安田記念
はじめに
牝馬の活躍が目立つ側面も持つレース
他でも大々的に取り上げられてるかもですが、大型牝馬の活躍が更に、という感じです。
基本、雑談的見解以外は、水曜日に下書きしているこの重賞データブログ。
その関係上、調教後の馬体重ではなく前走後の馬体重ですので、480Kgより下回る馬も出てくるとは思いますが、誤差の範囲内として扱っても良いと思います。
長距離をこなすスタミナではなくて、東京芝芝1600mを全力で走りきるスタミナを推し量る上の1つの材料になると思ってるのが、単純ですが馬体重。
また、関西馬にとってみれば鬼門のレース
マイナスデータ
ほぼ、消せるw
まぁ、あくまでもデータはデータなんでどう取り扱うか、という事ですが、個人的な扱い方としてこういったデータがあった場合、前走や過去の調教と比べて、明らかに下回っていたらデータに沿って消します。
ローテ別傾向
多いですね、昨年は該当馬1頭だったソングラインがヴィクトリアマイルの雪辱を果たす勝利をもぎ取ってました。
あまり説明は不要ですが、より高速決着になりやすい東京芝1600mというコースでは、そのスピード対応力と連対する結果を残せるスタミナが問われているんじゃないかと裏付けるデータだと思います。
調教傾向
血統傾向
春の東京競馬場5週連続G1の中で3つのG1が東京芝1600mという舞台
3歳限定・牝馬限定・古馬混合戦と戦う条件が違うので当たり前と言えば当たり前ですが、同じ舞台なのに求められる血流も違ってきていて。
古馬混合戦の安田記念を個人的目線としてどう捉えているか。
重賞で勝ち負け出来るスピード能力を有しているという事は勿論ですが、それ以上にタフな展開や馬場で一伸び出来る欧州型の血流が重要になってくると思います。
その中でも、ダンチヒ系やサドラーズウェルズ系といった重厚さが大事かなぁと。
今年も出走予定で、2年連続馬券内好走中のシュネルマイスターが
欧州型ダンチヒ Green Desert系のKingman産駒に
母父Sadler's Wells系のSoldier Hollow
昨年7番人気3着サリオスの母母父に欧州型ダンチヒ Danehill系のTiger Hill
因みに前走で中距離G1を制し、初めてのマイル戦に挑むジャックドールの父モーリスがDanzigとサドラーズウェルズの血を併せ持っています。
雑談的見解
まず、土曜日のクッション値が初めてなんじゃ?な数値の5.4
本日が激上がりの8.7と、土曜→日曜にかけてここまで上がったのも初めてに近いケースだと思うので、どう転ぶかが全く不明。
今までの9.0付近のデータでいっても何か違う結果が出そうな雰囲気もあって、難しいですね。
時間が経過するに連れて、更に上がっていくのも明白なので。
ここ数年、安田記念としても傾向が変わり、ハイペース消耗戦の様相からスローで上がり勝負の後傾ラップ戦へと。
ただ、今年のメンバーと枠の並び順から考えて、ここ数年の後傾ラップ戦から、平均~ちょっとだけ前傾ラップの消耗戦になりそうな雰囲気もある上で、上述したどっちに転ぶか分からないクッション値。
withkeibaのLC値も大きくズレる危険性もあるとは思いますが、なるべく評価材料にして予想を組み立てていったつもりです。
上述した〝マイナスデータ〟に該当した馬も殆ど切ります。
該当している馬が、間隔詰めると良く無さそうなタイプや初めてといった馬もいるのが大きな切った理由。
⑱ソングライン
グランアレグリアも成し得なかった牝馬で安田記念連覇という偉業。
ソングラインがグランアレグリア級の能力があるのか?と聞かれるとまぁ厳しいよね、と言わざるを得ませんが、マイル適性だけを問われるとグランアレグリアにも劣ってない所か、ちょっとだけ勝ってると思ってます。
言うのであれば、連覇する事に賭けているつもりはなく、「連対なら」という条件で見れば可能性はグッと上がると思える程の馬だと思ってます。
数々の大物をコンスタントに輩出しているソニンク牝系で、キズナ×シンボリクリスエスの構成はエリザベス女王杯勝ち馬のアカイイトがいて、パワー寄りの瞬発力に振れる印象を持ってます。
勝った昨年と比べると、追い出しを1週早めた事で本数も増えていて。
中2週のG1渡りが懸念されてる声もありますが、これ、厩舎が意図的に育成のギアを一段階上げてると思います。
馬の体調を見てと言いますか、まだ上があるし、ハードな負荷を与えても馬が耐えられるという確信を持っていなければ、このローテでここまでの調教は課せないと思います。
ローテ的には昨年同様ですし、調教もしっかり追って時計や内容も良かった点から、それが理由で下げられない筈なんですが。
枠は正直、不安は感じますが、これも大きなマイナス材料にはならないかと。
どうせなら、連覇して欲しいですね。
③ジャックドール
正直、最後の最後まで扱いに悩みました。
宝塚記念に行くなら、レベルとしても安田記念に色気を感じると判断している筈ですが。
初めての芝2000m以外の距離。
先行馬が苦戦している安田記念。
配合的にも、モーリス×Unbridled's Song×ニジンスキーと中距離適性高めの構成。
これらの課題を突き付けられた影響で、これだけの実績馬が現在7.3倍の4番人気に座っているのは、正直美味しい。
クッション値の変動も異常ですし、何より安田記念のLC誤差平均値とクラス別LC誤差平均値に結構 合いそうな数値を持っているのが決め手になって、この評価に。
この枠になったら、逃げるべきだし、ウインカーネリアンが譲らないなら最低でも2番手を確保出来る様な先行力を見せれば、そんなに崩れないと思います。
まぁ、後は名手に任せましょう。
⑮マテンロウオリオン
善戦マンやんって言われると、その先、話す事がなくなってしまうのですがw
個人的にそこそこ好走するけどって馬を嫌うと思われてますが、
〝そこそこ好走するから人気しちゃう馬〟
を嫌ってるだけで、この馬は、人気しない側なんですw
いや、本当、馬柱見て下さい。
3歳秋から古馬と混じり重賞を走ってますが、大きく崩れてないんです。
それに色々な脚質や、色々なペースでも大きく崩れてないんです。
前走も勝ち馬から0.2秒差の5着という結果でしたが、内を突いて味のある競馬をしているんです。
まぁ、器用貧乏という称号がピッタリなんでしょうけど。
ピンクタートル牝系で、ダイワメジャーにキングカメハメハ×トニービンと個人的には東京芝1600mが一番合う舞台だと思っている馬でこの人気なら上位評価しましょうよ!という話。
他馬たち
ちょっと今年の安田記念で一番楽しみにしている馬が
②メイケイエール
個人的に、この馬が強さを見せる際の調教パターンをこなしてきたと思っていて。
映像的には、抑えが効いてない様な調教内容に映ってますがこの馬に取っては、馬ナリ(ほぼ追えないが正解ですがw)で坂路50秒台に加え、ラップの推移が結果を出している時のモノに近いと思ってます。
調教映像は基本的に観ない事が多いのですが、メイケイエールだけは別で、映像があるものは全て観てきていてそれなりに感触は掴んでいるつもりです。
その答え合わせも楽しみな安田記念です。
暴走しそうやけどw
⑭シュネルマイスターは、クッション値がこんなに急激に回復しなければ評価しませんでしたが、この数値とレースまでの回復具合を考えると評価せざるを得ない馬で、それ以外の見解は私ごときが語らなくても他の方々が仰ってる事に異論はないと思ってますので。
⑤ソダシ
正直、切る理由はないんですけどね。
まぁマイナスデータに該当している上に、初の中2週の連続遠征が大きな理由になりますかね。
前走への熱量の方が大きかった筈ですし、勝ってればここには出てこなかった筈で。
それでも素質と実績から、多分、好走してくると思います。
昨日の鳴尾記念のマリアエレーナの粘って粘って見せ場タップリ5着ってイメージを持っています。
⑫ナミュール
ヴィクトリアマイル惨敗組が走る。
前走は致命的な不利があったし、殆ど走ってない。
ナミュールの素質と実績から、この人気で買えるのはお得感しかない。
これらが世間を賑わせているナミュールへの声だと思いますがまず、前走の不利はレースの結果を左右する程の致命的な不利でもないと思っていますし、
4角から直線入口越えた辺りでは、騎手の判断遅れで囲まれて仕掛け遅れてますし、そこまでは馬もレースに参加しているので殆ど走ってない、前走は調教みたいなもんというのも暴論。
この馬自身、1分32秒8で駆け抜けてますし。
確かに、マイル適性が高いナミュールがこの人気で買えるのはないとは思いますが、個人的には血統構成から早熟指向が強いタイプだと思ってますし、間隔空けた方が良い馬が精神的ダメージ(挟まれた事実)を負った前走から中2週。
そこそこ穴人気してますが、不安材料の方が多いので魅力は感じず。