40歳以上の出産は増加している!?
こんにちは。助産師のサキです。
近年、日本の人口は出生数より死亡数が多いため減少しています。
令和3年の出生数は81万1604人、死亡数は143万9809人です。
自然増減数(出生数と死亡数の差)は、−62万8205人です。
今後も死亡数が出生数を上回る自然減の状況が続いていくと、社会保障制度や経済状況に大きな影響を与えることが考えられ、日本においてとても大きな問題となっています。
1.出産も高齢化?!
令和3年の出生数は 81 万 1604 人で、前年の 84 万 835 人より 2 万 9231 人減少しています。
合計特殊出生率 は 1.30 で、前年の 1.33 より低下しています。
しかし驚いたことに、出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、39歳以下の各階級では前年より減少していますが、40歳以上は前年より増加しており、45歳以上の出産も2020(R2)年をピークに、横ばいとなっています。
これらのことから、出産の高齢化はますます進んでいる様子が伺えます。
40歳以上の産婦の中でも、特に45歳超えの超高齢出産は母体合併症のリスク、流産となる可能性が著明に高くなり、帝王切開率も上がります。
妊娠経験の有無によってなどで影響も異なりますが、注意深い母子管理が必要になってきます。
高齢出産は依然として多くなっている
第1子出生時の母の平均年齢は上昇傾向
2.高齢初産の背景
高齢初産(35歳以上で初めて出産すること)の要因は晩婚化や女性の社会進出、仕事と子育ての両立の負担感が増大していることなどが背景にあると言われています。
婚姻件数は 52 万 5507 組で、前年の 59 万 9007 組より 7 万 3500 組減少
離婚件数は 19 万 3253 組で、前年の 20 万 8496 組より 1 万 5243 組減少
令和3年の平均初婚年齢は、夫 31.0 歳、妻 29.5 歳で、妻は前年より上昇している。
これらの背景には未婚や非婚化が進んでいることが影響しています。
経済面では労働力人口の減少に伴う経済成長への影響、また、社会保障の負担増額など国民生活水準への影響も懸念されています。
晩婚化、結婚数の減少、出生数の減少、人口減少と全て繋がっていると感じますね。
そもそもの晩婚化の原因は結婚や出産に対して、前向きでないイメージが強いことや育児などに対してのフォローが少ないことなどが考えられるので やはり出産や子育てがしやすい社会の風潮に変えていかなければどうにも止められない流れだと危機感を覚えています。
私達の発する情報をみることで、個人レベルで何ができるか考える。
そういうきっかけになればいいなと思います。
今後も助産師目線で気になる情報があれば共有していければと思っております。
みなさまのご意見や疑問に思うことなどあれば是非問い合わせからご連絡くださいね。
《参考》
・厚生労働省
令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
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