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【withE通信:海の不思議】

先日は海の日でしたね、皆さんいかがお過ごしですか?
海の日ということで海に行った人がいるかもしれません。
ところで、この海って考えてみると不思議ではないでしょうか?
海水をすくってみると透明なのに海を見ると青かったり、海水はしょっぱかったりしていてとても興味深いです。
今回は、そんな海についてのお話です。


<海はなぜしょっぱい?>

海水には塩が溶けていることは皆さん知っているはずです。
では「その塩はどこから来たの?」という疑問を持つ人が出てくると思います。
その疑問について考えていきましょう。

まず、塩を溶かすには水が必要ですね。海水の水に当たる部分です。
この水は雨からくるものなのですが、この雨、実は純粋な水ではなく非常に弱い酸性雨なのです。なぜなら降ってくる際に二酸化炭素などが溶け込んでしまうからです。
(人に害を与えるほどの酸性度ではないですので安心を!!)
弱い酸性の雨は陸にある岩石に含まれるミネラルを少量溶かすことができます。
それには塩素とナトリウムが含まれており、これらが反応して塩化ナトリウム(塩)になるわけです。そして、ミネラルを溶かした水(雨)は河川などに流入し海へ到達するのです。
これが海のしょっぱさの理由です。


<海はなぜ青い?>

海っていつみても青いですよね。なぜ青いのでしょうか?
それには主に2つの理由があります。
1つ目は、空の青い色を反射しているから
2つ目は、水は赤い色を吸収しやすく、青い色を反射しやすいからです。
1つ目はなんとなくわかるのではないでしょうか?
しかし海は深くいけばいくほど青さが濃くなり空の色とはほど遠い色になっていきます。
ここで2つ目の理由が効いてくるのです。

太陽は白い光を放っていますが、実は白色の光というのは赤・黄・緑・青・紫など虹色の光が混ざって白くなっています。太陽の光が水に入ると、まず波長の長い赤系の光から順番に吸収していきます。「え?赤を吸収したら、海は赤くなるのでは?」と思うかもしれませんが、吸収された色は目に見えません。反射した色が目に見えるのです。
赤い光は吸収され、波長の短い青い光は吸収されにくいため海の深くまで進んでいきます。そして海の底や途中の浮遊物に反射して、海が青く見えるのです。
ちなみに、一番波長が短い光は紫なので、吸収されにくい紫が本来はよく見えるはずなのですが、人間の目は紫を認識しにくい為、次に波長の短い青がよく見えるのです。

いかがだったでしょうか?
海の不思議にすこしでも触れられたのではないのでしょうか?
身近なところにいろんな不思議は隠れているので探してみてくださいね!

                   作:でーぐ(理科担当)

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