《無料》2023 中日新聞杯
雑味認定
【芝2400m以上からの距離短縮】
2400m以上の緩やかになりやすい追走ペースを前走で記憶してしまった馬の成績が極端に悪い重賞戦。
勝ち馬こそ出ているデータですが、2戦時とはいえ腐っても芝2000mG1勝ち馬の⑫キラーアビリティが3歳時に記録したモノですので・・・。
ローテ別傾向
G2・G3を渡り歩んできた馬より、近走で高い経験値が得やすいG1レースを使ってきた馬の成績が良い感じですね。
⑫キラーアビリティは、昨年もこのデータに該当して1着。
逆に⑰ワンダフルタウンは、昨年このデータに該当して8着ですが、勝ち馬と0.4秒差の僅差なので、この辺りをどう取るかですよね。
中京芝2000m重賞が開催される度にwithkeibaがこの重賞データブログで再三申し上げている
というパワーワード。
特に、上記で紹介した条件は、中京芝2000m全重賞に於いて秀逸な期待値。
更に、前走がリステッド以上の格付けレースで行われたモノでの経験なら尚更良くて。
2頭共、それに該当しています。
調教傾向
血統傾向
先行馬有利という性質上、前受けして粘るってワードに相応しいダイワメジャー産駒の成績が良い重賞でもあります。
都合よくダイワメジャー産駒が1頭出走しますね。
そういったレース性質から、米国型ミスプロのスピード持続力に優位性が働いている印象で、Gone WestやSeeking the Goldといった血を持つ馬の好走も散見されます。
先行持久力ってテーマで狙うべき配合馬を探して、雑談的見解で述べていこうと思います。
その前に、回収値としては全然納得いきませんがポピュラーな狙い目血統として。
該当馬2頭、今回は人気しなさそうなので敢えて紹介しました。
雑談的見解
指数3位
⑧ホウホウビスケッツ
父マインドユアビスケッツ
(米国型ヴァイスリージェント系)
母父ルーラーシップ
(欧州型キングマンボ系)
母も母の母も未出走馬。
これだけでスルーしてしまいそうな感じですが結構奥深い配合馬かと。
5代母のThe Dancerが英オークス3着馬で、
重賞6勝馬でBCマイル3着を含むマイル近辺のG1で4度の馬券内を記録した Simply Majesticの母Beaming Brideの半妹
母ホウオウサブリナがマンファスの3×2という強烈な牝馬クロスを保持。
という事は、2代母トラヴェシーアはキングカメハメハの半妹にあたります。
そのキングカメハメハの半妹トラヴェシーアの父がディープインパクトで、日本の競馬を席捲した2大巨頭を一風変わった形で保持している牝系に感じています。
父マインドユアビスケッツからは、短距離適性ではなく、ダート短距離を全力疾走する持久力を引き出した証明にも成り得る、ダービーの先行→0.2秒差の6着粘走だったと思いますし、新馬からの2連勝も、素質馬を捻じ伏せる勝利だったので一定の価値はあると思ってます。
ダービー以来ってローテ、短縮がそこまで得意ではないマインドユアビスケッツ産駒ってのが若干、気にはなりますが横山和騎手ではなく、丸田騎手継続騎乗ってのが私的には合うと思っているので、嬉しい限りです。
指数5位
③ドルチェモア
父ルーラーシップ
(欧州型キングマンボ系)
母父ディープインパクト
(中長距離型サンデーサイレンス系)
そう、母はあのアユサンです。
桜花賞勝利→オークス4着と好走してからは、元々弱かった脚元の故障も重なり、数戦して引退繁殖入り。
さて、皆様の大好きなルーラーシップ×ディープインパクトのニックスです。
(私は人気を集めやすいのであまり好きではないですw)
ただ中京芝2000m重賞では、0-0-0-4/4と人気馬2頭も挑戦していましたが壊滅的結果で最高着順も5着。
2勝クラス以下なら中京芝2000mでは買えますが。
加えて、
2020年~2022年までは、牝馬が苦戦・牡馬が好調の波でしたが、
2023年のこれまでは、牝馬が絶好調・牡馬が大苦戦と逆転現象。
これまでは、ルーラーシップ×ディープインパクトといった〝森〟を見てきましたが、
今からは、③ドルチェモアという〝木〟を見ていきます。
無傷の3連勝で、朝日杯FSを制してG1馬の仲間入り。
ただ、この朝日杯FS、言い方が悪いですが近年稀に見る低レベルの年で、好走馬からも惨敗馬からもこれといった活躍馬は出ておらず、先日の豪州のゴールデンイーグルを制したオオバンブルマイ位。
③ドルチェモアもこれ以降、惨敗続きで。
今回は、環境を変える意味合いもあってか、美浦の上原佑厩舎へ転厩して初戦のレース。
兄弟や近親関係を見ても、正直 早熟主張の強いタイプが多いのが気掛かりですが、今回の一気の環境変わりって点に大きな期待を掛けたい未知の部分に惹かれてます。
芝1200mから一気の距離延長ですが、やる気がなくなった馬に刺激を入れるには充分な材料ですし、やや流れるペースの方が持ち味活きるイメージのある血統構成だけに、前走のスプリントG1の厳しい流れを、それなりに頑張って参加出来た追走経験が活きてきそうな予感はしています。