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プレコンセプションケアって何?

こんにちは。助産師のあやかです。

今回のテーマは“プレコンセプションケア”です。

1.「プレコンセプションケア(Preconception Care)とは

コンセプションは日本語で「受胎」、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。
プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。

現在日本では不妊で悩む割合が増加しており、不妊を心配したことがあるカップルは3組に1組と言われています。
その割合もどんどん増加しており、その原因のひとつとして女性のライフスタイルの変化があげられます。

2.女性のライフスタイルの変化が不妊の原因のひとつ

昔と比べ女性がバリバリと働いてキャリアを積むのが当たり前になり、経済的自立ややりがいをもって働くことができる一方、ストレスや不規則な生活習慣に悩む割合も増えていると考えられます。
また、仕事との両立に伴い結婚年齢や出産年齢がともに上昇していることも大きな変化です。

ライフスタイルが多様化し、みんなが自分の好きなライフスタイルを選択できることはとてもよいことだと思います。
しかし、ついつい目の前の仕事や学業にばかり目が行きがちで、自分の身体を後回しにしている方も多いのではないでしょうか?

私自身今は助産師としてバリバリに働いていて、ついつい自分自身のことは後回しにしがちです。
しかし、いざ妊娠したいと思ったときに不妊などの問題に直面しないよう、普段から妊娠できるカラダ・産めるカラダをつくっておく必要があると思います。

3.カラダづくりの具体的な方法

では、具体的にどんなことをすればいいのでしょうか?

基本的なことですが適切な食事、運動、睡眠を自分自身で管理して、健康的な生活習慣を身につけるということが大切です。

まずは自分のカラダの現状を知りましょう。

日本で初めてプレコンセプションケアセンターを開設した成育医療研究センターでは、プレコンセプション・チェックプランといって、いつか妊娠を考えるすべての女性を対象に、あらゆる視点から現在の健康状態のチェック(検診)を行い、日々の生活や健康について医師や管理栄養士によるカウンセリングを行っています。
このような検診へ行くのもよいですし、定期的に子宮頸がん検診に行くこともプレコンセプションにあたりますね。

相談窓口として、助産師も候補にあがると思います。顧問助産師ではそのような相談も受け付けています。気軽にご相談くださいね。

自分の身体を一番大切にできるのは自分自身です。

いきなり全部の生活習慣を変えるのは難しいと思いますが、ひとつずつ変えていって素敵なカラダを目指しましょう!

参考文献:
佐藤雄一、今日から始めるプレコンセプションケア、ウィズメディカル株式会社、2017年
国立成育医療研究センター


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