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【FaB】溜め撃ち【Uzuri】

溜め撃ち。
チャージショットともいう。

連射の効く通常弾と比べると、
威力や貫通性の高い弾を発射することができる。
ただし文字通り、溜めなければならない。
その間通常弾は撃てないし、当然連射なんてできない。

アクションゲームに於いて、溜め撃ちは強力な選択肢だ。
攻撃が効かない間は溜めながら相手の攻撃を避け、
弱点を晒した相手に溜め撃ちを撃ち込む。
こういったシチュエーションが散見される。

今回はFaBのUzuriにおける、溜め撃ちの話。


溜め

まず、FaBにおいて溜め撃ちと似た状態はどういうことか?

FaBは相手の攻撃から身を守るため、手札のカードでガードができる。
しっかりガードすればやり過ごせるが、ガードに使ったカードは墓地に行く。
こちらの攻撃ターンに使えるのは、ガードに使わなかったカードだけだ。

このシステムで言うと、
「溜め」という挙動は以下の2つで表現できる。

手札を使い切らずにアーセナルに設置する

こちらの攻撃の手を休めて、次の攻撃の準備をする…という形だ。
アーセナルにGo againを持つAttack Actionを置くことができれば、次のターンはカード5枚で攻撃できるチャンスだ。

このターンは攻撃しないので、当然相手は手札が減らない。
向こうは4枚…もしくはアーセナルにカードがあって5枚…
とにかくフルで攻撃できる状態だ。
ある程度受け切る算段がないと、辛い選択だろう。

相手の攻撃をガードしない

ガードに手札を使うシステムなら、
ガードしなければ手札は消費しない。
相手の攻撃をすべて体で受ければ、攻撃手段は豊富だ。

当然、ライフをすべて失えば敗北ということは忘れてはいけない。

溜め損

UzuriでGuardianと対戦した時、毎回理不尽に思うことがある。
突然のノーガードから、強力な連続攻撃を放ってくるときだ。

Uzuriの打点が6が限界なのに対し、
Guardianはこれらのカードを使った上で、8点Attack Actionやハンマー6点を振ってきたりする。
そりゃずるい。
相手攻撃の倍の威力がポンポン出るなら、ガードなんか意味がない。
こちらはガードするかしないかの駆け引きをしたいのに、向こうは完全無視なのだ。

かと言って、Uzuriが同じことをするとどうなるか?

ダガー、ダガー、Stealth→入れ替え→Death Touch。
毒込みで8点だ。4点もビハインドされる。

溜め縛り

このことを身に沁みた俺は、
2枚でガード、2枚で攻撃の手順に傾倒するようになる。

6点しか出せないが、逆に言えば2枚で6点が確約される。
基本的に2枚でガードし、相手の攻撃が薄かったターンに、
ガードに使わなかった3枚目のカードを攻めに使う。
そう言ったルーティンを念頭にデッキを組んでいた。

だが、これだけで勝てないのがFlesh and Blood。
相手の手によっては8点を優に超えたり、
そもそも4連続攻撃してくるヒーローもいる。
そういった相手が出てくる中、単にルーティンをこなしてるだけでは、
ダメージレースで勝てないことが多かった。

もし、Uzuriにも与ダメが高い行動があれば…
手札を溜めてリターンが取れるパターンがあれば…

「あるよ」
「えっ…?」

ガラクタ置き場を探しに行こう。

正直、使うまでバカにしてたカードだ。

「2枚使って5点Go againかぁ…よわぁ…」
「しかもUzuriで入れ替えたら誘発しないし」
「防御値2かぁ…既にDeath TouchとかCodex入ってるしなぁ…」

などなど。

正直、何が強いのかさっぱりなカードだった。
ただ、今日本で最もUzuriに精通しているらしい方のデッキには、
常に3枚入っている。

まぁ、なんとなく試してみるか…

と、このカードを使ってみると、
なるほど、味が出る。
めちゃくちゃ強い。

Guardianの理不尽に感じていた、
Rouse the Ancient→ハンマー
が、まさかのUzuriで再現できるのだ。

青ピッチで3コスト。
ダガーで2コスト。
Looking for a Scrapで1コスト。
ここから手札さえ残っていれば、
Stealth→入れ替え6点が可能だ。

振ったダガーがデバフダガーなら相当ガードしにくいし、
強化済みのGraven Callなら2+5+6=13点!
かさばっていても、青ピッチからScrap2回、1コストContractで15点!
すげぇ…!こいつは強力だ…!

Uzuriの溜め撃ち

このカードの存在を知ったことで、
Uzuriでも溜め撃ちができる構築が可能だと分かったのだ。

例えば、BruteのAgilityトークンムーブ。
こちらのエンド時にAgile Windupでトークン生成、
青ピッチからSavage Feast→Beast Within捨てて2コストAttack Actionを手に入れそのままプレイ…といった動き。

従来なら
「あーやだやだ。これだから蛮族は」
とガードにすべて手札を切っていたが、
上述したScrapムーブが手札にあれば、余裕で顔面受けだ。
同じダメージ量を出しつつ、Stealthの入れ替え先が通ればハンデスが見込める。
Looking for a Scrapでガードに使った防具を、
Already Deadで美味しくいただける可能性もある。

全然撃っていける、溜め撃ちの性能だ。

今までセコセコガードして作ったアドバンテージを、
やれGo againだやれDominateだで一瞬にして台無しにされるのにはうんざりしていた。
まるで頑張って掘った穴を、埋めるような作業だった。
これからは、こちらから打って出る。

探すScrapを置いておく

当然、タダで5点Go againというわけではない。
自身の墓地の攻撃値1であるカードを追放しなければならない。

ここでStealthが活きてくる。
Uzuriのヒーロー能力は、攻撃中のStealthと手札のAttack Actionを入れ替える。
この能力のために、攻撃値1の弱々しいカードを入れる大義名分があるのだ。

序盤にガードで使っておけば勝手に墓地に行くので、
無理にゴチャゴチャする必要もない。
また、Stealthを過剰ブロックされて入れ替える必要がなかったときも安心だ。
入れ替えなかったStealthは墓地に行くからだ。

もちろん、引いてガードに使わなければ、墓地には落ちない。
Looking for a Scarpを使うなら、青Stealthは多目に取ったほうがいいだろう。
自分は現存する青21枚、全て入れている。

相性の良いカード

青StealthやGraven Call以外にも、相性の良いカードはある。

1コストContract

前述した、
青ピッチ、Scrap、Scrap
といっしょにあると、与ダメが見込めてグッド。
さらにGraven Call用のSilverを確保するためにも使える。
防御値も3で安心。

Scale Peeler

ヒット効果のない5点Go againに、手札を使ってガードなんてしたくない。
2点Temper防具と防御値3のカードでお茶を濁したくなるのが人情ってもんだ。
だがそれを許さない。
5点はSink Belowでも防ぎきれない。防具の防御値が下がっていれば、必ず通る寸法よ。

Already Dead

よく見ると、追放するカードに
「Deffend Card」とは書いているが、
「on Chain Link」とは書かれていない。
うっかりLooking for a Scrapをガードした防具を追放できる。

なお、Spreading Plagueには書いてある。

溜め撃ち時

当然、常に溜め撃ち狙いだと死ぬ。
具体的には致命傷を顔面に受けて死ぬ。

溜め時は、相手のライフによって変わってくるだろう。
ライフに差がほとんどない時や負けてる時は、無理に狙わず温存したほうがいい。
相手の攻撃が弱いターンが来るまで、しっかりガードしよう。
逆にライフ差が有利で離れてる時は、ガンガン貯めるべきだ。
そのターンにノーガードで僅差にされても、溜めたカードでお返しすれば、また同じくらいビハインドが取れる。
これを繰り返せば、自分がライフ有利な状態で早めに終盤戦へ持っていける。
Attack Reactionによる与ダメ変更はAssassinの十八番なので、この状態に持っていけば勝ちは目の前だ。

作例

その溜めを、解き放て、Uzuri!

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