「コーヒートーク」
昨日は日記を書くことをサボってしまったので、今日はこの時間に投稿してみようと思う。
私には最近、贔屓にしている喫茶店がある。
半年ほど前に初めて訪れてから、一週間に一度は必ずその店に通っている。店の広さは6畳程度だろうか、今のご時世なら3~4人も入ればいっぱいになってしまう、とてもこじんまりとした喫茶店だ。店内にはマスターが撮影したのであろう、様々な風景写真が飾られている。
喫茶店には軽食も主食もあるが、やはりメインはコーヒーである。オリジナルブレンド以外にもモカやトラジャ、キリマンジャロなど、数種類の取り扱いがある。値段設定もさほど高くはない、一見さんにも入りやすい店だと思う。
私はひょんなことからその店を訪れたのだが、気づけば贔屓にするようになっていた。
贔屓の店、という言葉は昔からの憧れだった。店に行けばいつものマスターが「いらっしゃい」と声をかけてくれ、カウンター席に座ると時事ネタやらなんやら他愛ない話を交わす。まるで物語の世界だ。
もちろん、私が読書をするために静かに本に目を落としている時はマスターも気を遣ってくれる。そんな絶妙な距離感がまた心地よいのだ。
私は元々コーヒーが好きなのだが、おいしいコーヒーの淹れ方を教わったのもこの店のマスターからだった。豆から挽いてはいたがいつも適当に淹れていたコーヒー、それをマスターの言う通りに淹れてみたところ、驚くことに店で飲むような味に変身した。
このコーヒーは友人にも好評だった。私のささやかな自慢である。
店のマスターは私の父と同い年の方なのだが、雰囲気がどことなく「コーヒートーク」というゲームに出てくるマスターと似ている。
「コーヒートーク」はとある喫茶店を舞台にしたゲームなのだが、私があの店を贔屓にするようになったのは、あのゲームに出てくる喫茶店とどこか似ていたという理由もあるのかもしれない。
「コーヒートーク」は現在、PlayStation plusに入会すれば無料でプレイできる。喫茶店に訪れる多種多様な種族の様々な問題や悩みなどを聞きながら、コーヒーや紅茶など客に注文された飲み物をサーブするという、一風変わったゲームだ。
実際私が行っている喫茶店にも、マスター曰わく様々な人々が訪れるらしい。RPGのゲームではよく酒場のマスターが情報通という描写があるが、現実には喫茶店のマスターも情報通だったという訳だ。
自宅から少々離れた場所にある喫茶店だが、これからも引き続き贔屓にさせていただこうと思っている。そしていつかは、友人にも紹介したい。
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