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【withE通信:免疫のあれこれ】

今年も残すところあと数日となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
先日クリスマスがおわり、今年のイベントも大みそかだけとなりました。

ところで、23日のメッセージで、サンタさんには新型コロナウイルスの免疫があるとかいてありましたね。皆さんはここで出てくる「免疫」についてどれぐらい知っていますか?
実は一言で免疫といっても一種類ではないのです!今回はそんな「免疫」についてのお話をしていきます!!

① 自然免疫
1つ目は自然免疫です。
その名のとおり、人間に元々備わっている仕組みで、免疫細胞が自己と非自己を認識することで、異物(非自己)をいち早く認識し攻撃して排除するものです。
ここでいう免疫細胞は好中球マクロファージのことを指します。
好中球は、酵素の働きで取り込んだ異物を消化して殺菌します。
そしてマクロファージは、体に入ってきた異物を食べる役割を持っています。

② 獲得免疫
2つ目は獲得免疫です。
これは、一度侵入した異物の情報を記憶し、再び侵入された時にいち早く対処できるよう学習して得られた免疫です。ここで活躍する細胞として挙げられるのはB細胞、形質細胞、ヘルパーT細胞などです。
B細胞は、抗体(異物と戦う物質)を作ったり、侵入した異物が危険かどうかを判断したりすることで、抗原を排除します。
また形質細胞は、B細胞が成熟した細胞で、抗体を量産し異物を攻撃して自然免疫を助けます。
そして、ヘルパーT細胞は、感染した細胞をいち早く発見し、ほかの免疫細胞に伝える指令役を担います。

いかがだったでしょうか?
一言で免疫と言っても、一種類だけではなかったり、多くの細胞が関わったりしていて複雑なものでしたね。
ちなみに、今流行しているコロナウイルスを免疫細胞が排除するときは①と②のどっちが働くでしょうか?考えてみてくださいね!!

作・でーぐ(理科担当)

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