私の婚活日記③【ばか!1回めのデートは様子見だと何度言ったらわかるんだ!】

【前回までのあらすじ】
 どうも、洞木にこるです。システムエンジニアの男性とマッチングが成立し、初めてデートをすることになりました。でも、何を話せばいいんだろう?人と会うのが久しぶりすぎて忘れちゃった☆システムエンジニアというお仕事について少し調べたりもしたけれど、実際会ってみないとわからないことも多いよね!とりあえず、お互いにとって心地いい時間になるように頑張ってみますかな!(考えること苦手マン)
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 さてさて。

 昨日、件のSE男性(吉本さん。名前の由来は婚活日記②を参照。)との初デートを終えてきた。当たり前だが、彼の本名は吉本さんではなかった。でもここでは吉本さんと呼ぶことにする。

 ざっくりと結論を言うと、アリよりのアリ。

 とは言っても、あまり詳しく覚えてないんだよね。話した内容は断片的にしか覚えていないし、多分随所に盛り上がった話題もあったんだろうけど、「やばい!超楽しかった!」みたいな記憶がこれと言ってない。ただこれは決して悪い意味ではなくて、はじめましての相手に対するファーストコンタクトとしては、成功だったと思っている。少なくとも私はね。

 特に根拠はないけど、世の中のカップルの出会いもこんなものなのではないかと思っている。今でこそ一緒にいるけれど、はじめは特になんとも思っていない相手だった…とか。あるよね?

 まず、人として好きになれるかどうかというのが大前提としてあって、その中で好きの度合いが最高な相手というのはいるわけで。それが同性なら親友で、異性なら伴侶。とてもざっっっくり言うと、私の人間観はこんな感じ。

 マッチングアプリを利用している時点で、恋人欲しいとか結婚への意識とかが無いわけではないけど、そういう視点だけで相手を見ないように、とは常に思っている。うまく言えないけど、それをゴールに設定すると、なんか、こんなはずじゃなかったと後悔する日が必ず来るような、そんな気がするのである。

 だから、昨日のデートでなんとなくこの人いいかも〜って思えたのは、十分な収穫と言える。

 もちろん、相手も同じ価値観とは限らないので、引き際みたいなのはちゃんと見定めないといけないのが難しいところだけど。人生の重要な決断だから時間が必要なのは仕方がないとは言え、相手の大切な時間を奪う行為になりうるということは、重々承知しておかないといけないとも思う。

 そして、引くことは、関係の終わりを意味する。

 他の方法での出会いとは違って、友達として良い関係を保っていきましょう、っていうのをしづらいのがマッチングアプリの特徴だよねぇ。それは少し寂しいというかもったいないことかなぁ。

 ちなみに、吉本さんは結婚をわりと意識して活動しているのかなという雰囲気だった。私は、いい人がいれば〜ぐらいのスタンスなので、正直にそれは伝えた。まぁこれからいくらでも変わっていくと思うし。


 昨日のデートについて、覚えていることをざっくりと。

 駅の改札を出たところで待ち合わせで、私のほうが先に着いて待っていた。緊張しかない。ワクワクよりもドキドキの方が大半を占めていた。服も髪も化粧も、いつもより時間をかけて、丁寧に仕上げたつもり…だけど、彼はどう思うだろうかとか。好みじゃない、イメージと違うとがっかりさせてしまったら申し訳ないなぁとか、もっとかわいい格好できたかもなぁとか、不安要素は尽きないわけです。逆もまた然りですけど…。

 緊張を紛らわそうと構内の看板広告を読んでみるも、全く頭に入ってこず。電車が到着して改札から出てくる人がいるたびに吉本さんらしき人がいないか探してみたり、別のカップルの待ち合わせをぼうっと眺めてみたり。

 そうこうしていると、手に持っていたスマホが振動した。吉本さんからの「到着しました」という1件のLINE通知。

 いよいよだ!と思って心拍数が跳ね上がる。と同時に、今度は通話の画面が現れた。

 ちょっとびっくりしたのもあり、気持ちを落ち着けてから3コール目ぐらいで出る。高くもなく低くもない、ひとことで言えば耳に心地の良い声が聞こえた。

 「もしもし、にこるさん?今どちらに…あっ」

 スマホから聞こえる声と重なるようにして、別の方向からも声が聞こえた。顔を上げると、スマホを耳に当てながらこちらに近づいてくる一人の男性の姿があった。吉本さんだとすぐにわかった。

 キメすぎてもいないけど、デートを意識してるんだなというのがわかる服装で、有り体に言えば、かっこいいと思った。あと、いい匂いがした。

 お店まで移動する5分ぐらいの間で、明るくて感じのいい人だというのが伝わってきて、今日は来てよかったなとすでに感じた。それだけに、吉本さんが私に会ってどう思ったか気になったけれど…。

 このご時世なので、お店にお客さんは少なかった。私達が行った時にいたのは1組だけで、その後もあまりお客さんが出入りした感じはなかった。そのおかげ、と言ってはなんだけれど、落ち着いて食事を楽しむことができた。

 ランチを食べながら何を話したかについては、本当によく覚えていないんだけれど、吉本さんの仕事のこととか(難しくてあまり理解できなかった。吉本さんも説明しづらそうだった笑)、家族のこととか、趣味の話とか(これは今後も話のタネになりそう)、まぁ当たり障りないことを話していたような気がする。

 総じて言えば、もっと話題を掘り下げられなかったのかという反省がある。どの話題も表面の簡単なことだけ話していたような気がして、楽しいと思ってもらえたか、実のある会話になっていたか、全くと言っていいほど自信がない。なんて返していいかわからず、「そうなんだ〜」で終わってしまうことが多々あった…ような気がする。吉本さんが優しくて、いろいろ話題を振ってくれたから助かったけれども。

 一方で、会うまでにメッセージでやりとりしていた内容について触れたり、吉本さんの話を肯定しつつ聞けたというのは、個人的にはよかったなと思っている。私は基本的に人や物を否定しない方だと思うんだけど、「あ〜わかります。」とか、「それって○○で大変ですよねぇ」とか、そういう言い回しをよく使う。それで、相手が「そうなんだよ!」って言ってくれたときに、ちょっとした幸福感を得ている。相手が、「共感してもらえた」と思っているのがわかった瞬間にこちらも嬉しくなると言うか。

 
 1時間ぐらい話したのかな。よかったら近くのカフェ行こっかという吉本さんの提案で、ごはんのお店を出た。

 ここまでで、吉本さんのことをいいなと感じた理由がなんとなくわかった。

 なんというか、安心できる余裕があった。

 私は年上がタイプなんだけど、そこに求めるのは自分が安心して頼れる雰囲気。保護者というかお兄ちゃん的立ち位置で、余裕をもって手を引いてくれる人にいつも惹かれる。

 吉本さんは、その辺が自然だった。メッセージではちょいちょいため口が交じる程度で、真面目で優しい人って印象だったのが、会ったらオールため口で、でも不思議と全然不快に感じなかった。会話も道歩くのもリードしてくれて、でもエスカレーターやエレベーターでは先を譲ってくれて、ごはんの席では景色のいい方座りなよってすすめてくれたり…。

 普通に彼氏いそうだよねとか、可愛らしいとかリップサービスもしてくれたんだが…これが年上の余裕ってやつか?

 くぅ〜…

 たまらんなァ!!

 欲の皮突っ張らかした女感ダダ漏れだけど、付き合うまでのこういうやりとりって、やっぱいいなぁ!(アッ付き合うまでってのは言葉の綾でして、「付き合う直前の時期がいちばん楽しい」という一般論を言ったまでです図々しくてすいません。)

 とにかく、そういう嬉しかったことばかりが思い出され、こんないい思いして良いのだろうかと逆に悶々としているわけである。

 ちなみに、2回目のデートの約束もした。エッまた誘ってもらえるんですか!って舞い上がってたけど、よく考えたら2回目とか3回目のデートで本格的にジャッジが入るもんだよな…むしろこれからが本番か。ともあれ、1回目のデートで切られるほどのやらかしはしてなかったということで、前向きに捉えましょう!

 次のデートは2週間後。私の地元に来てくれるらしい。

 私の住んでいるところはいわゆる田舎で、都市部からは結構離れている。これまでもそうだったので、自分が時間をかけて相手に会いにいくというのに特に抵抗はなかったんだけれども、吉本さんはそれをすごく申し訳なく思ってくれたようで、次は俺がにこるちゃんの方行くよって言ってくれた。

 優しいが過ぎる!

 しれっと、ちゃん付けしてくるとこも恋愛上級者ァ!!



 とは言え。

 吉本さんと付き合いたいのかというと、正直よくわからない。自分自身を振り返ると、いつまでたっても、恋愛にあこがれているだけなのではないかと、そう思うからだ。

 年齢のせいもあるのかな。いろいろ考えるよね〜〜〜。



 デートの日、晴れるといいな。



私の婚活日記➃【今日は私がエスコート!合格点、もらえますか?(仮)】へ続くーーーーー☆

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