今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
最近、一段と冷え込むようになり防寒具が必要となってきました☃️
特にこの先必要となってくるのは、外でも身体を温めてくれるカイロではないでしょうか?普通の手に持つカイロや背中や足に貼るタイプもあり非常に重宝します。
今回はそんなカイロのお話です。
<カイロの歴史>
さて、寒い冬に便利なカイロですが、その歴史は江戸時代までさかのぼります。
江戸時代ごろは、囲炉裏やたき火で温め、布に包んで懐に入れて体を温める温石が用いられており、これがカイロのはじまりだと言われています。
時代が進んで、明治時代は麻殻を炭の粉末にして固めたものを袋に詰めて燃やすカイロ灰、大正時代はベンジンという物質の気化したガスと白金の触媒作用を利用して燃焼させるベンジンカイロが用いられていました。
このように歴史を振り返ってみると、昔の人たちも知恵を絞って寒さに耐えていたのですね。
<カイロの仕組み>
カイロは手に持っているとだんだん熱くなってきますよね。
この仕組みについて考えていきましょう。
鉄を濡れたまま放置しておくと錆びてしまうのは日常的によく見ますよね。これは鉄の酸化、つまり鉄が空気中の酸素と反応して酸化鉄になる化学反応なのです。
この化学反応式を書いてみると
4Fe+3O2+6H2O→4Fe(OH)3 というようにかけます。
とてもシンプルな反応を利用しているのですね。
この化学反応の際に熱が発生しているのですが、この熱を利用しているのが使い捨てカイロです。
いかがだったでしょうか?
よく冬に使うカイロが、鉄が酸化されて出る熱を利用しているとは意外でしたね!今年の冬も寒いので、しっかりと暖をとって風邪をひかないように気をつけていきましょう!!
作:でーぐ(理科担当)