子育てのイライラ、困ったをこれで解決!ポジティブ・ディシプリンのすすめ
こんにちは。子育てママのゆきです。
さて、前回は「子どもの脳を傷つけない育児」というテーマでお話させていただきましたが、今回はその続編をお話していきたいと思います。
子育てでよくある「イライラ」や「困った」場面。
思わず子どもを怒鳴ったり、手が出てしまいそうになることも…。
でもそんなことをしなくても、子どもに伝えたいことを伝えられる方法があるんです。
そんな「ポジティブ・ディシプリン」(前向きなしつけ)についてお話したいと思います。
世界中の親たちの共通の悩みから生まれました
世界各国の子どもを支援する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」。
世界中の親と関わる中でわかってきたのは、どの国でも親が子育てに困難を感じ、また「しつけ」という名のもと、家庭の中で子どもが暴言や暴力にさらされていることでした。
同NGOが2017年に日本で行った調査では、子育て中のひとのうち約6割が「体罰に頼らない子育てがしたいが実践が難しい、そんな子育て法を知りたい」と回答しました。
「ポジティブ・ディシプリン」は子育て中のみなさんのそうした声に応えるため、子どもの人権の視点と、しつけに関する研究結果に基づき、生み出されたプログラムなんです。
暴言や暴力に代わる具体的な考え方を提案しています。
ではさっそく、その内容をみていきましょう。
ポジティブ・ディシプリンの4原則
1 迷ったときにいつでも立ち戻れる子育ての長期的な目標を決める
日々慌ただしい子育ては、目の前の悩みに振り回されがちですよね。
ついカッとなって暴言や暴力を振るってしまいそうになったときは、自分の子育てがどこを目指しているのかを思い出しましょう。
「子どもが20歳になった時、どんなひとになってほしい?」と自分にたずねてみましょう。
たとえば…
思いやりのあるひと
自分の考えを持っているひと
自己肯定感のあるひと
自分で楽しみを作り出せるひと など
たとえば子どもの言動に腹を立て、「何度言ったらわかるの!」と怒鳴りつけそうになった時、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
子どもに思いやりのあるひとに育ってほしいというあなたの目標と、いまあなたが子どもに向けて放つ言葉に矛盾はありませんか?
子どもの言動にイラ立った時は、まず長期的な目標を思い出してそこに立ち戻りましょう。
2 子どもに何かを伝えるときは「温かさ」を与え、「枠組み」を示す
「ポジティブ・ディシプリン」は大人が子育てで「困った」場面で、子どもに何かを伝える際には、ふたつの視点を大切にしています。
それが「温かさを与える」ことと、的確な「枠組みを示す」ことです。
●温かさとは
子どもが「自分を理解しようとしてくれている」「寄り添ってくれている」と感じられる振る舞いのことを言います。
代表的な振る舞いは、次のようなものです。
抱擁 ぎゅっと抱きしめる
笑顔 一緒に笑う、一緒にあそぶ
共感 子どもの話をじっくり聞く、子どもの立場になって考えてみる
信頼 子どもを褒める、励ます、「信じているよ」と伝える
●枠組みとは
「枠組み」とは「情報」ともいえます。
「何回言えばわかるの!」などと怒りの感情をぶつけるのではなく、「〇〇しようね」と、その時にどうしたらよいかを具体的に伝えましょう。
何かを新しく学ぼうという力が子どもに一番湧いてくるのは「安全」や「安心」が守らている時なんです。
厳しいしつけや体罰で恐怖心を煽って言うことを聞かせるのではなく、子どもに何かを伝えたいときは、まず温かさを伝えることを意識してみてください。
その次に具体的にどう行動したらよいかを冷静に伝えましょう。
遠回りに聞こえるかもしれませんが、大人が伝えたいことが一番伝わる方法なんです。
いかがでしたか。
長くなりそうなので本日はここまでです。
本日はポジティブ・ディシプリンの4原則のうち2つをお話しました。
次回続きの3つ目からお話したいと思います。
このポジティブ・ディシプリンというプログラム、ご存じない方も多いかもしれませんが、子育てに悩んでいるママ・パパにとって少しでも有効な情報になればと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
引用・参考 「月間クーヨン 育児をまじめにたのしく」
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