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アマミキヨと白い龍に会いに北海道①

『上の人たち』から「ここへ行ってきて」と、言われることがある。

正直、そこに行くほうがいい理由は、よく分からない。
しかし、現地では、ほぼ100%歓迎のサインを受け取るので、「行って正解」なのだと思う。

先日の「北海道、海と山と湖の旅」もそうだった。

この旅のきっかけは、数カ月前に沖縄の久高島でアマミキヨのエネルギーをチャネリングしたところ、ヴェールのようなもの咥えた鷹が、沖縄を飛び立った後、いったん関東を経由して、北海道まで飛んでいくイメージが降りてきたこと。

沖縄から北海道まで、太平洋側をヴェールで覆うような映像で、いつものごとく詳しいことは分からんが、鷹が止まったポイントに「行ってきて頂戴」という意味だと直感した。

関東は鹿島神宮か、茨城県の南部エリア。北海道は下の方の海沿いっぽいけど、よく分からず。えーどこにいけばいいんだろ?
神様、私に分かるように、解像度高めで教えてください。

翌日、疑問を抱えたまま沖縄本島の浜川御嶽を訪れたところ、沖縄の「拝み(うがみ)」の方々に遭遇した。

浜川御嶽

そこで世間話方々、久高島で得たイメージの話をしたら「そのポイントはここだと思う」と、アマミキヨが大昔に日本遠征した際のお立ち寄りポイントを教えてくださった。

ちなみにこの情報も、沖縄の有名な霊能者の方がチャネった内容なので、歴史書を紐解いても、そんな話は見つからない。そして一説によると、アマミキヨと天照大神は同一神だそうな。

「ホントすか?」という気持ちが全くなかったわけではないが、その日は朝から鷹が頭上にやってきて、ぐるぐるぐるぐる旋回したり、白鷺に誘われて予定外のパワースポットに立ち寄ったおかげで、拝みの皆さんに遭遇するなど、その情報をピックアップするように導かれた気がしたので、ありがたくメモして帰ってきた。

『上の人たち』は生きものや自然現象などの「目に見えるもの」を織り交ぜて、メッセージを伝えてくることがある。特に鷹や白鷺、鹿、蛇、アゲハ蝶など、神使と呼ばれたり、吉兆アイテムとして有名な動物は、頻繁にメッセンジャー役を任されるようだ。

半ば強引に鷹や白鷺が視界に入って来たり、アゲハ蝶が服に留まりそうなほど近くをヒラヒラする時は、『上の人たち』が注意を引いていると考えて、ほぼ間違いない。

そんなわけで、沖縄から戻ってすぐ関東のポイントには行った。やはり、茨城県南地域の山で、山頂の神社には天照大神が祀られていた。

「おお~!天照大神!アマミキヨと天照大神は同一神説、本当かも」と、わたくし一人で大興奮。神様、よく分からないけど来ましたよ。

そして、北海道の雪が解け、桜も終わったあたりで、件の道南ポイントに向かうことにした。そこは縄文遺跡で知られる(?)伊達市有珠町の小島だった。

函館側の対岸に見えるのが北海道駒ヶ岳

漁港のすぐ目の前にある小さな島は、隣に張り出した海岸から10mほど先にある。海岸側の雑木林と小島の間から、函館側にある北海道駒ヶ岳(富士山の形に見える)がくっきり見えるロケーション。当時はここが北海道駒ヶ岳を拝む遥拝所だったのではないかと、思った。

調べたところ、洞爺湖の先にある羊蹄山ー洞爺湖ー有珠山ー北海道駒ヶ岳はレイライン上にならんでいて、その延長線上には富士山があるという。そして、この小島もレイライン上に位置していた。

場所が分からなくてちょっと迷ったので、到着した時はすでに16時過ぎ。しばらく辺りをうろうろして、海側に張り出す雑木林の縁を歩いて、小島の近くまで行き、静かにチャネリングしたところ………

「よく来た。早くホテルに行って休みなさい」と、メッセージがきた。
そして、シーン………。

え?それだけですか?私、電車に乗って、飛行機に乗って、レンタカーを飛ばして来たんですけど⁉ 遠かったんですけど!

あまりのあっけなさに拍子抜けしていると、私の後を追うように飛んできて、すぐ近くの枝に留まっていたカラスが「カア!」と大声で鳴いた。

ごめん、カラス。ちょっといま、君と話してる場合じゃないのよ。
そう思いながら、再びエネルギーとつながるべく目を閉じて集中………。

すると、今後はバサバサッとカラスが飛び立つ音がした。
驚いて目を開けると、小島の浜辺に飛び移り、私の真向かいに陣取ったカラスが、こちらを見ながら羽をバタつかせて「カア!カア!カアーッ!」。

え、何?
動揺しつつ何気なく下を見たら、なんと潮が満ちてきている。すでにスニーカーは濡れ始めていた。さらに、私が歩いてきた狭い浜は、ほとんど水没しつつあったのだ!

OH!ヤバイ!陸に戻れなくなるじゃん!

カラスは誰もいない雑木林に取り残されそうな人間を心配して、ご親切にも「浜が消えるよ。早く帰りな」と教えてくれたのだ。そして、アマミキヨか、地元の自然霊か判別できないが、そこにいた何らかの”善きもの”が「早くホテルに行け」と言って黙ったのも、もうじき満潮時刻だったからだろう。

その優しさに心打たれたが、鳥類と人類の種を超えた麗しい友情に感激している暇は無い。カラスに「教えてくれてありがとう!」とだけ言って、かろうじて残っている砂地を伝いながら小走りで陸地に戻った。

あのカラスがいなかったら、私は暗がりの中、不気味でワイルド過ぎる雑木林をかき分け、海水に浸かりながら、戻らなきゃいけなかったかもしれない。

カラス……本当にありがとう。君と君たちの一族が末永く繁栄しますように。

ちなみにホテルに着いてから、改めて『上の人』に聞いたところ、その小島に、もうアマミキヨはいないらしかった。北海道駒ヶ岳を望む絶好のポジションながら、今は聖地感ゼロだったので、私もそうだと思う。

では、どこにいる……とガイダンスを求めたら、有珠山が浮かんだ。

だよね、私も新千歳空港に着いた時、最初に有珠山に行きたいと思ったんだー。お天気が悪くて後回しにしたけど、有珠山ってなんかときめくワードだよねー。

ということで、翌日はロープウェイで有珠山に登ることにした。

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