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【withE通信:こんな時計知ってますか??】

夏休みは長いようであっという間に過ぎますね。もうすぐ新学期。充実した夏休みは過ごせましたか?「楽しい時間はあっという間」と感じることはよくあるんじゃないでしょうか。同じ時間なのに不思議ですよね:😲ところで昔はどのようにして時間を知っていたのでしょう。最初に発明された時計ってどんなの?今日はそんなお話です。


〈自然の力を使った時計〉

最初に発明された時計は日時計です☀️最も簡単なものは地面に棒を立て、目盛りを書いたもの。この、地面に立っている棒に太陽光が当たると影ができますよね。この影がみなさんの知っている時計の針にあたります。見たことありますか?ちなみに私の通っていた小学校には校庭の片隅にひっそりと日時計がありました。地球は自転しています。そのため太陽は朝に東の空に昇り、夕方に西の空へ沈んでいくような太陽の動きが見られます。そのため、太陽の影も1時間に15度動きます。つまり、15度ごとに1時間の目盛りを地面に書いておけば時計になるのです。では北半球での棒の影の動き方を見てみましょう。

日時計


 いつも使っている時計の針が動く向きと同じですよね!文明の発達が盛んだった北半球では日時計がよく使われていました。そのため北半球での影の動きが右回りなので、今でも世界的に時計の針は右回りになったんです。
 ここで問題が発生します。日時計は太陽の光を使うので、太陽の光がない曇りの日や夜の時間がわからない😓そこで考えられたのが夜用の時計、水時計です。
 水時計は器のような形をしています。器の内側には目盛りが書かれ、器の底には穴が開いています。なので日没と同時にその目盛りまで水を入れると少しずつ水が外へ流れていき、夜明けには器の水が空になり、時間を知ることができるのです。器の内側の線は複数あり、季節ごとにどの線まで水を入れるのかを使い分けていました。季節による夜の長さの違いにも対応できていたんですね。そしてこの水時計の応用によって目覚まし機能が発明されました。今でも欠かせない機能ですがこんなに昔からあったのには驚きですね。朝起きられないのはいつの時代も変わらないのでしょうか。
 夜用の時計には水の他にもろうそくや油、お香、線香を使ったものもありました。昔の時計は自然や身の回りのものをうまく使っていたんですね。


〈昔の時計に思いをはせながら〉

 今では機械や電池を動力とした時計が主に使われています。自然の力を使った日時計などにはもちろん誤差が生じます。今ではより精度の高い時計へと改良は重ねられ、中には年に10秒程度の誤差のものもあります。他にも自動で誤差を修正する電波時計やGPS時計などがよく使われています。先人たちの工夫が詰まった日時計や水時計が発明されたからこそ、私たちは世界共通の同じ時間を共有できているのです😊
 みなさんが知っていた時計はありましたか?日時計なんかは棒があれば簡単に作ることができます。どうすれば誤差が小さな時計ができるのか。傾いた地面でも大丈夫なのか。影の長さは何か関係あるのか。実際に作って調べてみるのも面白そうですね!
作・サバちゃん(理科担当)

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