銭婆とカオナシ 第1話
(メインブログ「神様達と共に」で2017年3月8日にアップした「銭婆とカオナシ 第1話」の内容を、一部修正&加筆して再アップしております。)
先月受け取ったインスピレーションを漫画形式で物語にしてみました。
大変僭越なことなのですが・・・名作「千と千尋の神隠し」に出てくる、カオナシと銭婆のその後のストーリーです(^^)
あくまでも、僕が受け取った一つの解釈としてご覧頂けましたら、ありがたいです。
ちなみに、ジブリさんに怒られましたら、記事を削除します(笑)
鉛筆画なので見づらいかもしれませんが・・・もしよかったら、どうぞお楽しみ下さい(^^)
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千尋が人間の世界に帰ってから数ヶ月後・・・。
その後もカオナシは、銭婆の元でさまざまなお手伝いをしていた。
銭婆「今日もありがとうね。
それが終わったら、庭の野菜達に水をあげてくれるかしら?」
カオナシ「・・・・・・あ(はい)・・・」
季節は春・・・。
あたたかい日差しの中で、野菜に水を与え続けるカオナシ・・・。
その日差しを受けて、カオナシは次第に心地よく・・・リラックスしていった・・・。
その時・・・。
カオナシの心の奥から、なにか懐かしいような・・・。
あたたかく・・・じんわりと染み渡る様な・・・。
そんな不思議な感情が、不意に込み上がってきた・・・。
それはいったい・・・何年ぶりの涙だっただろう・・・。
しかし、カオナシは流れ落ちた涙の意味もわからずに・・・ただ呆然とそこに立ち尽くすのだった・・・。
そのカオナシの背後には・・・。
帰りが遅いのを心配して見に来た銭婆が立っており・・・カオナシの様子を見て、なにか想いを巡らしているようだ・・・。
銭婆(・・・そろそろかしらね・・・。)
その晩・・・。
夕食を食べ終わると、銭婆はゆっくりとカオナシの方に向き直り・・・。
そしてカオナシの目を真っ直ぐに見つめた・・・。
その表情はあたたかく・・・慈愛に満ちている・・・。
銭婆はこう切り出した・・・。
銭婆「あなた・・・。
本当はとっても純粋な人なんでしょう?」
この言葉を聞いた瞬間・・・明らかにカオナシの様子に変化が表れた・・・。
体がプルプルと小刻みに震え・・・。
さらにその震えは大きくなっていく・・・。
そして・・・。
カオナシのお面はついに剥がれ落ち・・・。
その素顔が明らかとなった・・・。
(つづく)
次の話はこちら⇒「第2話」
こちらのシリーズは、いつもよりちょっと更新頻度をアップして、最後まで一気にお届けしていく予定です。
よかったら、どうぞお楽しみにです!(^^)