
The Tokens - The Lion Sleeps Tonight (Wimoweh/Mbube) / ライオンは寝ている - 1961

日本ではその昔、CMなんかでよく使われてたけど、今の若い人は知らないかもなあ…ビジーフォーが物まね番組で、たまに歌ってたりしたけれども。
ウィンマウェッパって聞こえる歌詞のリピが、どこか懐かしく心地よいこの歌。正しくは uyimbube(ズールー語であなたはライオン)というタイトルを、(Mbube:ンブゥベ⇒ライオン Uyi:ウィ⇒あなた) Wimoweh(ウィモウェ)と聞き間違えてしまったらしく、たぶんウィモウェって繰り返していると思われ…
原曲は、1939年にEvening Birdsと言う南アフリカのグループのソロモン・リンダが書いた曲で、現地で10万枚売れたヒット曲。
Solomon Linda&The Evening「Mbube」1939
この原曲が聞けるなんて、すごいぞYouTube! 感動しちゃうぜい。
こっちは進化したバージョン。
Miriam Makeba 1963
Ladysmith Black Mambazo
そしてこの曲は、その後のアフリカにおけるムブーベという、ア・カペラ音楽のスタイルのルーツとなりました。
ウィーヴァーズ(おやすみアイリーンでお馴染み)が、旧友のアラン・ロマックスからこの曲を紹介されて、1950年くらいからコンサートで演奏するようになって、翌年にレコーディング。
The Weavers「Wimoweh」1951
これも動画があって嬉しい。
こちらはキングストン・トリオのカバー。
Trio Kingston カバー
ちなみにこの歌詞の内容ですが。。。
ズールー族の最後の王であった、シャカという人をライオンにみたてて、ヨーロッパがアフリカの植民地政策を進めたときに隠れた民話をあらわしていると述べられている説と、作詞作曲者であるソロモン・リンダが、若い頃に文字通り、ライオンの子供を殺した話が元になっている…とも言われています。
さて、どっちなんでしょーか。
元ロキシー・ミュージックの、ブライアン・イーノもカバーしていたりしますね。
Brian Eno カバー 1975
でもって、たくさん色んな人がカバーしている本曲ですが、日本ではやはりトーケンズのバージョンが一番有名かなあ。
「The Lion Sleeps Tonight」1961
日本ではこんなカバーもあったりします。
KINGSTONES カバー 1969
最近のメンバーみたいですね。
「ライオンは起きている」朝倉紀幸&GANG 1982
ビートたけし主演ドラマ「刑事ヨロシク」の主題歌でした。
ドラマ「刑事ヨロシク」1982
南アフリカで生まれた曲ですから、冬よりも夏に聞く曲だろうってそう思うんですけど…寒いからこそ、高いところにある太陽が恋しいというもの。
そしてアフリカ生まれのア・カペラが、アメリカに渡っていつまでも歌い継がれていることが何ともなーと思ったりするである。
そうやって音楽というのは、あっちにいったりこっちにいったりして、様々な影響を受けてミックスされて、伝承されていくのだなーと…

他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/01/18 掲載記事より転載
いいなと思ったら応援しよう!
