早朝の神社に行きたくなったわけ
普段、私の朝は遅いのだけど、その日はなぜか5時半に目が覚めて眠れなくなった。外はまだ暗い。
寒いなぁ……と思いながらベッドの中でもぞもぞしていたら、突然「▲▽神社に行きたい」と心がつぶやいた。
お、いいね!
そうだ、▲▽の神様にはまだ新年の挨拶もしてないし、朝だから空いてるはず。行こう、行こう。
急に楽しくなってきてベッドを抜け出し、簡単に身支度をして神社に向かった。
こういう時の私は驚くほどフットワークが軽い。楽しいことだと瞬時にエンジンのかかる自分の現金なことよ――でも、そういうところ、いいと思うわ。
そんなことを思いながら車を走らせると、向こうから「777」と「7777」のナンバープレートをつけた車が2台続けてやってきて、ゆっくり通り過ぎて行った。
はいはい。
息も白くなる早朝、衝動的に▲▽神社に向かうという今の行動は、宇宙的に「大正解」なのですね。
数字にはそれぞれ意味があり、7や7が連なるゾロ目は「あなたは正しい道を進んでいる/あなたの選択(考え)は正しい」という意味だ。
宇宙……というか『上の人』は、人間にメッセージを伝える際、使えるものは何でも使う主義らしく、私も車のナンバープレートやレシートに印字された数字、デバイスの時刻表示に商品POP、座席番号、服にプリントされた数字等、さまざまな数字を介したメッセージを頻繁に受け取っている。
特に、私がまだ『上の人』とのコミュニケーションに半信半疑だった頃は、所要で出かけて家に戻る4時間の間に10回近く「5」「55」「555」「5555」を目にして、前日も合わせると13回ほど5のゾロ目を見た――もちろん「55円、555円、5555円均一セール実施中」のスーパーや量販店に立ち寄ったわけではない。
ちなみに5と5のゾロ目の意味は「変化/変容」。
ってことは、占いの常套句のように「人生が劇的に(良い方に)変化するの⁉」と大いに期待したけれど、実際に起きた変化はもっと内面的かつ繊細で、私はそれ以降、急速に『上の人』に尋ねたことへの回答を、シンクロニシティを通してだけではなく、イメージや言葉でもらうことができるようになった。
さて、話を「早朝の神社参拝」に戻そう。
人気のない道で「777」と「77」の車とすれ違い、気分良く神社について参拝を終えた私は、おみくじを引いた――おみくじも『上の人たち』がメッセージを伝える際によく使うツールだ。「今の自分に必要なメッセージをください」などとお願いしてから引くと、いつもドンピシャなメッセージをくれる。
ちなみにその日は以下のように書いてあった。
「古きをすてて 新しきにつくがよい あまり一つの物にとらわれて役にも立たぬことを思ってはだめです 元気を出して捨てるべきはすて進む所へ進め」
わ!痛いところ突かれたわぁ。
実は先月下旬から、手放そうか、このままいくか、迷っていることが2、3個あって、このところちょくちょく『上』に尋ねていたのだ。
で、すでに答えはもらっているのだけど「本当にそれでいいわけ?すごく不満があるわけでもないし、合わなくなってきただけなんだけど。このまま両立するという選択肢はないの?」とかウダウダごねる自分がいて、決断できずにいた。
「えーどっちのこと? A? B? それとも両方?」
誰もいないのをいいことに、声に出して『上』に尋ねながら参道を歩き、心の声に耳を澄ましたけれど何も湧いてこない――たぶんエゴが受信拒否をしている。
結局、そのまま帰路につき「ねえ、ハイヤーセルフどれを手放せと?……Bかな?今から2日以内に、私に絶対分かる形で教えてください。なる早でお願いします」とつぶやいたところで赤信号にひっかかった。
そこでふと左側の飲食店に目をやると、手前の駐車場に「77」「7」の車が2台並んで停まっている。
おお……なんと分かりやすく、なんて早い!
「あなたが今思っているそれが正解です」ってことですね。
オーダー通りの迅速で分かりやすいメッセージをありがとう!
こういう現象は単なる偶然に見えるかもしれないし、どういうシステムになっているのかは私も分からない。
でも『上の人』とやり取りするようになってから「偶然はない。宇宙は完璧ですべては必然」というフレーズや、子供の頃に感じていた「空の上にいる絶対的な味方の存在」は、おとぎ話ではなく本当のことだと腑に落ちるようになった。
とにかく『上の人』は、必要なことを必要なタイミングで、あらゆる手段を使って伝えてくれる。
こちらが気づかないふりをしていたり、気づいているのに無視していると、どんどん声は大きくなって(笑)、この日のように寒空の下、早朝に神社に行くはめになったりするのだ。
週明けの新月が起こる2月1日から旧正月の2月4日にかけて、また大きく流れが変わる。変化を歓迎するか、変わらないことを選ぶかによって、この先の道が大きく分かれる節目だ。
そんなターニングポイントがやってくるのだから、いい加減あなたも手放しなさいよ――そんなメッセージを無視できない”大音量”で教えてくれた『上の人』は本当に優しいし、ユーモアがあるなあと思った。