【withE通信:20年前と現在】
ゴールデンウィークも終わり、明日からは本格的に学校生活が戻ってきますね!この連休でしっかりリフレッシュできたでしょうか?
さて、突然ですが、ここ最近、2000年頃に流行したファッションの再ブームが到来している話を聞いたことはありますか?10代、20代の若者たちが今、かつてのおしゃれを楽しんでいるのです。流行には、ある年、ある時期だけに、はやるものを指すイメージが強いにもかかわらず、こうした現象が起こるなんて興味深いですよね🤔
〈流行はどう決まる?〉
流行は「生まれるもの」とよく思われていますが、より正確には、「生み出されるもの」です。流行は一見、予測できないところから突然出来上がるもののように見えますが、実際には人為的に作り上げられています😲人為的ということは、流行を生み出す源となる、情報を発信する側の人がいます。その人たちがメディア等を通じてトレンドとして決めたものを紹介する中で、消費者が特に注目したもの、購入したものが流行となる、というメカニズムがあるのです。
ファッション業界での流行が生み出される流れを具体的に見ていきましょう。まず、トレンド色というのは国際流行色委員会というところで決定されます。その後、素材などのデザイン案が練られ、それらを踏まえたブランドごとのアイテムが発表されます。そして、パリやミラノ、日本では東京を中心に情報発信されていきます。その中から、特に人々に刺さるもの、影響力の強いものに、デザイナーやブランドが独自の解釈を加えたアイテムが誕生し、消費者に広く伝わったものが流行になるのです。
〈なぜ20年周期?〉
流行の周期は20年と言われています。20年も前にはやったものが再び流行するだなんて不思議ですよね。どうして20年という周期で流行がサイクルするのでしょうか?
この理由には様々な説が言われています。最もよく唱えられているものとして、思春期から成人までの間に色々と吸収してきた人たちが、20年後に業界を引っ張る存在となっているという説があります。会社で仕事の決定権を持ち始めるのは30代の方々。彼らが若年層へヒットするような新たな案や商品を生み出そうとする時、自分が10代の頃に求めていたもの、享受していたものを思い出します。すると、自ずと20年前に流行していたものが現在の流行の基盤となっているということです。
また、かつての流行を懐かしく思う30代以上の方々に対して、20年前を生きていない10代の人たちはそれらに新鮮さを感じます。そのため、20年前のものは流行させるのに都合が良いのです。つまり、この説に従うと、今現在、2000年ごろのファッションが再ブームしているのも、流行を作る側の30代の方々が自分たちの青春時代のトレンドをアレンジしたからだと言えますね!
いかがでしたか?かつての流行が20年という月日を経て、新たな形で世に出回るというサイクルがあるなんて信じがたい気もします。これを機に、今と20年前の流行形態を比較してみたり、流行の周期に則って、少し先の物事を考えてみるのも面白いかもしれませんね😊
作成者:ゆい(英語担当)