【withE通信:手紙の歴史】
7月も後半戦!いよいよ夏休み到来という人も多いのではないでしょうか。七月は「文月」ともいいます。というわけで今日7月23日は文月のふみの日ということで, 手紙に関するお話をいろんな観点からしてみようと思います👀
〈手紙の歴史〉
手紙のやり取りは紀元前数千年も前から行われていたことがわかっています。この時代に紙はないので, 粘土に文字を彫ったものでした。ちょっと重そうで場所を取りそうですね。その後, 植物の繊維からつくられたパピルスや動物の皮を加工して作られた羊皮紙が使われるようになりました。このような紙の役割をするものが広まることは歴史的にも非常に重要で, 人と人のやり取りだけではなく, 後世への書き残しができるようになりました。学校で学ぶ歴史の授業も, この「紙」が発明されてこそのものなのです。
〈センスが問われる手紙〉
平安時代になると日本では手紙のブームが到来しました。ひらがなの誕生によって女性も文字を書くことができるようになったからです。この手紙のほとんどが恋文,つまりラブレターです。ここで問われるのが和歌のセンス。いかにセンスある歌が詠めるかによってその恋が成就するかが決まっていたといっても過言ではありませんでした。歌で思いを伝え合うなんて素敵ですよね。もちろん歌を詠む方にも教養が必要ですが, それを受け取るほうにも解読する力が必要です。うーん, 書くのも読むのも時間がかかりそうで難しそうですね🤔
〈封筒の歴史〉
手紙と封筒はセット。というわけで、封筒にはどんな歴史があるのでしょう。紙同様, 最初の封筒も粘土でした。非常に頑丈です。日本では平安時代に使われていた懸紙(かけかみ)が封筒の起源と言われています。よく歴史のドラマなんかで出てきますよね, 手紙を覆っていて上下が折り返されているあれです。今使われているような封筒の形になったのは江戸時代で, イギリスで使われていたものを参考に作られました。イギリスの封筒と言えば, 私は個人的に「シーリングスタンプ」と呼ばれる, 封筒の蓋の部分に押す印鑑のようなものがかっこいいなーと思っています✨
携帯やパソコンをみんながもつようになり, 手紙を書く機会がどんどん減っています。ちょうど今は暑中見舞いを送る季節ですね。卒業して会う機会が少なくなった友達, お世話になった先生へなど, 近況報告もかねて手紙を書いてみてはいかがですか? というわけで私も久しぶりに手紙を書こうと思います✍️
作・サバちゃん(理科担当)