見出し画像

【withE通信:癒しの時間を!】

皆さんは動物たちに癒された経験はありますか?近年、動物との触れ合いによって人に癒しを与えるアニマルセラピーが注目されています。実際、アニマルセラピーは介護施設や医療現場で導入されており、様々な面で高い効果を発揮しているのです!

〈アニマルセラピーとは?〉

アニマルセラピーは大きく分けて動物介在療法というAnimal Assisted Therapy (AAT)と動物介在活動というAnimal Assisted Activity (AAA)の2つがあります。前者は、医療機関で患者さんの状態に合わせて行われる治療の補助療法です。一方後者は、精神面の安定などを目的に、高齢者施設などで動物への声かけや、動物との運動といった活動を指します。
日本では後者のAAAをより積極的に取り入れている傾向が強いです。AAAによる動物とのふれあいは人々に癒しをもたらし、精神的な健康を回復させる役割があります😌そして、長期入院していたり、身体の障害からリハビリを続けていたりする患者さんに生きることへの意欲を与えることもあるのです。そのため、生活の維持や向上のための大事な療法だと考えられています。

〈癒しの色々〉

動物との触れ合いはストレス解消効果やリラックス効果を持つというイメージを持つ人が多いかと思います。もちろんそれも正しいのですが、動物との接触は他にも効果があります。たとえば、様々な病気の回復をサポートしたり、運動量を増やしたり、コミュニケーションを円滑にしたりと、心身共に良い影響を与える事例があるのです。
それではもっと具体的に見ていきましょう。認知症高齢者への犬によるアニマルセラピー。この場合、犬が登場しない場よりも犬を囲む場において、自発的な発話が増えたことが明らかになっています。また、犬につられた行動を引き起こすことにより、活動量が増え、日常生活の質の向上に貢献したことがわかっています。
うつ病患者さんが犬を飼った場合にも、アニマルセラピーの効果が発揮される可能性があります。動物がストレス解消や精神安定をもたらすだけでなく、散歩や世話を通じて自ずと規則正しい生活や適度な運動を促すのです。こうした形で、動物は身体的症状緩和に繋がることも知られています。
ここまで犬によるアニマルセラピーを紹介しましたが、ペットとして人気の猫もアニマルセラピーに十分適しています🐱猫が喉を鳴らす時のゴロゴロ音はリラックス効果や免疫力アップの効果を持つそうです。
ちなみに、活動的で抱っこすることが困難な小動物や、しつけを行いにくい爬虫類はアニマルセラピーに不向きとされています。

〈日本での普及の遅れ〉

海外では日本よりも随分とアニマルセラピーが浸透しており、学生の抱える勉強へのストレスを犬が癒すなんていうプログラムもあるようです。
日本で普及が遅れている原因の一つとして、外出先でペット同伴可能な場が少ないことが挙げられます。やはり、その背景にはマナー意識が低い飼い主がいることも少なからず関係するのでしょう。また、アニマルセラピーに用いる動物に向き不向きがあるようにそれを受ける私たちにも向き不向きがあります。ですから誰にでも簡単に導入できるわけではないのです。
アニマルセラピーは人に良い影響を及ぼす一方、こうした障壁や問題点があることも事実です。

そばに居てくれるだけで私たちに多くの幸せを与えてくれる動物たち。そして、彼らは家庭だけでなく、医療現場や教育現場においても偉大な力を発揮しています。今後も人間と動物が共存できる環境づくりに更なる注目が集まりそうですね✨
作:ゆい(英語担当)

いいなと思ったら応援しよう!