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浅野文直の私益と選挙とColabo攻撃の為に用いられた川崎市民の血税

今回の記事では、川崎市議である浅野文直氏が、様々な困難を抱える中高生世代の10代女性を支える団体であるColaboに対する攻撃、また、間接的にはColaboが繋がろうとしている、若しくは、既に繋がっている10代女性達に対する攻撃の為に、そして、それだけではなく、2023年の統一地方選挙の為に、浅野氏の私益の為に、一体、どれほどの川崎市民の血税が用いられたのかを可能な範囲で明らかにしていきたいと思います。

※ 本記事には浅野氏が川崎市に提出した令和4年度の政務活動費収支報告書及び領収書等を掲載しています。それらの写真を提供下さった皆様、その他、本記事の執筆に必要な情報を提供下さった皆様、ありがとうございました。

2023年4月24日、一般社団法人「Colabo」は川崎市議である浅野文直氏に対し、浅野氏が投稿した「自治体からの業務委託費を不正に受領したなどとする虚偽の動画」によって名誉を傷つけられたとして、330万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。

Colabo、川崎市議を提訴 「虚偽の動画で名誉を傷つけられた」- 毎日新聞

2023年7月27日には第2回目の口頭弁論が東京地方裁判所にて開かれましたが、一般的には民事訴訟は開始から判決が出るまで1年〜1年半程度かかるものが多いと言われていますので、判決が出るのは来年になることが予想されます。

浅野氏のColaboに関する発信の問題点をよく理解出来ていない人からすれば、「疑惑を追求するのも議員の仕事なのだから何の問題もない」ということになるのかもしれません。

しかし、以前に私が投稿した以下の『徹底解説! Colaboの公金二重受給疑惑を追及する「浅野文直」川崎市議が名誉毀損で提訴された理由』という記事でも説明していた通り、浅野氏はColaboに名誉毀損を理由に訴えられるべくして訴えられるような問題のある発信を繰り返し行なっていたのです。

しかも、そんなColaboの社会的信用を不当に貶めるような情報発信を浅野氏が川崎市の財源が原資である政務活動費を利用して行なっていたことは、以下の『浅野文直氏のYoutube収益に関する3つの疑問』という記事でも触れていた通り、既に明らかになっています。

冒頭でも述べた通り、今回の記事では川崎市議である浅野氏が、様々な困難を抱える中高生世代の10代女性を支える団体であるColaboに対する攻撃、また、間接的にはColaboが繋がろうとしている、若しくは、既に繋がっている10代女性達に対する攻撃の為に、そして、それだけではなく、2023年の統一地方選挙の為に、浅野氏の私益の為に、一体、どれほどの川崎市民の血税が用いられたのかを可能な範囲で明らかにしていきたいと思います。

政務活動費の概要

浅野氏が地方議員を務める川崎市では、令和4年度の政務活動費収支報告書及び領収書等の閲覧が2023年6月30日より出来る状態になっています。

まずは大枠として、浅野氏の令和4年度政務活動費収支報告書をご覧ください。

令和4年度 政務活動費収支報告書(交付対象者:浅野文直)

浅野氏は政務活動費として480万円を川崎市から受け取っています。支出対象項目は大きく分けて以下の4項目になります。

  • 広報・広聴費: 2,334,506円

    • 市政報告書掲載費、ガソリン代等

  • 人件費: 1,650,000円

    • 政務調査補助員給与

  • 事務費: 168,168円

    • 電話代、ネット接続料等

  • 事務所費: 647,326円

    • 事務所賃貸料、水道光熱費等

この中で、最初の広報・広聴費を除く、人件費、事務費、事務所費についてはそれらの領収書を見ただけでは、浅野氏がColaboの疑惑追求と称した目的の為に、一体いくらの政務活動費を支出したかを読み取ることは出来ません。

浅野氏宛の領収書(2月分の給与として)

例えば、当たり前ですが、政務調査補助員給与として支払った際の領収書を見ただけでは、その人件費の何割がColabo関連に充てられたものかを読み取ることは出来ません。

広報・広聴費の支出伝票一覧表

また、広報・広聴費に関しては、大きく分けるとガソリン代と市政報告書関連の支出に分けられますが、ガソリン代に関しては前述と同じ理由により、そのうちの何割がColabo関連に支出されたのかは領収書を見ても読み取ることは出来ません。

しかしながら、市政報告書関連の支出に関しては、実際にそれぞれの市政報告書の内容を見れば、Colaboに関して言及しているものかどうかを判断出来るので、その判断に基づき、どのくらいの政務活動費がColaboへの攻撃に繋がる市政報告書に充てられたのかを調べることは可能です。

市政報告書(タウンニュース)

広報・広聴費の支出伝票一覧表の一部

浅野氏は定期的に地域情報紙であるタウンニュースに市政報告書を掲載しています。

上の画像は広報・広聴費の支出伝票一覧表を一部切り取ったものです。これを見ると、市政報告掲載費の金額に毎回多少の差があることが分かりますが、それらはカラー写真掲載等で発生するオプション料金の有無であったり、銀行振込手数料の違いなどによるものだと考えられます。

令和4年度に市政報告掲載費として計上されている金額で最も低い金額が174,020円で、最も高い金額が179,520円なので、毎回、タウンニュースに市政報告書を掲載する為に浅野氏は最低でも174,020を支出しているといえます。

浅野氏が「Colabo疑惑」としてタウンニュースにColaboのことを取り上げているのを確認出来たのは、2023年7月29日現在、以下の3号のみです。

支出伝票

これら3号のうち、VOL.62の掲載費のみが令和4年度に政務活動費から支出されたものであることが確認出来ています。VOL.63、VOL.64の掲載費に関しては、今まで通りに政務活動費から支出すると考えるのが自然ですので、令和5年度分に含まれると考えて差し支えないはずです。

小括

Vol.63とVol.64の支出額は現時点では不明ですが、令和4年度に市政報告掲載費としてタウンニュースに支払われた過去最低額である174,020円を仮に採用した場合、これら3号に対して支出された政務活動費は少なくとも527,560円以上であることが推認されます。

市政報告書(チラシ)

浅野氏は2023年地方統一選挙に先駆け、以下のようなColaboを不正疑惑の対象として大きく取り上げた両面刷りチラシを、浅野氏の選挙区内の家庭にポスティング、新聞折込により配布していました。

Twitter上で@osadannaにより投稿された画像(2023年4月25日)

また、ポスティング、新聞折込による配布だけではなく、浅野氏自身がこのビラを駅前でも配っていたようです。

Twitter上で@asano2370により投稿された画像の一部切り抜き(2023年3月15日)

浅野氏が手に持っているチラシをよく見ると、前掲のチラシを折り畳んだものであることが分かります。

ちなみに、前掲の両面刷りチラシは「川崎市議会報告」と題した討議資料で、浅野氏はこのチラシを市政報告書という位置付けで見ているようです。

宮前区でばら撒かれたチラシの支出額

川崎市議会議員選挙の告知日が3月末に迫った2月からは、浅野氏は前述のタウンニュース掲載費以外にも、以下の支出を「市政報告○○費」として政務活動費から行なっています。

広報・広聴費の支出伝票一覧表
広報・広聴費の支出伝票一覧表

※ 上の1枚目の画像にある3月2日の支出は前述のタウンニュース掲載費に対するものなので、上記の箇条書きからは除外しています。

これらの支出が前述の通りに浅野氏自身が「市政報告」として位置付けている前掲のチラシに対する支出であったかどうかは断定出来ません。

しかし、後述する通り、これまでのタウンニュースへ掲載する市政報告書とは異なり、ここでの支出は市政報告印刷費、市政報告ポスティング費、市政報告新聞折込費であることが明らかになっています。

その為、これらの支出は時期的にみても、前掲のチラシのことを指していると考えるのが自然と言えるはずです。(※ とはいえ、断定は出来ないということは注意書きとして念の為、ここに記しておきます)

支出の詳細

浅野氏が2月、3月にタウンニュースへの掲載以外に市政報告関連で支出を政務活動費から行ったのは、次の3点となります。

  • 2月27日:

    • 市政報告印刷費: 452,100円

  • 3月15日:

    • 市政報告配布費用: 198,000円

  • 3月27日:

    • 新聞折込費用: 182,226円

上記3つの支出額を合計すると、その総額は832,326円となります。

次に、それぞれの支出を以下で詳しく見ていきます。

市政報告印刷費: 452,100円、88,000部

まず、こちらでは、浅野氏が市政報告印刷費として88,000部のチラシを452,100円かけて政務活動費から支出していることが確認出来ます。

ポスティング: 198,000円、36,645件

次に、こちらは断定出来ないものの、先に印刷した88,000部のチラシのうち、36,645件をポスティングする為に、政務活動費から198,000円を支出したものと推認されます。前掲の支出一覧表を見ても、2月27日に88,000部、印刷されたものが、一部ポスティングに使用されたと解釈するのが自然なはずです。

市政報告新聞折込

こちらも断定は出来ないものの、先に印刷した88,000部のチラシを新聞折込で配布する為に、政務活動費から182,226円を支出したものと推認されます。

新聞折込の見積もり・受注確認書

ちなみに、先の新聞折込は上の「お見積り・受注確認書」の数量を見て分かる通り、42,000部の折込チラシが3月29日に宮前区で配布予定とされているものだったことが確認出来ます。

小括

前掲の両面刷りチラシに対する支出が政務活動費から賄われていたのであれば、その総額は832,326円に及ぶことになります。

尚、印刷されたチラシの部数は88,000部で、ポスティングされた部数は36,645件、新聞折込配布された部数が42,000部でした。

川崎市の公式サイトによれば、宮前区の世帯数は105,858世帯とのことです。

ポスティングされた部数と新聞折込配布された部数の合計は78,645部なので、これは全世帯数の約74%を占めるということになります。

あのようなチラシが宮前区の74%の世帯に配布されていたとしたならば、とても恐ろしいことだと思います。

選挙活動

Twitterで@fujisueにより投稿された画像(2023年4月8日)

2023年の川崎市議会選挙で浅野氏は、全面に選挙戦略として「Colaboの追及」を打ち出していました。前掲の選挙区内で浅野氏が配布していた両面刷りのチラシも、この「Colaboの追及」を大きく打ち出した選挙に向けた布石であったと言えるでしょう。

川崎市では、選挙運動用自動車、選挙運動用ビラ、また、選挙運動用ポスターの係る費用が一部、公費負担されます。

この条例は、公職選挙法(昭和25年法律第100号。以下「法」という。)第141条第8項、第142条第11項及び第143条第15項の規定に基づき、川崎市議会議員(以下「議員」という。)及び川崎市長(以下「長」という。)の選挙における法第141条第1項第1号の自動車(以下「選挙運動用自動車」という。)の使用、法第142条第1項第5号のビラ(以下「選挙運動用ビラ」という。)の作成及び法第143条第1項第5号のポスター(以下「選挙運動用ポスター」という。)の作成の公費負担に関し必要な事項を定めるものとする。

川崎市議会議員及び川崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例

2023年川崎市議会議員選挙の選挙運動費用収支報告書及び領収書等も、川崎市でいずれ閲覧可能になるようですが、現時点ではまだ、それらは川崎市で公開準備中のようです。

そのため、浅野氏の「Colabo疑惑追求」を選挙の目玉として大きく取り上げた選挙活動に、どの程度の公費が使われたかを詳細に確認することは出来ません。

ここでは「川崎市議会議員及び川崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例」を参考にしながら、最大でどのくらいの金額が浅野氏の「Colabo疑惑追求」を大きく打ち出した選挙活動に、川崎市の公費が使われたのかを見ていきたいと思います。

選挙運動用自動車

まずは選挙運動用自動車から見ていきます。

浅野文直ちゃんねるに投稿された動画 「市議の日常:day5 選挙演説!」の一コマ

第2条 議員及び長の選挙における候補者(以下「候補者」という。)は、64,500円に、その者につき法第86条の4第1項、第2項、第5項、第6項又は第8項の規定による候補者の届出のあった日から当該選挙の期日の前日(法第100条第4項の規定により投票を行わないこととなったときは、その事由が生じた日。以下同じ。)までの日数を乗じて得た金額の範囲内で、選挙運動用自動車を無料で使用することができる。ただし、当該候補者に係る供託物が法第93条第1項(同条第2項において準用する場合を含む。)の規定により本市に帰属することとならない場合に限る。

川崎市議会議員及び川崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例

上記を簡潔にまとめると、要は2023年川崎市議会議員選挙を例に挙げるならば、告知日である3月31日から、選挙期日の前日である4月8日の間で、「選挙運動用自動車を利用した日数 × 64,500円」の合計金額の範囲であれば、公費負担で選挙運動用自動車が利用出来るということです。

つまり、最大で580,500円(= 9日間 x 64,500円)が川崎市の公費で負担されていた可能性があります。

ちなみに、これは一般運送契約の契約(ハイヤー契約)という自動車のレンタル料、燃料費、運転手にかかる費用、全部込み込みの契約の場合の話です。同条例の第4条では一般運送契約以外の契約の場合について、自動車のレンタル料、燃料費、運転手にかかる費用、それぞれの上限額について細かく規定されていますが、説明が冗長になる為、ここでは省略させて頂きます。

選挙運動用ビラ

次に選挙運動用ビラについて見ていきます。

Twitterで@fujisueにより投稿された画像(2023年4月8日)

第8条 本市は、候補者(前条の届出をした者に限る。)が同条の契約に基づき当該契約の相手方であるビラの作成を業とする者に支払うべき金額のうち、当該契約に基づき作成された選挙運動用ビラの1枚当たりの作成単価(当該作成単価が、次の各号に掲げる区分に応じ当該各号に定める金額を超える場合には、当該各号に定める金額)に当該選挙運動用ビラの作成枚数(当該候補者を通じて、議員の選挙にあっては8,000枚以内、長の選挙にあっては70,000枚以内のものであることにつき、市委員会が定めるところにより、当該候補者からの申請に基づき、市委員会が確認したものに限る。)を乗じて得た金額を、第6条後段において準用する第2条ただし書に規定する要件に該当する場合に限り、当該ビラの作成を業とする者からの請求に基づき、当該ビラの作成を業とする者に対し支払う。
(1) 当該選挙運動用ビラの作成枚数が50,000枚以下である場合 7円73銭
(2) 当該選挙運動用ビラの作成枚数が50,000枚を超える場合 386,500円と5円18銭にその50,000枚を超える枚数を乗じて得た金額との合計金額を当該選挙運動用ビラの作成枚数で除して得た金額(1銭未満の端数がある場合には、その端数は、1銭とする。)

川崎市議会議員及び川崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例

上記の通り、議員選挙の場合は8,000円以内まで一枚当たり7円73銭、公費負担により無償でビラ作成が出来るので、浅野氏の選挙運動用ビラには最大で61,840円が公費負担されていたことが分かります。

選挙運動用ポスター

最後に選挙運動用ポスターを見ていきます。

Twitter上で@osadannaにより投稿された画像(2023年4月25日)

第11条 本市は、候補者(前条の届出をした者に限る。)が同条の契約に基づき当該契約の相手方であるポスターの作成を業とする者に支払うべき金額のうち、当該契約に基づき作成された選挙運動用ポスターの1枚当たりの作成単価(当該作成単価が、次の各号に掲げる区分に応じ当該各号に定めるところにより算定した金額を超える場合には、当該各号に定めるところにより算定した金額)に当該選挙運動用ポスターの作成枚数(当該候補者を通じて、当該選挙区におけるポスター掲示場の数に2を乗じて得た数の範囲内のものであることにつき、市委員会が定めるところにより、当該候補者からの申請に基づき、市委員会が確認したものに限る。)を乗じて得た金額を、第9条後段において準用する第2条ただし書に規定する要件に該当する場合に限り、当該ポスターの作成を業とする者からの請求に基づき、当該ポスターの作成を業とする者に対し支払う。

(1) 当該選挙区におけるポスター掲示場の数が500以下である場合 541円31銭に当該選挙区におけるポスター掲示場の数を乗じて得た金額に316,250円を加えた金額を当該選挙区におけるポスター掲示場の数で除して得た金額(1円未満の端数がある場合には、その端数は、1円とする。次号において同じ。)

(2) 当該選挙区におけるポスター掲示場の数が500を超える場合 270,655円と28円35銭にその500を超える数を乗じて得た金額との合計金額に316,250円を加えた金額を当該選挙区におけるポスター掲示場の数で除して得た金額

川崎市議会議員及び川崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例

上記の通り、選挙運動用ポスターの作成料は、「当該選挙区におけるポスター掲示条数 × 541円31銭 + 316,250円」によって算出された合計額の範囲で公費負担されるということが分かります。

川崎市のサイトで公開されている「第20回統一地方選挙候補者関係書類」からダウンロード可能である、宮前区のポスター掲示場設置場所一覧表及び設置場所図面によると、宮前区内のポスター掲示場設置総数は189件とのことです。

つまり、浅野氏の選挙運動用ポスターには最大で418,557円が公費負担されていたことが分かります。(※ 189 x 541.31 + 316250 = 418,557.59)

選挙の為に利用されたColabo

浅野文直ちゃんねるの動画一覧

浅野氏がColaboのことを自身のYoutubeチャンネルで初めて取り上げたのは2022年12月13日でした。その日からというもの、浅野氏はColaboに関する動画を20本以上、2023年地方統一選挙に至るまでの間に投稿してきた訳です。

しかしながら、浅野氏の当選が確定した2023年4月9日以降、浅野氏によるColaboに関する動画投稿はあからさまにピタっと途絶えます。

2023年4月15日に公開された「Colabo調査報告第22段」と題した動画は、浅野氏の仲間である鈴木達郎氏が江東区議選挙に立候補するということもあり、それに向けた視聴者への応援呼びかけ動画に過ぎません。

あれだけ「Colabo疑惑追求」を大きく選挙前、選挙中に取り上げていたのにもかかわらず、選挙が終われば一切取り上げていない状況からすると、浅野氏がColaboを選挙に利用しただけであったと言わざるを得ないのではないでしょうか。

小括

選挙運動用自動車に最大で580,500円、選挙運動用ビラに最大で61,840円、選挙運動用ポスターに最大で418,557円。これらを合わせると最大で1,060,897円が浅野氏の「Colabo疑惑追求」を打ち出した選挙活動に川崎市の公費から負担されていた可能性があることが分かりました。

しかも、その支出は前述の通り、浅野氏が当選を果たした後は実質、「Colabo疑惑追求」という公約を無かったものにしているような選挙活動に対してです。

私益の為に用いられた川崎市民の血税

以前、以下の記事で説明していましたが、浅野氏は自身のYoutubeライブで次の2点を認めています。

  • 浅野氏のYoutubeチャンネルは浅野氏にとって個人事業という位置付けであること

  • 浅野氏のYoutubeチャンネルで発生した収益は個人の収入になるので、政治資金収支報告書には載らず、個人で確定申告をするということ

詳細については上記の記事から確認して頂きたいところではありますが、ここでは、上記の記事で触れていたことでもある、浅野氏の個人事業であるYoutubeチャンネルが公金が利用された様々な媒体で宣伝されていたということを改めて取り上げておきたいと思います。

例えば、浅野氏がタウンニュースのWeb版に掲載しているColabo疑惑を取り上げた市政報告ページには、浅野氏のYoutubeチャンネルのQRコードが貼られたかたちで宣伝されています。

宮前区でポスティング、新聞折込などで配布されていた両面刷りのチラシにも、浅野氏のYoutubeチャンネルに投稿された複数の動画がサムネイルとともに紹介され、そこでも浅野氏のYoutubeチャンネルがQRコード付きで宣伝されています。

また、同様に選挙運動用ビラ、選挙運動用ポスターにおいても、浅野氏のYoutubeチャンネルがQRコード付きで宣伝されている訳です。

そして、これらの媒体で宣伝されたYoutubeチャンネルで発生した収益は、浅野氏の個人の収益になる訳です。

つまり、川崎市民の血税は様々な困難を抱える中高生世代の10代女性を支える団体であるColaboに対する攻撃、また、間接的にはColaboが繋がろうとしている、若しくは、既に繋がっている10代女性達への攻撃に用いられただけではありません。

また、浅野氏の選挙の為だけに用いられた訳でもありません。

浅野氏個人の収益の為にも使われたということになるということです。

川崎市民の皆様におかれましては、是非、このことを知って頂きたいと思います。

まとめ

最後に本記事で取り上げた対象に支出されたと思慮される金額をまとめます。

  • Colabo疑惑を取り上げた市政報告のタウンニュースVol.62〜Vol.64掲載費:

    • 最低でも527,560円以上

    • 政務活動費からの支出

  • 宮前区で配布されたColabo疑惑追求を押し出したチラシに係る費用:

    • 832,326円

    • 政務活動費からの支出(※ 断定出来ないものの、その可能性が強く考えられる)

  • 2023年川崎市議会議員選挙で用いられた選挙運動費用:

    • 最大で1,060,897円

    • 川崎市の公費負担

また、本記事の序盤で触れましたが、上記以外にも、以下の支出された政務活動費の中には、Colabo疑惑追求に費やされたものが含まれていると考えられます。

  • 広報・広聴費: 2,334,506円

    • 市政報告書掲載費、ガソリン代等

  • 人件費: 1,650,000円

    • 政務調査補助員給与

  • 事務費: 168,168円

    • 電話代、ネット接続料等

  • 事務所費: 647,326円

    • 事務所賃貸料、水道光熱費等

例えば、政務調査補助員の活動の一部はColabo疑惑追求に関わるものであった可能性が考えられますし、また、家賃やネット接続料、水道光熱費なども厳密に言えば、部分的にColabo疑惑追求に用いられているものがあった可能性が考えられますが、残念ながら前述の通り、それらは領収書を見ただけでは詳細は不明です。

本記事でこれまで取り上げてきたような支出が浅野氏の支持者以外の川崎市民にとっても、意味のあることに充てられているならば問題はないでしょうが、以下の記事でも詳細に説明した通り、浅野氏の見切り発車で始まった「Colabo疑惑追求」と称した数々の発信は、結論ありきの稚拙な根拠を元にした無責任極まりないなものです。

現在、浅野氏はColaboに名誉毀損を理由とした訴訟を起こされている真っ最中ですが、予定通りに浅野氏が敗訴した場合、川崎市は川崎市民に住民監査請求を通して、浅野氏に支払われた政務活動費の一部返却を求められてもおかしくないと思います。

浅野氏は政務活動費を使って、タウンニュース等でColabo疑惑追求と称した記事掲載を行なっていたのですから、仮に川崎市の財源が不法行為として司法で認定された行為に直接的、または間接的に使われていたということになれば、それは川崎市としても問題視すべき事案になるはずです。

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