「こういうのいいな♪」は未来への扉
最近、また引っ越した。
前回はハイヤーセルフの導きに従って「聞いたことのない駅が最寄りの街」に引っ越し、結果、大正解だった……という話は、すでに書いたと思う。
そう、大正解だったのだ。私がいた4年間でどんどん街が使いやすくなり、コロナ禍中も快適だった。そして、それを聞きつけた人々がドドドーッと越してきて、今も街は発展している。
たぶん、あそこは今、企業の「出店したい街ランキング」の上位圏なのだろう。
しかし、そこを拠点に、より田舎方面に足を延ばしていた私は、あんなに重視していた利便性より「緑!水!みなぎる自然の生命力!」に惹かれるようになった。トトロの森に住みたーい!
そんな折、家庭の事情もちょいと加わって、高速を降りると一瞬、十勝平野みたいな景色が広がる田舎町に越すことになった。
というか、興味本位で探し始めたら、あっけなく良いマンションが見つかって乗り気になり、え、いいな、どうしよう、この値段なら買う方がいい?ここなら売ることもできるか…と、1日迷っている間に売れてしまった……チーン。しかし、今度は新築の良さげな賃貸が登場し、そちらの完成を待って転居した。
なので、家探しはほとんどしていない――流れに乗っている時は、こんな感じでトントントンと物事が決まることが多い。
しかしまた、例によって私は契約直前に「本当に引っ越して大丈夫?今の便利な街を手放すのもったいなくない?」と迷った。ハイヤーセルフからは「(引っ越して)もっと伸び伸びと暮らしなさい」と言われていたけれど、お洒落度ゼロの土地で、ガックリしたりしないかな?
そこで「本当に越して正解なら、今日、家に帰るまでに契約予定のお家のナンバーを見せてください」と『上』に頼んで車に乗った。
すると、高速道路の本線に乗った途端、目の前を走るトラックのナンバーが、まさにその部屋番号だったのだ。私の車のライトに照らされて、煌々と光る部屋番号………はい、よく分かりました。絶対見落とせない形で教えてくれて、ありがとうございます。
しばらく私の前を走って、そのトラックは高速を降りて行ったけど、ホントに上の世界の配車システムってどうなっているんだろう? Uberもびっくりじゃない⁉ 自在すぎる。
さらに内見の日は、現地に近づくにつれて、分厚い雲の切れ間から光が差し始め、その物件を後光が取り囲む形になった。一気に神々しくなる、なんてことない住宅地(笑)。アニメか⁉
『上の人たち』はよく自然現象を使って、こうしたベタで分かりやすい伝え方をしてくれる。虹とか、晴天の空を上る飛行機雲とか、突然ふってくる白い羽とか、「YES」の時はこちらの意識がハッとなり、心が弾む目印を見せてくれるのだ。
さて、そんなわけで地獄の引っ越し作業も終わり、私は今、健やかな自然を満喫している。お金があるのも、お店のチョイスがふんだんにあるのも、人の活気があるのも豊かだけど、みずみずしく溢れんばかりの自然がそばにあるのも豊かだな。
自然の中にいると、自分が育まれているのを感じる。そして、私はもともと圧倒されるような自然の中にいるのが快適で、草木も鳥も虫もせせらぎも、自然のすべてを仲間のように感じる人だった……と思い出した。
東京で暮らした時間が、人生で一番長いせいか忘れがちだけど、人っ子一人いなくて、数メートル先をエミューが歩いているオーストラリアの自然保護区とか、かなりワイルドな大自然にいても、私は全然リラックスできるたちだった。そうだった、そうだった……と。
そんなことを思いながら家に戻り、NETFLIXをつけたら『ヴァージンリバー』という、米国の渓谷沿いの田舎町を舞台とするドラマがお勧めで出てきた。
おや?前に観てたやつだ。新シーズンが始まったのか、とそのまま見始めて、ハッと気づいた。
そうだ、緊急事態宣言でおこもりしていた時にこのドラマを見て「こういう自然に近いところで暮らしたい」と思ったんだった。それから、帯広にワーケーションをしにいって、十勝平野の雄大さと、帯広の清々した雰囲気にすごーく惹かれたんだ――その辺りから、すでにこの引っ越しは始まっていたのかもしれない。
カリフォルニアの田舎町はいいけど、現実に今、米国移住はできない。
帯広も十勝も惹かれるけど、寒いの苦手だからなぁ……。
でも、ああいう環境、あんな伸び伸びとした暮らしぶり、いいな♪
そう感じたということは、自分の魂がそれを望んでいるということで、そっちに行けばHappyにつながる「未来の扉」があるということ。
そこで「しょせん夢だよね。無理に決まってる」と、否定したりしなければ、『上の人たち』は自分の望みと現実をうまくリンクさせた絶妙な落としどころを用意してくれる。
いや、自分によりフィットした選択肢にアレンジして用意してくれるようだ――エゴが必要のないものに憧れていることもあるからね。
だから、現実がどうであろうと、積極的に自分の好きなことを探し、ちょこっと齧るだけでも体験してみることは大事。
「体験=サンプリング」で、それは自分でも把握しきれていない「本望」を、最高のコンシェルジュである『上の人たち』にオーダーすることと同じなのだと思う。