帝王切開・経腟分娩・無痛分娩の違い
みなさん、こんにちは。ミッドワイフのまいです。
「出産方法の種類」と聞いて、みなさんはどんな方法を思い浮かべますか？
今回はお股を通る経腟分娩、帝王切開、日本でも徐々に増えてきた無痛分娩について、お話ししていきたいと思います。
1．経腟分娩
赤ちゃんが産道（骨盤や腟）を通って、生まれてくるのが「経腟分娩」です。
吸引分娩や鉗子分娩など、器械を使う分娩方法も、産道を通って生まれてくるので、経腟分娩に分類されます。
経腟分娩の流れについては、MTMの両親教室でも行っています。
興味のある方はぜひご参加ください！
2．帝王切開
妊婦さんのお腹を切って、赤ちゃんが誕生するのが「帝王切開」です。
帝王切開は2種類あり、予定帝王切開と緊急帝王切開があります。
①予定帝王切開
予定帝王切開は経腟分娩での出産が難しい方が、出産する日を決めておくものです。
そのため、陣痛が来る前に、帝王切開を行います。
②緊急帝王切開
緊急帝王切開は、陣痛が来た後に急遽帝王切開が必要になった場合に行う帝王切開です。
経腟分娩の最中に赤ちゃんが苦しくなってしまったり、帝王切開予定日の前に陣痛が来てしまったりしたら、緊急帝王切開になる可能性が高くなります。
3．無痛分娩
麻酔を使って、痛みをコントロールしたり、痛みを少なくして出産することを「無痛分娩」といいます。産院によっては、「和痛分娩」と呼んでいるところもあります。
無痛分娩は、2008年に2.6%だったのが、2016年には6.1%と徐々に増加しています。
分娩誘発剤を使って、陣痛が来る前に麻酔を入れて痛みをコントロールする場合もあれば、陣痛が来てから麻酔を入れて、痛みを感じにくくする場合もあり、産院によって違いもあります。
無痛分娩はメリット・デメリットがありますが、医師の技術や助産師のケア、妊婦さん自身のセルフケアもとても大切になってくるので、もし無痛分娩を考えている場合は病院選びがとても重要です。
詳しく知りたいときはこちらのサイトをご覧ください！
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〈参考〉
第61回社会保障審議会医療部会,無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築について,平成30年4月11日
医療情報科学研究所,病気がみえる vol.10産科 第4版,メディックメディア,2018