていませんが、2024年7月末時点の感想をまとめてみました。

1.カメラの大きさ、使い勝手
当然ながらフルサイズのニコンの方が大きく重いです。フジと撮り比べると特にそう感じます。これでもZ9とかに比べれば軽いのですが、年をとるほど重量は響いてくるのでフルサイズを試すなら今のうちかとも思いつつ。
ただ、Zfは見た目の大きさに比べると軽く感じます。軽量化されているんだと思いますが、ボディ底面にエンプラが採用されていることもあってちょっと重量バランスは悪い気がします。
キットレンズのZ40mmF2は、いわゆる撒き餌レンズといわれるもので非常に軽いです。レンズ性能は多くの人が評価しているしいいレンズだと思いますが、フジの単焦点レンズやフォクトレンダーのように金属とガラスが詰まった感は感じられないです。けれど、それはまだ氷山の一角であってニコンには1.2のSライン望遠単焦点などのド級レンズがラインアップされています。(導入できるかどうかはわからないけど)
実はZf購入後おもむろに物置からダンベルを引っ張り出してきたりしています。カメラ趣味って健康にいいかも。

対してフジは金属の手触り、質感に気を使っています。大きさも日本人の手には手ごろで扱いやすい。
実際X-E4はスナップするには理想的な大きさで、カッコイイ。そして持った時の塊感、レンズも含めて詰め込んだ感が感じられます。そしてそれはフジが最初に選択した、APS-Cを採用する大きなメリットであって、やっぱり両方使ってみてなるほど、とうなづけます。

X-E4のそぎ落としたデザインは今でも光るものがあります。

やはり街角スナップの楽しさは、如何に普段からカメラを持ち歩いて、気になったときにさっと取り出して撮れるか?で、今のところフルサイズは大きすぎる気がしているのですがZfの良さはまだ引き出せていないと思いますのでもっと撮り歩いてみようと思います。

2.メニューのカスタマイズや、操作性
ここは慣れの部分が大きいとは思いますが、Zfカスタマイズが細かくできます。動画はフル機能のZ9の解説なのですが、非常に参考になりました。時々出ているレフ機ではできるできないというコメントも含めて、歴史とユーザー層の深さがうかがい知れますね。
フジのカメラはここまでカスタマイズはできませんが、ただ、それで不便かといわれるとそうではなく、むしろフィルムシミュレーションに意識を使いたいので、その切り替えさえできればよいかなあと思っています。

3.カラーサイエンス
・やはり、一番大きな違いを感じるのはここですね。
・ニコンはあっさりとした、記録色。空を撮ってもベルビアのような印象的な青は現れないですが、景色を撮るとほぼ見た通りの色で出てきて、レンズのぬけの良さ、締まった黒は印象的です。ピクチャーコントロールでいくつもの色合いが選べますが、CPCやモノクロやセピアを除くと変化の程度は小さいと思います。

この設定結構スキ。

ピクチャーコントロールはカスタマイズがしやすく工夫されていて専用のソフトも用意されています。
複数のカメラを使うプロのことを考えてでしょうか、設定ファイルをエクスポートすることで様々なニコンのカメラ間で容易に移植することができるようになっています。この辺がカメラ内のロジックに依存するフジとの大きな違いですね。
Zfでもお気に入りの設定は見つけていて、リッチトーンポートレートが常用になりそうです。ただここから大きく違う色合いを求めようとすると自由度が高すぎて、(´・ω・`)のように自分に基準を持つことができないと途端にさまよってしまうことになります。

・フジのフィルムシミュレーションは、フイルムの色という基本線があってそれぞれのフィルムに込められた思想や、ケミカルな部分からくる独特な色の出し方を徹底的に表現する点がほかにはないもので、めざしたい色合いの終点がフィルムの色に設定されている分、撮りたい写真の色合いがイメージしやすいです。
特に、クラシックネガが搭載されたとき、とても気に入ったのですが、当時のX-T30にはファームアップでの搭載はされず、かといってほかのシミュレーションから再現にトライしたユーザーが挫折するのを見て、
結局(´・ω・`)は、そのためにカメラをX-T30IIに買い替えてしまっています。

クラシックネガ

そしてそれを後押しするのは、それぞれのシミュレーションの設定に対して、フジフィルムにはそのフィルムに込めた思い、思想を語ることのできるエンジニアがいて、我々にその色づくりをわかりやすく語ってくれていることです。その解説や思いをもとにシーンや気分に合わせて写真を楽しむことができます。

色合いの解説としてはこちらの動画も面白いです。

4.ファインダーとレンズ
ニコン(日本光学)フルサイズのセンサとニッコールレンズを合わせることで、締まった黒や浮かび上がる被写体。そしてそれを邪魔しない色再現。まさにガラスの威力でいい写真が撮れる。
Zfのファインダーは老眼にやさしく見やすい。けれどもジャギーなときがあって前評判よりは微妙な感じ。
写真はNikkor-H Auto 50mmF2。MFはやりやすくとても撮りやすかった。

空も見たまんまの色合い。普段通りの日常を切り取れる。明確な被写体を持たないスナップの時にほんと何でもない写真が取れます。

ニッコールレンズの良さを語れるほど使い込んでいるわけではないのでこれから使い込んでいきたいなあと思いつつ。パシャパシャと。

そしてニッコールレンズの沼の深さは、歴史物語に近いものがあり、公式ページにもまとめられています。これもなかなか面白いですね。

まだ、フルサイズの大きさに困惑していて使い込みはできていないのですが、こんな歴史も楽しみながら両方のマウントを使っていければよいなあ。と思っています。
(´・ω・`)ノそれでは、また。

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