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ガロ - 学生街の喫茶店 - 1973
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今住んでるとこは、ちょっと歩けば早稲田だから、
学生街と言えばそうかなー
とは言うものの、早稲田には昔ながらの喫茶店というのは、ほとんど残って無いけど。
ひと昔前には、神保町とか本郷辺りにそういう雰囲気のところが何軒か残ってたんだけど、今はもう昔な話になっちゃいました。
さてさて、ガロ…
![](https://assets.st-note.com/img/1662999844533-iCn7qY7SCz.jpg)
いやさ、それ違う 漫画本の方では無くてー!
MARKこと堀内護さん、TOMMYこと日高富明さん、VOCALこと大野真澄さんの3人で結成されたフォークグループ。
1970年から76年まで、活動していました。
たった6年間と、決して長くはない活動期間だったんですね。
もともとはホットミルク(ミルク)と言う名のGSバンドを、
松崎しげるさんと組んでいたらしく。黒くない松崎さんがいたんですが…ペースト出来ないや。
ホットミルク「ハッシャバイ」1971
こっちは大丈夫みたいだけど、松崎さんはいないなあ。
ミルク(松崎しげる、日高富明) at ACB
で、その後、かまやつひろしさんのバックバンドを経て、
坂崎幸之助 + かまやつひろし「なんとなくなんとなく」
ミッキー・カーティスさんのプロデュースでデビューしたとのこと。
ミッキー・カーチス 1996
「たんぽぽ」1971
ちなみに、ギター抱えて歌っているイメージが強かったんですが、3人ともギター以外に、マンドリンやらシタールやら、琴やピアノなんかも演奏出来たりする、マルチプレイヤーなのでした。
で、ガロというグループ名なのですが、この3人の世話役だった中井國二という人(ザ・タイガースのマネージャー)が、自分の子供の名前に考えていた、我朗から付けたとのこと。(キラキラネームのハシリか?)
ザ・タイガース「シーサイド・バウンド」1967
そして、アルフィーと同じ事務所で、アルフィーが彼らのライブのスタッフをしたり、前座を務めていたりしましたね。
The Alfee「碧空の記憶」2015
こちらガロへの敬意を示した曲で、ライナーノーツに「With our respect to GARO」と書かれているそうです。
小田和正さんや西城秀樹さんと仲良しで、
南こうせつさんもガロから影響を受けた一人でした。
西城秀樹さんが歌いたいと言ってた海外の曲に、日本語で歌詞をつけてあげたりしたそうです。残念ながら、動画は削除されてて、今は聞くことが出来ませんが。
![](https://assets.st-note.com/img/1663053772471-RcScUikpOv.jpg)
原曲はこれですね。
Donovan 「Laleña / ラレーニャ」1968
The Tigers カバー
こっちのカバーは見つかりました。
「美しすぎて」1972
元々はフォークと言うよりは、
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングや…
Crosby, Stills and Nash「Deja Vu / デジャビュ」1970
ブレッドの影響を受けていて…
Bread 「Make It with You / 二人の架け橋」1970
そっち系というか、ソフトロック路線で、和製CSN&Yと呼ばれていたらしいです。
なので、フォークグループと言うよりは、
フォークロック、ソフトロック系のバンドって感じみたい。プログレっぽくもあり、ハードロック系の曲もあったりするとか…いやさ、聞いたことないんですけどねっっ
はい、ガロと言うとあまりにも、この曲の印象が強すぎて…ヒットしてたし、当時のこの頃は、一曲の寿命が長いって言うのかな…今と違って、ヒットしたならば、一年くらいはあちこちで流れているっていうのが定番でしたからね。
たくさん聞いたな~って流行歌のひとつ。
時代を彩った音楽で、世相を表す時代の、街中のBGMってイメージですよね。
「学生街の喫茶店」1973
けだるいボーカルと、ちょっと陰鬱で淡々とした冒頭から、転調してサビメロが郷愁を誘う感じで…何とも言えないもの悲しさ、ノスタルジックかつ懐古的なリアリズムがある曲です。モノトーンの風景がよく似合う曲って言うのかな…
70年代の空気感、雰囲気をよく表しているというか、
日本人だからこそ響く曲って気がします。
そして大野さんの、独特なアンニュイさを醸し出す覚めた声がね… クールかつ渋いし、この曲の良さを引き出しているって思います。
名曲だなあって、つくづく。
すぎやまこういち先生はいい曲書くし、山上さんも良い詩を書きますよねー さすが名コンビ。
上記は、ライブ弾き語りなので、レコードバージョンも下記にペースト。
いつまでも心に残るんですよ。50年経っても生き続ける曲。忘れないメロディ。英語だとこうは歌えない、作れない曲。
ちなみにモデルとなった喫茶店は特にないとのこと。
して、ボブ・ディランの名前が初めて出てきた歌でした。
(吉田拓郎の曲の方が先かな?後だったかな?)
「君の誕生日」1973
「散歩」1973
「一枚の楽譜」1973
「ロマンス」1973
まあ、この後色々あって(音楽に対する考えの違いや対立など)、大ヒットの後、これと言ったヒット曲に恵まれなかったこともあり、1976年に解散しちゃいました。
その後、別々に活動していたわけですが…
1986年には日高さんが自殺されてしまい、堀内さんが2014年に逝去されました。
「地球はメリーゴーランド」1972
鈴木雅之さんがカバーしていたりして…
鈴木雅之 カバー
「明治チェルシーの唄」 1972年
これも歌ってましたねー
「ビートルズはもうきかない」1974
結構いい歌、歌ってました。味があるバンドでしたよね。短期間で終わってしまったのが、ちょっと残念だなあって思いますが…そのくらい、惜しいなって思う位がちょうどいいのかも知れません。
そして良い曲、よい歌は、作った人や歌った人が去っても、いつまでも鮮やかに人々の記憶に生き続けるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663000025760-ysaX7u8XQd.jpg)
F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/10/28 掲載記事より転載
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