探偵はBARにいる2 ~コンプレックスに向き合う事~
探偵はBARにいる2も視聴しちゃいまして、感想を垂れ流そうと。
あらすじ
すすきのには、個性豊かな仲間が沢山いるそうで。オカマに風俗の客引き等々のメンツと飲んで騒いでを繰り返していたある日。
知り合いのオカマが殺害されてしまう。
そんな折に、彼等探偵に忍び寄る不審な影。
なんと、その人物は人気ヴァイオリニスト「河島弓子」だった。
何故、彼女が現れたのか。今回も彼らの仕事には厄介な雰囲気が…..
人間模様がすごいのよ
今作は、前作と比較しても腋を固めるキャラが深めに描写されていたかなという印象。
それに、何故にオカマなのか…何故にヴァイオリニストなのか。
関連のない複数の出来事が一気に結び付くさまは圧巻の一言。
それをただ単に、出来事として説明するのではなく、登場するキャラクターの思想や行動原理なんかと結びついていたりしたから、余計にキャラが立っていたのかなと思ったり。
まさか、あのキャラが…….という展開に唯々驚きましたの。
コンプレックスと向き合うこと
少しネタバレになるかもだけど。
今回の作品は、オカマキャラが多数出るので、当然その性質についても問われてくるのよ。
更に、人気ヴァイオリニストも本筋に関わるので、有名な人物の悩みやそれに対する嫉妬についてという感情も重要になってくるわけで。
纏めると以下の要素が重要なのよ
1.周囲と違うという事に対する思想
2.他者と自分の比較からくるコンプレックス
3.ここら辺がポイント。
今作を見て色々考えさせられました。
物語の根底には、先ほど挙げた「他者と自分の比較からくるコンプレックス」があると思います。
例えば、「あの有名人が税金未納とかまじわろすwww」とか有名人のスキャンダルを騒ぎ立てたり、他人の足を引っ張って喜んだりする感情ですね。
「なんであいつは輝いていて俺は底辺なんだ!!」ですよ。
他者との比較って良い事ないんですが、やらずにはいられない。
日本国民よこの映画を見て学ぶべきだ。足の引っ張り合いは無駄なんだ、自分のしたいことをして真っ直ぐに努力してみろよ!!とね?
正義の背中は善であり、正義のお腹は悪なんです。
度々、話題に上がるのは政治家の横領ですね。
皆さん、政治家が横領しただけでバッシングしてませんか?物事を細部まで見ていますか?
悪いことをしたらバッシングするのも結構ですが、動機について調べると意外なことが分かるかもですよ?
例えば「政治資金を横領した理由は、恵まれない子供たちに支援していたから。真っ当な手段では支援に限界があるから」という理由で横領した政治家の場合は世間は非難するでしょうか?
多分、意見が割れますよね?
でも動機を知らない皆さんは、無条件バッシングするんですよね?
理由を知ったらバッシングしないのに。それっておかしくない?
それって、横領という行為に対しての避難ではなく、この行為を自分が快く思っていないから非難するんじゃね?
要するに、「お前が悪いんじゃ!!国民の金を返せ」じゃなくて「私を不快にするな!!」なんじゃね?
それってエゴの塊すぎひん?
SNSの普及や個人の発言が取り上げられるようになったから、露見したことだと思います。
正義を行うことは、他方から見たら悪であり、他方から見たら善なんです。
正義の背中は善であり、正義のお腹は悪なんです。
正義が私達を先導してくれるならばこれ程心強い味方はいませんが、正義と真正面からぶつかった場合はこれ程やりにくい敵はいません。
なんせ、敵なのに正義なのですから。正義と戦うって、正義を支持する人たちを切り捨てる覚悟がなければできないのですよ。
前作はチェックしてから
何と言っても、前作との繋がりが見れて嬉しいです。
前作のあのキャラやあの絡みが観れるだけで唸ってしまいました。
その成果、コメディータッチがパワーアップして見えました。
あのキャラがそんなことをするのか!!と驚きと笑いで足がくさかったです。
Part3があるそうな?
見るしかないね?
程良いコメディーと、いい塩梅のシリアスと謎解きが心地いい作品です。
前作よりパワーアップした探偵コンビのアクションと活躍は必見です….というもはや定型文。