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《無料》オールカマー


はじめに

地力が問われやすい中山芝2200m戦のイメージが個人的には強く感じていますが、地力や底力を計る材料の内の1つが馬格。

馬格(馬体重)が大きい=底力やパワーがある、ではありませんが目安の1つになり得る材料と思っていて。

でも、オールカマーでは馬格のある(馬体重)馬の凡走が目立っている重賞で、無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトも1番人気を背負って負けている重賞。

(レース当時484Kg)

牝馬が圧倒的に強い重賞で、実績も素質も充分な牝馬が負けている事実は、勿論 この馬格の影響が全てとは思っていませんが、1つの敗因として考えられても過言ではないとも思ってます。

このデアリングタクトが1番人気6着に敗退した年のオールカマーでは、同じ舞台の重賞セントライト記念2着実績を持ち、チャレンジC(阪神芝2000m:G3) 重賞勝ち馬ソーヴァリアントも
馬体重508Kgで2番人気13着

これまた同じ舞台の重賞AJCC 2着実績を持ち、鳴尾記念(阪神芝2000m:G3) 重賞勝ち馬ヴェルトライゼンデも馬体重494Kgで3番人気3着

1番人気4着のレイデオロも482Kgとレイデオロに関しては強引な感じもしますが、馬格の大きい人気馬というか、実績馬が負けてる点から考えると少なからず因果関係はあると思います。

その辺りの要因として個人的に考えているのが、2018年以降、飛躍的に上昇した馬場改良技術と、9月秋開催から1年サイクルの始まりとなる中山芝の影響が大きく、綺麗な芝でスピード型の軽いタイプが走りやすい事がこういった結果を生み出しているのでは?と考えてます。


一応、数字で表現しておきます。

☆馬体重480Kg以上の馬

1-2-3-7-2-43/58
勝率1.7% 単勝回収率3%
連対率5.2%
複勝率10.3% 複勝回収率20%

【該当馬】※前走 馬体重で明記します
③アサマノイタズラ
前走 馬体重518Kg

⑮ウインマリリン
前走 馬体重494Kg
(2年前のオールカマー勝利時の馬体重476Kg)

⑦ガイアフォース
前走 馬体重492Kg

⑨チェスナットコート
前走 馬体重489Kg

⑪ノースブリッジ
前走 馬体重488Kg

⑫ハヤヤッコ
前走 馬体重486Kg

④マテンロウレオ
前走 馬体重482Kg

⑬ローシャムパーク
前走 馬体重500Kg

半数以上www

特に牝馬は過去10年で一度も馬券に絡んだ事はないです。

データにある程度忠実にいくなら480Kg台の4頭は誤差の範囲内として見ても良いですが、それ以外の馬は減点しても良いと思います。

ローテ別傾向

★中12週以上の牝馬

4-2-1-1-2-4/14
勝率28.6% 単勝回収率208%
連対率42.9%
複勝率50% 複勝回収率123%

【該当馬】
⑥ジェラルディーナ
中12週

★芝1400m/芝1800m/芝2200m/芝2500mの非根幹距離
 5好走(3着内)実績を持つ馬
(新馬戦は除外、未勝利は勝利条件)

3-3-2-0-2-7/17
勝率17.6% 単勝回収率172%
連対率35.3%
複勝率47.1% 複勝回収率165%

【該当馬】
⑥ジェラルディーナ
芝1800m 4-0-0-1/5
芝2200m 2-0-0-2/4
芝2500m 0-0-1-0/1

まぁ、非根幹距離エキスパートを探す所から始めたら、良い結果が出たというデータ

調教傾向

★当週 調教ランク判定【D/W】該当馬

1-1-3-0-0-4/9
勝率11.1% 単勝回収率422%
連対率22.2%
複勝率55.6% 複勝回収率157%

【該当馬】
②タイトルホルダー
⑤アラタ
⑧ゼッフィーロ
⑫ハヤヤッコ

血統傾向

★リファール多重持ち

1-1-2-0-1-1/6
勝率16.7% 単勝回収率325%
連対率33.3%
複勝率66.7% 複勝回収率193%

【該当馬】
⑦ガイアフォース
父の父母父Alzao
(欧州型リファール系)

父の母母母父Lyphard
(欧州型ノーザンダンサー系)



⑥ジェラルディーナ
Lyphard 5×5+5

まぁちょっと⑦ガイアフォースは、キタサンブラック産駒なら漏れなく付いてくるリファール2本なので強引な気もしますが。

長年、withkeibaにお付き合い頂いている方ならお馴染みの、中山芝中距離ならリファール多重持ち。

ですので細かくは触れませんが、先週の同じ舞台で行われたセントライト記念、馬券内には来れませんでしたが7番人気4着(3着とは0.1秒差)に頑張ったセブンマジシャンもリファールの5×5クロスと血統Pickupとして推奨していた馬でした。

雑談的見解

⑥ジェラルディーナ

休み明けは走らない系重賞馬ですし、エリザベス女王杯へ向けての試走みたいなモノだとは思いますが。

それでも注目したデータに複数該当した辺りや、好走してきたパターンを振り返ったら、最上位評価しないといけないと考えました。

調教がトライアル仕上げって声もありますが、前走と比べると そりゃあ落ちてしまいますが、結構、こんな感じですよ、いつも。

前走が良かったのを引きずり過ぎでは?

⑧ゼッフィーロ

強いと思います、この馬。

2走前、メンバーレベル云々は置いといて、上位人気が崩れた中、唯一、馬券内に入ったのがOP昇級初戦のこの馬。

前走では、4角 最後方から上がり33.5秒の末脚を駆使して初重賞で勝ち馬から0.2秒差、3着サリエラとは0.1秒差の4着は立派。

ディープインパクト産駒のキレッキレの末脚スピードが目立つ戦歴の持ち主ですが、3歳クラシック路線に縁が無かったのも、Danehill×Sadler's Wellsの構成に加え、母ちゃんがドイツ産馬って点が少なからず起因していると思います。

加えて、
母の母Woman Secretがラヴズオンリーミーの全姉にあたり、ラヴズオンリミーといえば、リアルスティール&ラヴズオンリーユー兄妹と近親関係にあたります。

リアルスティール&ラヴズオンリーユー兄妹が底力が問われやすい非根幹距離を得意にしているタイプでしたし、4歳以降から本格化した印象もあってゼッフィーロにも似た道を歩める下地はあると踏んでいます。

⑦ガイアフォース

近2走のマイル戦ローテは個人的にも余分だなぁとは思ってしまいますが、一線級を相手にしても好走してしまう能力を示したと思います。

血統構成見ても、やはりこの辺りの距離が一番強さを発揮出来る舞台だと感じます。

頑張れ!

⑭マリアエレーナ

加齢で少しズブくなってきてますね、限界を超えた距離、しかもゆったり流れる展開になりそうなので、意外と嵌る印象を持ってます。

今回のメンバーで走る中山芝2200mから求められやすいダラダラ持続力としては、クロフネの血が偉大になってくると思うので、この馬以外にもクロフネの血を持ってる馬に今回はフォーカスを集めてます。

⑫ハヤヤッコ

着順が奮わない近走ですが、リプレイ観てください。

ダラダラ持続力を全面に出して、めちゃくちゃ粘着してるんです。
着順以上に善戦してますよ。

頑張れ、クロフネの血!

②タイトルホルダー
故障明けコンビ。

調教は走ってますが、良いですね!って言えるレベルではないと思ってます。

在厩期間もいつもより短い調整過程も初めての感じで、怪我?というか その辺りの明け1戦としても、秋の大目標としてもここはそこまで無理しないでしょ。

今まで築いてきた実績と、コース期待値優秀な調教ランクに該当した事に敬意を示して、この評価に。

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