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【withE通信:静電気に悩まされない冬を!】

明日、11月7日は立冬です。立冬は冬の気配がたち始める日とされています。まだ冬らしさは感じることは少ないですが、そろそろ冬に向けての準備が必要になりそうです。
私は冬になると、厳しい寒さに加えて静電気に悩まされます。セーターを脱いだり、ドアノブに触れたりした時に「バチバチッ」「ビリビリッ」と静電気を感じた経験は誰もがあるのではないでしょうか?出来ればあの痛みは回避したいものですよね。今回はそんな静電気についてのお話です。


〈静電気はどんな電気?〉

静電気は2つのものが擦れ合って生じた摩擦によってできる電気のことを指します。下敷きを頭に擦り付けて髪の毛を逆立たせることも静電気による現象です。
私たちの身の回りのものは人間も含め、すべてプラスとマイナスの電気をもっています。このプラスとマイナスの電気は通常は同じ個数持っており、バランスを保ちながら打ち消し合っています。これはプラスでもマイナスでもない状態です。つまり、この場合は電気を帯びていないため、静電気を感じることはありません。しかし、2つのものを擦り合わせると2種類の電気のバランスが崩れた状態になってしまうのです😲これにはマイナスの電気を奪う力と奪われる力が関係しています。ものによってマイナスの電気を引っ張る力は異なり、2つのものが衝突すると、マイナスの電気を奪う力が強い方へもう一方のマイナスの電気が移動します。その結果、マイナスの電気を奪った側はマイナスの電気が多くなり、マイナスの電気を奪われた側はプラスの電気が多くなるのです。こうして電気のバランスが崩れた状態が静電気を引き起こします。
ちなみに、バランスが悪い状態となった電気は元に戻ろうとするため、マイナスの電気が戻ります。この動きは放電と呼ばれます。


〈静電気はどうして冬に?〉

マイナスの電気とプラスの電気がバランスを崩すという現象自体は季節に関わらず起こるものです。ですが、静電気は寒い時期に感じることが多いです。その原因は何でしょうか?これには冬の湿度が大きく関係しています。
水は電気を通しやすい性質を持っています。湿度が高い状況下では水分が物質の上に多くあるため、静電気が発生しても素早く分散するか、大気中に放出されるのです。だから、夏は私たちが静電気による痛みを感じることは少ないです。一方、一般的に湿度が低い冬は物質上の水分が少なく、静電気を大気中に放出することが難しいのです。
既にお気づきの方もおられるかもしれませんが、これは乾燥肌の人が静電気をためやすいことの理由にも当てはまります。上記と同じメカニズムで、水分で潤った肌の人は静電気による痛みを感じにくいと言えます。


〈静電気対策〉

では、具体的にどうしたら静電気による痛みを感じないで済むのでしょうか?
まずは、部屋の加湿が大事です。湿度の低下を防ぐために部屋に加湿器を置いたり、タオルの部屋干しをしたりすると効果が期待できそうです。
そして、肌と髪の毛の保湿も手軽に出来る対策です。空気の乾燥はやはり静電気を引き起こしやすいです。特に、髪の毛が乾燥していると、静電気が立ってまとまりにくくなります。日頃からハンドクリームやトリートメントなどを使用し、保湿を意識すると良さそうですね。肌や髪の毛が水分で覆われていると、静電気をためにくくなります。
また、同じ素材の衣服を着用することもおすすめです。衣服には素材によって、プラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあります。よって、同じ素材の衣服を重ね着すると、電気のバランスが崩れにくく、私たちが感じる静電気の対策になるのです。
いかがでしたか?寒い時期に静電気に悩まされていた人も、この記事を参考に原理をしっかり理解して、ぜひ自分なりの工夫を行ってみると良いかもしれませんね😊
作:ゆい(英語担当)

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