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中京記念

はじめに

4年振りに中京で開催される中京記念。

データを扱う上で、4年振りとなると参考にならない事も多いと思いますが、それでも大きくは違ってこないかなぁとも思っているので、張り切って検証してみました。

極力、他とは違った目線のデータをって切り口なので結果に結びつくのも一苦労ですが、予想の一助になれば幸いです。


ローテ別傾向

★前走 上がり3ハロン33.3秒台以内を計測した馬

2-1-5-1-0-11/20
勝率10% 単勝回収率60%
連対率15%
複勝率40% 複勝回収率113%

【該当馬】
⑧サプライムアンセム
前走
ヴィクトリアマイル(東京芝1600m:G1)
13着 上がり3ハロン33.3秒


⑪ディヴィーナ
前走
ヴィクトリアマイル(東京芝1600m:G1)
4着 上がり3ハロン33.1秒


⑮ミッキーブリランテ
前走
安土城S(京都芝1400m:リステッド)
5着 上がり3ハロン33.2秒

中京記念のラップチェンジの特徴が、平均ペースのやや前傾ラップといった印象で、2ハロン目から11秒台のスピードを持続させる能力に加え、ラストまで急激な減速しない耐久性が問われる傾向

その辺りは上がり3ハロンの瞬発力に特化した馬の好走も目立っていたので、このデータを。

個人的なイメージとしては1200~1400m戦のスプリント能力が問われやすい重賞かなぁと考えています。

特に前走の着順に関わらず、33秒台前半や32秒台を計測した人気薄の馬が好走しています。

このデータを少し深堀りしていくと。

☆前走 芝1400m戦

1-1-2-3/7
勝率14.3% 単勝回収率71%
連対率28.6%
複勝率57.1% 複勝回収率198%

【該当馬】
⑮ミッキーブリランテ
前走
安土城S(京都芝1400m:リステッド)
5着 上がり3ハロン33.2秒

ミッキーブリランテは人気しないでしょうね。

この数値のデータに該当したっていう事実だけでも上位評価したくなります。

ミッキーブリランテ自身のLC値から容易く推測出来るのが緩い流れからの瞬発力戦を好む馬で、後は展開等の助けが1~2個発生すれば、3着なら何とかって感じだと思います。


深堀りデータには該当しなかった2頭は、ヴィクトリアマイルで計測した末脚なので価値があると思います。

ただ、サプライムアンセムの場合は終始 最後方追走から直線では密集度の少ないノンストレスから繰り出した上がりの脚なので他2頭に比べれば価値は落ちるかと思います。


★3勝クラス以上の芝1400m勝利実績
※4歳~6歳限定

5-3-3-2-4-24/41
勝率12.2% 単勝回収率134%
連対率19.5%
複勝率26.8% 複勝回収率105%

【該当馬】
⑧サプライムアンセム 4歳
7走前
フィリーズレビュー(阪神芝1400m:G2)
1着


④メイショウシンタケ 5歳
3走前
戎橋S(阪神芝1400m:3勝クラス)
1着

上述した〝芝1200~1400mスプリント能力が問われやすい重賞〟
裏付けるデータ。

年齢制限した理由が、


3歳馬→今年は出走無し
7歳以上→加齢による能力低下はスピード力が一番落ちやすいという理由で除外。

3勝クラス以上にしたのが、当然上位クラスのスプリント戦はペース問わず耐久性が問われやすい為。



★中9週以上の6~7歳馬

2-1-2-1-0-9/15
勝率13.3% 単勝回収率112%
連対率20%
複勝率33.3% 複勝回収率154%

【該当馬】
③アドマイヤビルゴ 6歳
中11週


②シュリ 7歳
中23週

期待値を上げているのがどんなタイプかと調べてみたら高齢馬が頑張っているなぁと。

流石に8歳馬ともなると、能力低下は避けられないので除外しました。

そんな6~7歳馬の中でも、ゆとりあるローテで出走した馬の期待値が優秀でした。


調教傾向


(過去8年 中京芝1600m7月~9月条件で抽出)

★調教ランク判定【S/B】該当馬 当週

5-4-6-4-1-16/36
勝率13.9% 単勝回収率75%
連対率25%
複勝率41.7% 複勝回収率97%

【該当馬】
②シュリ

⑤ワールドウインズ

⑦アナゴサン

血統傾向

トニービンが属するグレイソヴリン系の血が走っていますが、数にモノを言わせた暴力的な感じもするので、その辺りも意識しつつ、withkeibaが注目したのが。。



★マルゼンスキーの血を保持する馬

3-2-1-5/11
勝率27.3% 単勝回収率237%
連対率45.5%
複勝率54.5% 複勝回収率233%

【該当馬】
⑥セルバーグ
父の母父母父マルゼンスキー
(欧州型ニジンスキー系)


⑬ベジャール
母の母父マルゼンスキー
(欧州型ニジンスキー系)

そこまで深い血統知識はなく、専門的な血統家さんからすれば違和感を感じるかもしれませんが、


個人的なマルゼンスキーの特徴の1つと思っているのが、欧州的な鈍足型の伸びと、加速しながら回るコーナリング性能の高さかなぁと思っています。

ニジンスキー系全般に言えそうだなぁと思ってますが、マルゼンスキーの血を保持する馬が特に。


雑談的見解

難しいですね。

って言うより競馬は簡単って言ってる人の中で周囲に勝ってる人を見た事ないので募集中ですw


⑭ミッキーブリランテ

7歳ですし、一般的な評価としては「善戦マン」ってキャラが根付いていると思いますが私もそう思います。

ただ、高齢馬の善戦マンってレース中に1つ何か味方すれば嵌る傾向が多くある様に感じていて。

今回、本馬の味方になりそうな材料がLC値の数値も良かったですが強調したいのが


〝距離延長〟

ミッキーブリランテ×距離延長

2-3-0-2-0-4/11
勝率18.2% 単勝回収率980%
連対率45.5%
複勝率45.5% 複勝回収率383%

とにかく4歳過ぎてから顕著になってきましたが、距離変更等の刺激を与えないと走る気になってないと言いますか。

前走と同距離だと走らないんですよね。

2戦連続で33.1秒、33.2秒と秀逸な瞬発力は衰えてませんし、3走前は2番手追走で0.4秒差6着と健闘していて、7歳だから終わった馬、ではないと強く感じてます。

そこでは今回人気している⑩ウイングレイテストより0.5Kg重い斤量を背負ってタイム差無しなので、別に同等の評価をしてもおかしくはない(強引w)

頑張って欲しいですね。

⑯ルージュスティリア

LC値からすると凄く消したかったのですが、この調教内容を見せ付けられたら・・・・

折り合いが付いてないって声もありますが、状態が良くないと調教でこの時計を2週続けて出せませんよ。

特に当週の坂路。

だから、ひよって指数2位評価。

④メイショウシンタケ


前走が個人的には全くのノーマークでびっくりしました。

2匹目のどじょうを狙ってるみたいで恥ずかしいですが狙って評価しましたw

ただ、

ワールドエース×アドマイヤコジーン×Be My Guestって構成から推察出来ますが、開催が進んでほんのり荒れた馬場を〝上がり上位の鈍足型瞬発力〟で差してくるのが必殺技。

〝良よりのヤヤ重〟とかじゃなく、〝ヤヤ重寄りの良〟とか最高かと。

ここら辺の塩梅が難しい所ですが、本日のクッション値は走りやすいと考えています。


⑥セルバーグ

個人的にはあまりこの馬とは相性が良くないんで・・・

ただ2走前のオープンクラスの昇級初戦で中々見応えのあるレースをしまして重賞でも通用しそうな非凡な能力は感じました。

注目した血統傾向のマルゼンスキー持ちの馬でもありますし、松山さんが続けて乗ってくれるのも良いですね。


②シュリ

もう少し上位評価しても良かったのですが、指数1位~5位まではほんとに数値の差がなかったので実質1位みたいなもんですw

少し評価を下げた材料が、シュリにとって1週前に坂路で52秒台以内の時計が欲しかったという事。

調教駆けするタイプですが、

当週に52秒台
2ハロン23.9秒 終い11.7秒

鋭い斬れを見せた好内容で文句はないのですが、


1週前の一番速い時計が59.6秒

ここ、個人的評価としては せめて52秒台の時計が欲しかった。

その点で下げました。

⑭カイザーミノル


過去の中京記念特有のLC値通りの展開になれば、かなり面白い馬だと思ってます。

衰えもないと思いますし、調教も悪くなかったと思います。LC値だけで狙ってみます。


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