何度も思い出す人
色濃く覚えているのは、初恋?
初めて付き合った人?
告白した人?
ただひたすらに想い続けた人?
添い遂げた人?
何度も思い出す人は?
わたしは、、
〇忘れられない人
私には、忘れられない人が沢山いる。
誰だってそうだろう。
どんな人も
学生時代というのは、特別だと思う。
同じ世代の人と、あんなに大勢の同世代と
一緒に、しかも四六時中、一緒にいられる時間は、
そうそうあるものではない。
私にも、学生時代があった。
友達と呼べる友達もいない私は、社会人になって、
中学までの人脈は一人としていなくなった。
そんな私が、今一番求めている人が、なんと中学の同級生だったりする。
何度も、何度も、想いだす人。
彼のことは、恋愛的に「好きではなかった」
けれど、いつだって、素の私で私で関われた、唯一の人。
〇色濃い2人
当時の私は、なぜ好きになったのかわからないけど
10年引きずった間に2回も告白するくらい、好きな人がいた。
この人だけは……なぜ好きだったのか、さっぱりわからない。
学生時代とか20代とか、フィーリングだよね?(笑)
中学からずっと、好きだった人のことを「あいつ」と言っていた。
たぶん、私の中で「あいつ」=好きな人だった。
そして、もう一人は、なんて呼んでたろう?
おまえ、と言っていた気がするが、便宜上、「彼」としておく。
あいつの記憶があるのは、ある朝。
私の家は、あいつの家と学校の間くらいにあった。
ある時、窓から偶然見た姿に、なぜか、私は好きだと認識してしまった。
そして、自覚した直後、互いに部長となった。これは、偶然。
覚えているのは、毎日、窓から彼の姿を眺めていたこと。
坂を登って小さくなる姿に、彼だけは認識できた。
それから、
転んだ時にからかわれて、声が出なくなるほど恥ずかしかったこと。
それから、
バレンタイン。22時まで待ったのに、勇気がなくて、告白できずにゴミ箱にチョコを捨てて帰ったら、父に凄い形相で睨まれたこと。
それから、2回告白したこと。
10年は、忘れられなかった。12~22歳。凄いね。
なんで好きなのかもわからないけれど、忘れられず、
もう一回告白して、すぐに携帯の番号を変えて、癒えるのを待った。
付き合うなんて希望は、これっぽっちも持っていなかった。
先に書いたように、私には友達がいなかった。
というか、人付き合いがわからなすぎて、周りが対応できずに孤独になっていた。
当時は、ひたすら変な子だったと思う。
今も変だけど、人付き合いはできるようになったよ☆
彼が私の隣の席になったのは、中学3年の時だった。
実は、彼のことは覚えていた。
小学6年の時の隣のクラスの悪ガキグループの一人。
なんで覚えてるんだろ?と時々思った。
悪ガキグルーブの一人が私に「変な顔」のレッテルを貼り付けたのは覚えている。が、彼ではない。そして、同じクラスに当時惹かれてた人がいたのも覚えている。
が、、私が好きでも関わったわけでもない人を覚えているのは珍しかった。
〇同じ班だった1学期
好きな人と一緒のクラスになり、一緒の班になり、
毎日がドキドキと切なさでいっぱいだった。
1つ前の席だったから、授業もそっちのけだった。
そういえば、テストひったくられたなぁ。
得意な数学だったから、イージーミスで落胆してたんだけど、
その得点を見た途端にあいつは、「平均点90いくつ?」と詰め寄ってきた。
あいつは、勉強ができていた、らしい。
あの時、計算したら89点だった。
90行ってないからって答えたんだけど、
素直に答えてたら、ライバル視してくれて、関われたのかな
なんて良く考えた。
〇修学旅行
修学旅行は、、
そう、修学旅行は、あいつを印象付けた。
新緑の中、さりげなく、あいつの隣を歩いたのを覚えている。
あまりにも印象が強く、新緑の薫る季節になると、毎年切なくなっていた。
そして、彼も同じ班だった。
当時、彼は同じ班の女の子と付き合っていたらしく
「〇〇ってカッコいいよね」
と、その彼女が言っていたのが、後で彼女だったからだと認識した。
あいつしか見ていなかった私にとって、カッコいいってああいう人を言うんだーと思ったくらいだった。
確かに、言われた瞬間、電車の光加減でカッコよく見える気がした。
後で知ったのだが、二人はその後に別れたっぽく、私のせい(私が彼に勘違いさせたせい)な気がしている。。自意識過剰だと言い聞かせているが。
ぶっちゃけ当時のあいつは、同級生に「趣味悪い」と言われるくらい不細工方面だったと思う。
二回目に告白した時には彼女出来てたけど。
だから、あいつどころか彼が私を気にするなんて、これぽっちも思わなかった。
あれ?と思ったのは、紙を投げてきて、たまたまコンタクトに当たって、彼が大慌てした時。
狭い教室で、あいつを目で追ってると、必ず視界に彼がいた。
今思うと、それも私が勘違いさせた可能性が大いにあるのだが、それは、すまん。
でも、彼のおかげでどれだけ心が救われたか。
あいつへの想いが叶うことがないのは、ずっと見ていたからこそ解っていた。
まあ、当時の私にちょっかい出してた彼は、本当にすごいと思う。
そう、彼だけが、私に構ってくれた。
それは、現在進行形で「彼だけ」が私に構ってくれた人だ。
私を等身大でいさせてくれた人。
当時、クラスのほとんどが、私は彼のことが好きだと思っていたらしい。
あいつを見ていると、なぜか彼が自分が見られてると勘違いして構ってきた。
私も、時々、とんでもない悪ふざけをした。
つき飛ばしたり、足のすねを蹴飛ばしたり。
……今思い出すと凄いな(笑)
脛を蹴ったのは、後で悪かったと思ったよ。
でも、私の目に紙を直撃させたからお相子ね。
あの時の慌てぶりに、本当に目に入って痛かったんだけど、フリってことにして舌を出した。
私のことを本当に心配してくれたその姿に、どれだけ救われたか。
「公共物は大切に」
と、彼に言われたのを思い出す。
いまだに誰も近づかない私に、唯一、本当に、素直に近づいてくれた人。
〇出会いたい人
彼と付き合えたら良かったな。
彼のような人と付き合いたいな。
それは、年月が経つほど強くなった。
当時の私は「おまえじゃない!」と、あいつへの一途な想いを温めていたけれど。
彼も、私が彼を好きだと勘違いしていただろうから、告白してこなかったんだと思う。
本当に、卒業式翌週の、クラスのボーリングが最後になってしまった。
人と目を合わせることすら出来なかった私が
今は、普通に話して、メンタルも強くなった。
あいつへの未練は、当たり前だがない。
あの後、それ以上に惹かれた人もいるが、その人にももう未練はない。
どころか、色んな人に出会えば出会うほど、彼の存在が大きくなった。
あの中学時代、あいつに恋をしたから、彼の温かさを感じることができた。
あの恋があったから、すべての人の優しさに気付けるようになった。
彼のように、素でふざけられる人は、それから現れれることはなかった。
会いたい、、気持ちがないでもない。
でも、時は残酷だし、彼は本当に素敵な人だったから、結婚して、、太ってたら嫌だ。。から、会いたいとは思わない(笑)
いや、本音は会いたいよ。会って、ありがとうと言いたい。
でも、あの時のまま、フラットに優しかったら、
今度こそ本当に惚れちゃうから、会いたくない。
彼のような人に会いたい。
あの恋があったから、今の私がある。それは、確か。
寂しくて、切なくて、そんなとき、彼がいたらなと思う。
そんな時に、彼はいてくれたのだ。
けれど今、彼はいない。だから、強くなれた。
恋愛って、周りに支えてくれる人が必ずいる。
また恋愛しても、そこにも気付ける人で、いたい。
恋は盲目。
一番、自分の心に寄り添ってくれる人に、気づけますように☆