遠い昔はるか彼方メタバースの果てで・・・Ep.4
Episode.4「新たな新居」
時はメタバース乱立時代のさなか。凶悪なブイチャ帝国の支配にうぃずぶい軍の秘密基地から奇襲を仕掛け帝国に対し初めて勝利を収めた。
更にその戦闘の合間に、反乱軍のVRChatterは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功。それは”エス･ディーケー”と呼ばれ惑星をも粉々にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった。
凶悪な帝国軍に追われながらリクオ姫は盗み出した設計図を手に故郷へと急いだ。人類を救い銀河に自由を取り戻すために…
（ここであの有名な☆の戦いのBGMが流れる）
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時は今日・・・・2023年7月3日・・・
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日本某所の電車内にて・・・
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さ「しごおわ～」
満員電車の中で彼はSNSに文章を投げた。
さ「（なんだか読み込みが遅いな・・・？）」
最近のサ終RTA騒動と通勤ラッシュによる電波低下の影響によって彼が覗くSNSの画面は一向に動かない。
そんな変化の無い画面を見つめながら、その時間を潰す為に最近の振り返りをしている・・・ちっちゃなVRChatter「さーまる」
さ「（昨日と一昨日のブートキャンプはアホほど忙しかったっけな～）」
ブートキャンプとは何か
ブートキャンプ（アメリカ英語: Boot Camp）とは、アメリカ合衆国で「新兵訓練施設」を意味する口語表現である。転じてアメリカ軍の新兵に対して行われる教育・訓練プログラム（新兵訓練）自体を指すようになり、さらには軍隊式トレーニング全般を意味するようになった。
ブート(Boot)とは俗語で新兵を意味する
これではない
実は昨日、一昨日の2日間に渡ってWith VRでは「ディレクター強化合宿」なるものが開催されていたのだ。
合宿と名が付く通り、参加者達はこの2日間中DiscordのVCに籠り、動画の企画書製作からアポ取り、撮影、編集まで全て1人で0から作るトレーニングを行っていた。
VCに缶詰にされ、寝ている間もVCを繋げている様は、まさにブートキャンプ以外のなにものでもなかった。
かく言う私も合宿に参加し、2日で作品を仕上げていたのだが・・・
この過酷さは凄まじく、参加者8人の中で納期に間に合って作品を提出出来たのはたったの2名だけであった・・・
1人は私だが、もう一人成し遂げたその人物の名は・・・
With VR代表「とーた」
彼もまたこの地獄を共に乗り越えたのであった。
とは言っても、彼は映像制作団体With VRの代表でもありながら、仕事でも映像を扱う人間。
こんなのは朝飯前だっただろう。
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そしたら・・・
もう一人成し遂げた「さーまる」も映像を生業にしている人間なのか？
否。
彼はテレビマンでも映像製作会社の人間でも、ましてや映像関連の大学やサークル出身でも無い。
ただのサラリーマンなのだ。
では、どうして成功率25%の試練の乗り越える事が出来たのか？
それは彼が・・・前職でブラック企業に長年勤めていた事による、デスマーチという概念に慣れていたからなのである。
彼の前職はそれはそれはアン〇カでさえも表現しない程の「黒」
休日・お盆・年末年始は残業が当たり前。
現場の状況によっては日の出の時間に出社して日付が変わる直前に退勤。
それどころか、そのままシャワーを浴びに帰ったら休む間もなく出社をするなど・・・今になって思い返せばとんでもないことをしていたものだ。
そんな環境で培ったフィジカルが彼を難攻不落の企画を乗り越える力になったのではないだろうか。
（まぁ、今は転職してるんですけどね）
こんな企画を遂行した我々ではあるが、いつもはこの地獄とは真逆の中身。
作業場VCでは
「作業場」なのに戦略ゲームに興じる者。
「作業場」なのに雑談をしに来て、寝落ち通話として参加する者。
真面目に作業する者など、平和な環境である。
（かく言う私は寝る為に通話に参加しているのだが・・・）
真面目に取り組む際は様々な人が協力しあって爆速で仕上げ、普段はのんべんだらりとメンバー同士の交流が賑やかな映像制作団体With VR
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
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さ「ブロマガの更新、間に合ったぁぁぁぁ！！！」
自宅PCの前で安堵の表情を浮かべながら、彼の視界は段々と黒くなっていくのであった・・・
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み「納期は昨日なんだけど！？」
さ「・・・あ。」
次回「さーまる怒られる」
デュエルスタンバイ！
