水の記憶 あなたと愛
水が記憶するのならば、
いま私の中にある水はどんな音を奏でているのだろうか。
何億年も前からの記憶。
あの日、あのとき、あなたと出会ったことは約束されていたのだろうか。それとも水の記憶の仕業だったのだろうか。
同じ水は今も銀河の中を巡っている。星々を訪ね、創造と誕生を司っている。
すでにわかっているの。
ただあまりにも優しすぎて、それが愛だと気づけない。
恐るおそる手を伸ばしている。まだ見ぬ未知へと。しっているけど、でもしらないあなたへと。
手先にそっと触れて。私はそれだけでもあなたの温度を感じられるから。
そして私とダンスを踊ってくれたら嬉しい。
周りはきっと水が渦巻いている。銀河の星々からきた水の渦と共に。
廻り続ける。約束した、あの場所で。
慈愛の雨が大地に染み込んでいくように、あの日あなたに会って、また 愛が私の中へ染み込んでいった。
音楽に誘われ、マグノリアの木の下で、私はまだ出会ったことのないあなたが来ることを知った。
知りたくてたまらない。
内にある愛はとめどなく溢れる
愛の水が一滴でもあなたの元へと
銀河を巡り届けられるのなら
あのとき、初めて出会ったときの記憶をその水に込めよう。
共に振動できるように 渦の中で
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