紫苑ステークス
はじめに
降雨による影響で金曜日発表のクッション値が6.9
本日朝発表が8.5
午前中にも小雨予報があるみたいなので、本日中の大きな回復は見込めないと決め付けて予想を進めました。
そんな馬場状態の中で、紫苑Sまで5鞍 芝のレースが行われて。
芝の大幅入れ替え、シャタリング&エアレーション作業、洋芝カット後のオール野芝開催と、例年の9月初週開催であればクッション値10を越す開催も多く、8.5という数値はこの時期にしてみれば低い方。
クッション値が高いと瞬発力が武器の馬が〝一応〟走りやすくなる傾向はありますが、逆にそのワードが瞬発力を武器にしている馬に騎乗している騎手に心理的影響を与えて、無欲の人気薄の先行馬が波乱を演出する事が多い時期でもあります。
そこに道悪馬場って事が加わるので、私個人的には先行馬が更に恵まれるのではと考えています。
先行+内進路有利の恩恵が大きく降り注ぎますように・・・・
ローテ別傾向
どこでも言ってそうな事ですみません・・・
そもそも前走オークス組というだけでも成績は良く、今年の登録馬の中で
該当するのは⑮エミューと③ヒップホップソウルの2頭のみなので、このまま推奨しても良いのですが、毎年 取り上げていて、昨年も唯一該当した
6番人気3着のライラックが好走したので変わらず上記データの③ヒップホップソウルのみを推奨します。
秋の目標に向けて調度良い時期に開催される重賞で春に実績を積み、夏休養に充て成長を促した素質馬の始動戦にもうってつけで、夏の上がり馬との逆転が起こりにくいメカニズムだと考えてます。
調教傾向
加速ラップとか減速ラップとか関係なく、とにかく24秒台以内を2ハロンで計測していればOKです。
ここでwithkeibaの調教理論の1つの捉え方について。
調教に重きを置かれている方々は、映像を注視して馬個体の動きで判断されてる事が多いと思います。
加えて、併せ馬で先着、とかラストに向けて加速しているラップ、とかを評価したりとか。
多分それ、正解に近いと思うんですね。
調教を勉強し始めた当初は私も調教VTRを穴が開く程、観まくってましたが、いかんせん、元から馬を観る目なんて備わってないので、分かんないんですよ。
観る目がないもんだから、感情が入ってきやすく
「説明出来ないけど走る気満々やん!」
といった良く分からない馬見れてます感満載の自己陶酔が入ってきたり、
テロップの馬名に釣られて評価したりとかw
その内、観てる時間が勿体無く感じて、それなら時計だけで基準を作って自分だけの調教理論を完成させようって事がきっかけで今の調教ランク判定→調教Pickupというモノが完成。
調教時計を基準にした調教ランク判定だと、重賞を勝ちまくってる馬でも、凡走時に多いランク、厩舎の期待値が低いランク、コースの期待値が低いランクに該当してるだけで機械的に斬る事が出来ますし、
反対に単勝オッズが100倍近い馬でも、プラスの調教ランクに該当していたら機械的に評価出来るのが個人的には大きな利点だと思ってます。
話を戻しますが、併せ馬先着、終い加速ラップとかって調教を見る上で重視されやすいパワーワードで、人気になりやすいんです。
withkeibaでは、その辺りは正直どっちでも良くて、中には〝この条件と終い加速ラップ〟の組み合わせで期待値が優秀とかは取り上げますが。
特に併せ馬先着は一番どうでもよいかなぁと思ってます。
新馬が重賞勝ち馬に手応えも勝っている所か、余裕の先着ってのもチラホラ見掛けますし、結果にも繋がるケースは多いと分かっていますが結局、そんな調教内容をしてきた新馬なんてメチャクチャ人気しますし、斬って結果を出されても後悔する様な配当は付きにくいので、他のプラス要素が薄かったら拾わなくても良いと考えてます。
ギャンブルなんて全てを当てにいくゲームじゃないですし、人と違う思考を持たないと生き残りにくい性質もありますし。
そういった思考も交えての予想理論となってます。
血統傾向
重賞格上げ後、出走メンバーのレベルが上がった事による傾向の差も出ていますし、格上げ後の傾向として見るには またそこまでの強い傾向は出ていません。
敢えて挙げるなら、昨年の1~2着馬の話ですが、表面上では、父キングカメハメハ系の決着ですが、個人的にはそこじゃなく(そこも重要かもですが)
サンデーサイレンス×Shirley Heightsを併せ持っていたという事が重要だと考えています。
フジキセキが属する欧州型のMill Reef系の血で、個人的にはサンデーサイレンス系の牝馬にこの血があると斬れ味が増幅する印象を持ってまして、その辺りが中山開幕週の重賞戦には持ってこいだと思います。
ただ、降雨の影響が心配は心配です。
他で言えば、米国ダートのスピード血統ですね。
米国型ミスプロ系、特にサンデー系と相性の良いGone WestやSeeking the Goldとかが効いてくるんじゃないでしょうか。
それ以上にスピード持続力特化のボールドルーラー血脈のSeattle SlewやSecretariat持ちが走ってます。
昨年も言いましたが、このレースは緊張(短距離指向)×緩和(中長距離指向)の血を掛け合わせているタイプが恵まれやすい重賞だと思ってます。
その緊張と緩和型で今年の出走馬といえば。
テーマの緊張と緩和にガチっと嵌る訳ではないですが紫苑Sでも結果を残しているキズナ産駒の⑭グランデベルナデット
血統構成的には紫苑Sに嵌りそうな配合馬
Strom Cat 3×4 インブリードに、キズナとの好相性のGone West系のGrand Slam
父方にSecretariat
母方にSeattle Slewと上述した注目血統をぎゅっと凝縮している構成。
母系は完全に米国ダート血統でメリハリの効いた配合だと思います。
単純な所を最後に推奨します。
現役時代に芝とダートのG1を制覇した様に、芝・ダート問わずに活躍する産駒も多い。
筋力の完成度を早めたり、パワーだけではなくスピード能力を刺激したりと、現在も淘汰されずに影響力を発揮している血ですが、特筆したいのが、昔から言われている3歳クラシックトライアル血統という点。
賞金加算や優先出走権が懸かった勝負駆けの1戦に異様な強さを発揮する勝負根性を伝えていて、昨年の勝ち馬スタニングローズもクロフネを母父に迎えていて
次ぐ秋華賞も勝利した馬
重賞格上げ後の紫苑Sで再収集してみると
雑談的見解
withkeibaアカウントのインスタグラムやスレッズで2頭程の血統を中心とした見解を投稿予定です。
良ければ覗いて頂けると幸いです。