2022/01/31 辻村ちひろ 不定期配信【穴あきダムは自然に優しいのか?】部分文字起こしその3
2022/01/31 不定期配信より その3
今回のnoteでは2022年1月31日の辻村ちひろさんの不定期配信「穴あきダムは自然に優しいのか?」より、部分抜粋して文字起こしをしました。その1・その2に続き、このnoteはその3になります。
熊本での講演会の後だったこともあり、現地の様子などもお伝えくださっていましたよ。全文の文字起こしは難しいので、全体を知りたい方はぜひ辻村さんのYouTubeをご覧ください。
(まだまだ勉強が至らず、もしかして辻村さんの意図したことではない文字起こしをしてしまっているかもしれません。間違いがあった際は「ここはこう言ってるんじゃないの?」と教えていただければとってもありがたいです。)
「尺アユへの影響は?」
YouTube (9分30秒〜)
なので、穴あきダムっていうのは単純にその下の方にトンネルを作って、そこに水だけを流すっていう構造なので、色んな物を流さないように網とか貼ってありますから当然、物質循環にも影響があるということです。
で、川辺川の最大の魅力は尺アユっていわれる…30cmを超えるようなアユが育つ川なんですね 。アユが育つ川っていうのは、当然、その川の石とかに苔とかがいっぱいついて、それを餌に食べるので、それだけ上流下流をつなぐ川の物質循環というのがものすご く重要なものなんですね。なんですけど 、それも止まってしまうってことですね 。
つまり、川辺川がこれまでずっと育んできたそのアユっていう、普通種ですけど、そのものが、その生息環境を変えられてしまう可能性があるってことです、だから「全く影響はない」わけではないんですね。
穴あきダムにしたから大丈夫やろう?っていうのはもう多分にイメージなんですね。
そういうものの影響というのは、やっぱり時間軸を経て出てくるものなので、おそらく穴あきダムができてしまったとして、尺アユが消えるまでには十何年のおそらくタイムラグが出るんですね 。
その後、「尺アユ最近取れなくなったよね」みたいなことをいっても、それがダムの影響っていうふうには直接言いにくくなっている状況で、結果が出てくることになると思うので、百害あって一利なしだなっていうふうに思っています。
自然環境への影響は、時間を経て出てくる…。とても大事な視点だと感じました。今ここでは何も起こらないからいいや、ではなく、その先に現れる変化をしっかり認識して判断しなくては!
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