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是正

好きなこと、嫌いなこと
苦手なもの、己にとっての正しさ
個性を成すそれらを、私は忘れる

確かにあった
好きだと思った、嫌いだと感じた
イラつきや怒りの感情も、あった
だが、思い出せない
自分の胸の高鳴りや脳の悲鳴を

分からない
元々ないのではない
確かにあった

なぜ消えてしまう
感情や私意はなかったように忘れてしまう

私と社会の境を自身で消しているようではないか
摩擦で私の輪郭を廃棄している

”あった”と認知していることが
消えたこと表している



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