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《無料》神戸新聞杯


はじめに

そろそろ言い訳がましく捉えられそうですが、例年、堅く収まる平穏決着が続いているから今年も堅いって保証はどこにもないですが、阪神開催の神戸新聞杯って平穏決着が多い重賞の1つ。

馬券的にはつまらない重賞ですね。(レース観賞としては興味津々です、本当に)

そもそも阪神芝って荒れにくいですよね、芝1600m以上は特に。

話を戻して、近3年の中京開催で行われた神戸新聞杯が3年共、香ばしい配当になった方で、その新しい記憶に持っていかれがちのメディアやSNS投稿が、

「堅く収まりにくい傾向」って主張しているのを見掛けたりして少し疑問には感じました。

ただの数字ですが、2007年~2019年 阪神開催の神戸新聞杯

1番人気 
8-2-0-3/13
勝率61.5% 連対率・複勝率76.9%


2番人気
2-3-4-4/13
勝率15.4% 連対率38.5% 複勝率69.2%


3番人気
勝率15.4% 連対率38.5% 複勝率61.5%

1~3番人気のこの磐石な成績を見てしまったら私の様な人気薄マニアとしては、一気に馬券購入意欲を持っていかれてしまう数字です。

因みに、1~3番人気の3連単BOXを買い続けていたら

的中率30.8%
回収率109.6%

と本命党が泣いて喜びそうなデータもありますw

約3年程、毎週続けてきた記録を途絶えさせないようにって気概がないのであれば、この時点で検証をやめて他のレース検証に時間を費やしますw

今年は登録段階で13頭と少頭数ですし、堅く決まる確率も高いと思うので、馬券は買いません。


そういうと、SNSで見掛けた中京開催でも阪神開催でもディープインパクトの血が絶大ってのを見掛けましたが、これも近3年の中京開催で比較的人気薄のディープ内包馬の好走に目を持っていかれ過ぎてるなぁと。

確かに、大箱芝2400m根幹距離の舞台はディープが最も走りやすいコースなのは間違いないですが、こと神戸新聞杯に於いては個人的に感じるのが抜けた素質馬での好走や、数にモノを言わせての好走といった印象を持っているので、結果、ディープ内包馬が好走したとしても神戸新聞杯での特注血統に成り得るとは思いません。

ディープが強い重賞なので、ディープ直仔の種牡馬には要警戒と謳っているのも見掛けましたが、質の高い自在性の能力を伝え、それぞれの個性を強く持っているので、ディープ直仔種牡馬といえども、同じ扱いをするには危険だと思います。

仮に今年、ディープ直仔種牡馬が好走したとしても該当馬が5頭もいて再現性は低いですし、「やっぱりディープの血は偉大」って言ったら表面だけの判断だなぁって感じてしまいます。

阪神開催の神戸新聞杯
父か母父ディープの成績

2-3-5-2-0-11/23
勝率8.7% 単勝回収率16%
連対率21.7%
複勝率43.5% 複勝回収率73%

この数字を読まれた方がどう取るかですが、私としては比較的、人気馬や素質馬が結果を残しやすい重賞でこの成績は、この血に向いているとは思えない数字です。

ローテ別傾向

★阪神芝2000m戦 好走歴(勝ち馬から0.4秒差)のあるキャリア7戦以内の馬
(新馬戦は勝利条件)

2-2-3-1-1-2/11
勝率18.2% 単勝回収率23%
連対率36.4%
複勝率63.6% 複勝回収率84%

【該当馬】
②ショウナンバシット
3走前
若葉S(阪神芝2000m:リステッド)
1着


⑬ハーツコンチェルト
3走前
若葉S(阪神芝2000m:リステッド)
4着(勝ち馬から0.3秒差)


⑧マイネルラウレア
4走前
新馬戦(阪神芝2000m)
1着

★キャリア7戦以内 且つ、重賞好走馬(馬券内)

8-6-6-5-4-12/41
勝率19.5% 単勝回収率54%
連対率34.1%
複勝率48.8% 複勝回収率71%

【該当馬】
③サトノグランツ
キャリア6戦
2走前
京都新聞杯(京都芝2200m:G2)
1着



⑪シーズンリッチ
キャリア6戦
2走前
毎日杯(阪神芝1800m:G3)
1着



⑬ハーツコンチェルト
キャリア6戦
3走前
青葉賞(東京芝2400m:G2)
2着

前走
東京優駿(東京芝2400m:G1)
3着



⑦ファントムシーフ
キャリア6戦
3走前
共同通信杯(東京芝1800m:G3)
1着

2走前
皐月賞(中山芝2000m:G1)
3着

調教傾向

★調教ランク判定【D/W】該当馬 

2-4-5-1-3-14/29
勝率6.9% 単勝回収率8%
連対率20.7%
複勝率37.9% 複勝回収率94%

【該当馬】
⑩ナイトインロンドン
⑪シーズンリッチ
⑬ハーツコンチェルト

★坂路限定 調教ランク【S/A】該当馬

3-5-6-3-3-18/38
勝率7.9% 単勝回収率27%
連対率21.1%
複勝率36.8% 複勝回収率111%

【該当馬】
⑤バールデュヴァン
⑪シーズンリッチ
⑫スマートファントム

血統傾向

ベタかも知れませんし、思考停止になってる訳でもないですが。

★母父メジロマックイーン

3-0-0-0/3
勝率・連対率・複勝率100%

【該当馬】
⑩ナイトインロンドン
母父メジロマックイーン
(欧州型マイバブー系)

100%勝率に思考停止になってる訳ではありませんw

因みに、3勝の内訳が、ドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟とゴールドシップといったステイゴールド三人衆です。

とにかくスタミナと機動力を供給する血脈で、今の超高速馬場の阪神がどうなのかって点はありますが、まだ長距離戦での経験や体力の完成度が付き切っていない馬が多い3歳世代限定戦では大きなアドバンテージがある血だと思います。

雑談的見解

⑩ナイトインロンドン

①前走 ダービー組が圧倒的なのも、②前走 札幌芝2600mローテが壊滅的なのも、
③時計が掛かった方が良いキャラという事も全て把握した上で最上位評価しました。

阪神開催の神戸新聞杯のレース性質として、いや、秋の前哨戦と位置付けされる重賞では連勝してきた夏の上がり馬が春の実績馬にコテンパンにやられるケースも多いのも見てきてはいます。

どこに評価を置いたかというと、血統です。

母父メジロマックイーンは血統傾向のコーナーでお話したので割愛。

個人的な感想として、この配合でよく東京芝2400mを2連勝、3戦連続連対出来るよなぁって思います。

前走の出世レースと評されている阿寒湖特別である札幌芝2600mですが、一定のスタミナは必要ながらも東京芝中距離戦みたいな瞬発力スピードも問われるコースと考えていて。

グレーターロンドンとしても、産駒としても芝1600m近辺が一番能力を発揮するキャラ

ただ距離延長を極めて得意としていて、その辺りの能力って簡単に言語化すると、前進気勢の高さや勝負根性と言いますか、能力の限界を迎えても踏ん張っちゃう様な負けん気の強さに繋がっていると思っていて、見た目判断ですがグレーターロンドン産駒ってそういうタイプが多い気がしています。

距離をこなしているのは、言われている通り母父メジロマックイーンの影響を多分に受けているとは思いますが、それよりもグレーターロンドンの負けん気をより多く継いでいる為だとも思っています。

上述した様に、阪神の高速馬場が気になる所ですが、阪神開催の神戸新聞杯としては、春の実績馬にも隙が多いので何とかなりそうな気もしています。

⑬ハーツコンチェルト

ある程度のやる気さえあれば、って求人の謳い文句みたいですがw

前走ダービー組が強い重賞ですし、ハーツクライ×Ubridled's Songなんて、阪神芝2400mとか、阪神高速馬場での瞬発力戦には持ってこいの掛け合わせ。

ある程度のやる気さえあれば・・・

②ショウナンバシット

この配合を見ると距離は長いでしょうね、少し。

この馬に取っては良い枠を引いたと思ってるので、後は先行してくれればチャンスは出てくると思うのですが・・

クッション値低め馬場で斬れる鈍足型末脚の持ち主って所は牝系の個性を多分に受けている証明で、この辺りがネックになってくると思うので、指数4位評価。


⑫スマートファントム

指数6位評価なのは、当コースの好走実績もある上に期待値優秀な調教ランク判定に該当してきたので評価。

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